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クイーンズランドが最大の引越し先

その勢いがにぶってきたとはいえ、オーストラリア国内の人口移動の行く先は、依然としてクイーンズランドが抜群の強さを見せています。2006年の州別の人口変動数では、同州はおよそ2万5千人の増加を見せ、二位の西オーストラリア州の3千人を大きく引き離しています。

下記グラフの上が示すように、クイーンズランド州の増加がずばぬけていますが、数値の上では、それとほとんど同数の減少がニューサウスウェールズ州で見られ、あたかも、景気の悪い南から発展盛んな北への移動が生じているかのようです。

同じく資源豊かな州として、クイーンズランド州と西オーストラリア州とは、並べられて見られるのが常ですが、その両州にこうしたコントラストが生じている一因は住宅価格。クイーンズランド州首都ブリスベンの中間住宅価格は34万ドルなのに比べ、西オーストラリア州首都「パースのそれは45万ドルと、シドニーの50万ドルとさほど変わらないからです。

2002-03年度では、クイーンズランド州の人口増は3万9千人で、ピークを示していました。その当時から比べれば、その増加率は沈静化していますが、それでもこの最大の流入人口をまかなうため、同州では、道路、水道、電力など、多額のインフラ投資が計画されています。

  

(2007.9.14)

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