ダーウィン(その2)
カナナラ
前回に続いて、今回も、活気にあふれるダーウィンについてです。アデレードとダーウィンを結ぶ列車、ザ・ガーン号(写真)については、前号でも触れましたが、現在の週一回の運行が、その人気の高さにより、来年には、週二回の運行に増強されそうです。
今、ダーウィンの旅行界には、「Never on a Tuesday (火曜日はダメよ)」、という言葉があるとか。というのは、ザ・ガーン号は火曜日に到着し水曜日に出発するため、列車の着く火曜日は、ダーウィン中のホテルは満員となるからです。もちろん、火曜の夜は、レストランも大賑わいです。なにしろ、ザ・ガーン号が一度に500名もの乗客を運んでくるからです。
そのため、火曜の夜は、ホテルに宿泊できない旅行者が、深夜便の飛行機で発つため、レストランが夜遅くまで営業する必要まででているとか。
こうしたザ・ガーン号の人気を支えるのは熟年層。当初は、バックパッカー客の利用がもっとあると予想されていましたが、ふたを開ければそうではなく、鉄道会社は、ホームの階段を増やしたり、医用機器を充実させる必要にかられています。
こうした人気から、ザ・ガーン号の予約も難しく、本来、乾季に限られていた旅行シーズンも、雨季へも伸びる傾向がでています。
ダーウィンでは、こうしたホテル不足に対応するホテルの建設や、古い埠頭施設を再開発するウォーターフロント開発計画も、実行へと移されようとしています。
ザ・ガーン号は、来年、まず、編成をやや短くして、週二回目の運行を始める計画とのニュースです。
なお、次号からの 「『旅の達人』竹内テリーの必読旅行講座」 では、オーストラリアの鉄道の旅を特集してお届けします。
(2004.8.28)
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