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リタイア生活、夫婦で年240〜450万円必要  

オーストラリアの大手銀行ウエストパックと豪州年金基金協会は、8月29日、オーストラリアで夫婦がリタイアメント生活をおくる費用は、年間で、快適な生活では48,374ドル(450万円)、つつましい生活では26,154ドル(240万円)か必要との調査結果を発表しました。この調査を始めた3年前に比べ、それぞれ、およそ9パーセントの値上がりです。

ことに値上がりの激しいのが食料品とガソリンで、ことに食料品の場合、快適な生活では週180ドル(16,800円)、つつましい生活では1354ドル(12,600万円)か必要と同調査は指摘しています。

一方、そうしたリタイア生活の資金つくりとしての投資先が破綻する例が、好景気のオーストラリアでも、止むことなく続いています。投資機会が拡大すればするほど、強気過ぎてあぶない投資先も増えているからです。

政府機関の有価証券・投資委員会 (Australian Securities and Investments Commission) は、日本で言う110番のようなホットラインをもうけ、危険に瀕した人々からの声を受け付けていますが、それとて、事前の救済にはなかなか役立たず、必死な訴えにも拘わらず、みすみす被害に会い、自分の生涯の虎の子を失う例も後をたっていないと報じられています。

(2007.8.30)

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