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<連載> ダブル・フィクションとしての天皇 (第45回)
御簾の背後から
ひと月間の日本滞在のため、過去二回にわたり、本 「訳読」
ができませんでした。今回より、また再開いたします。
バーガミニのこの著作の根幹は、日本の二次大戦への突入が、軍部の独走によるものではなく、それはただの見かけで、その背後で、昭和天皇による、巧みなあやつりによって、それが仕組まれてきたというところにあります。文字通り、「天皇の陰謀」
であるわけで、彼が言うように、 「御簾の背後」 からの治世であります。
今回から始まる新しい章は、 「奉天占領」
とタイトルが付けられています。いよいよ、満州への侵略の始まりです。
時は1931年で、裕仁が30歳の時です。ほんの30歳の若造が、さまざまな影武者をあやつってそれを成して行きます。内大臣という専門の補助者とその機関があったとはいえ、昭和天皇とは、それだけのことを成しえた人物であったことです。
今回の訳読の中でも、裕仁の表面と裏との相反する役を使い分ける、その
“役者ぶり” が縦横に述べられています。
それではどうぞ、 「訳読」 >にお進みください。
(2011年6月7日)
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