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暮らしにくくなるオーストラリア

 オーストラリアの物価が、いよいよ、危険水域に差しかかってきました。今年1〜3月四半期の消費者物価上昇は、年率に換算して4.2パーセントと、連邦準備銀行が許容できるインフレ率の幅としている2〜3パーセントのゾーンを大きく超えることとなりました。

 このデータは、来週に予定されている連銀会議で、公定利率をさらに引き上げる根拠になるのは間違いありませんが、すでに、景気の後退の気配もあり、はたして再度の引き上げが行われるかどうかは微妙な情勢となっています。

 下のグラフの緑線が示すように、オーストラリアの食品価格は、近年、大きく跳ねあがっており、青線が示す全体の消費者物価上昇を大きく上回っています。なお、このグラフの内の赤線は消費者物価の年上昇率、黄線は全体の消費者物価の年上昇率を示しています。

 このグラフにはまだ表わされていませんが、今年になってからの物価上昇は、上記のように大幅で、黄線のMar08が、4.2に達しているわけです。

   

    
     (資料出所: 29 April 2008, Australian Financial Review 紙)

(2008.4.30)

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