オーストラリア在留邦人数4.9万人、国別ランキング4位

 外務省 海外在留邦人数統計 によると、2004年10月1日時点で、オーストラリア在留日本人の数は49,029人で、一年間に5.1パーセント増加し、国別ランキングでは、米、中、ブラジルについで4位です。世界の在留邦人は合計で961,307人(同5.5%増)で、2005年中には100万人の大台に乗るものと予想されています。

 世界合計中にオーストラリアが占める割合は5.1パーセントで、米、中、ブラジルの同割合は、それぞれ、35.3パーセント、10.3パーセント、7.2パーセントで、米国が圧倒しているものの、中国が急増しています。

 オーストラリア在留者数の内訳をみると、長期滞在者(3ヶ月以上の滞在者)は26,063人(同4.0%増)、永住者は22,966人(7.6%増)で、永住者の増加が目立っています。なお、長期滞在者の大半は企業の現地駐在員や自営業者、留学生などです。観光ビザによる一時滞在者はこの中には含まれていません。

 こうしたオーストラリア在留邦人数を都市別に見ると(下表)、シドニーが群を抜いており、これにメルボルンが続いていますが、最近、増加の著しいクイーンズランド州では、ゴールドコーストとブリスベンを合計すると、メルボルンを上回って2位となります。

              オーストラリア在留邦人数都市別内訳 
(2004年10月1日現在)
都  市 在留邦人数 長期滞在者
(a)
永住者
(b)
b-a
 シドニー 19,234  48.1 10,376  49.0 8,858  47.0 −2.0 
 メルボルン 7,773  19.4 4,420  20.9 3,353  17.8 −3.1 
 ゴールドコースト 5,606  14.0 2,438  11.5 3,168  16.8 +5.3 
 ブリスベン 3,742  9.4 1,949  9.2 1,793  9.5 +0.3 
 パース 3,645  9.1 1,982  9.4 1,663  8.8 −0.6 
 5都市合計 40,000  100.0 21,165  100.0 18,835  100.0

 こうした都市別内訳を、さらに、長期滞在者と永住者に分けて見ると、興味深い結果が見られます。長期滞在者と永住者のそれぞれの占めるパーセント( a および b )を比較するため、b−a の値をとってみると、ゴールドコーストとブリスベンは、その値がそれぞれプラスとなり、永住者の比率が長期滞在者を上回っています。つまり、オージー同様、日本人永住者にとっても、クイーンズランド州南東部、ことにゴールドコーストは、住み着くには人気の高い場所であることを証明しています。ただその一方、本号別記事のように、人気の余り、人口増加が限界状態に達しつつあるのも事実です。

 オーストラリア在留日本人の年齢別構成は発表されていませんが、ゴールドコーストの永住者数の割合が他を引き離しているのは、おそらく、リタイア層の居住が原因しているものと思われます。

(2005.10.31) 
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