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拡大するリバース・モーゲージに調査

オーストラリア株式・投資委員会(ASIC)は、急速に成長する、「リバース・モーゲージ」と呼ばれる、所有不動産価値を担保に、ことに定期収入のない退職者向きに、お金を貸す商品についての調査をしてきました。

この調査は、この急成長の商品が消費者に、適正な費用とリスクの情報開示をしておらず、従来の「統一消費者信用規定」による保護規定が不十分であるとの認識にもとづくものです。ことに、住宅価格が下降した場合、借主が不動産価値を上回る負債を負ってしまうケースや、また、そうした商品の売主であるブローカーが、その費用を大きくするため、過大なローンを提示したり、その契約に不公正な条項がみられるためです。

まだ、その調査の最終報告はだされていませんが(この二ヶ月内外の予定)、こうしたリバース・モーゲージの借り手の平均年齢は74.92歳で、その市場は、今年前半だけで20パーセントも拡大し、18億豪ドル(1800億円)の規模に達しています。

ASICの消費者保護の担当者は、「この分野では、まだ、十分に規制されていないので、専門家の十分な助言を受ける必要がある」と忠告しています。

ASICは、その最終報告を見た後、そうした商品の計画について業界と交渉し、規制方針を決定してゆくとしています。

(2007.9.30)

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