「使徒」が崩壊 

カナナラ

このサイトの「おすすめの旅先」でも紹介した「12人の使徒」(ビクトリア州沿岸の名所のひとつ)のうちの「一人」が、この7月3日の日曜日の朝9時20分頃、突然に崩壊して、写真のように、波間に消え去ってしまいました。

左の二枚の写真を比べてください。上は、当サイトで紹介したまだ健在のころの写真、下は、今回の崩壊直後に撮影したものです。

いちばん手前の、いかにも危なっかしげに立っていた、石灰岩でできた高さ約50メートルの岩塔は、長年の風波の浸食に削られ、とうとう崩れ去ってしまいました。

他の「使徒」たちもやがては同じ運命にあるわけですが、当初の12人の「使徒」たちも、こうしてすでに4人が消え、残るは8人となりました。

10年前には、「ロンドン橋」と呼ばれていた二つの岩をまたぐアーチ状の岩が崩れて、やはり姿を消しています。

当地は、オーストラリア大陸の南岸が南氷洋の荒波に洗われている地帯で、陸と海との厳しい闘いが繰り広げられている場所です。

長い大自然のドラマの中のひとこまが、この朝に見られたのでした。

下の写真は The Age紙のサイトより

(2005.07.05) 


                                               旅行・地理 もくじへ
                                                    HPへ戻る