「旅の達人」竹内テリー必読旅行講座
                     

第五回 航空会社の選び方

Part 2 経由便の場合(韓国経由)

前回は、日本からオーストラリアへの直行便についてお話しましたが、今回から経由便についてお話します。

日本とオーストラリアの両方に乗り入れている航空会社は多数ありますが、北米やヨーロッパ経由では遠すぎますので、東南アジアまたは豪州以外のオセアニア経由に限って、ご案内したいと思います。


まずはじめに、経由便の魅力は、なんといってもストップオーバーです。ストップオーバーが可能な航空券の購入により、オーストラリアのほかに、もうひとつ別の国に旅行ができます。ただし、ストップオーバーが可能な航空券は、通常、割引料金よりいくらか高くなっています。それでも、別々に購入するより、はるかに安くなります。

 ( ストップオーバー: 鉄道の「途中下車」のように、経由途中の空港で降りて、そこに滞在すること)

格安の往復割引料金(期間が限られるし、ストップオーバーが出来ないことが多い)では、ふつう、経由便と直行便との間に料金の差があまりありません。しかし、半年や一年オープンの航空券の場合では、経由便のほうが値段が安いときが多いです。時間に余裕があったり、帰りの日程が未定のときなど、この安い航空券を選び、寄り道を楽しむのも良いでしょう。

経由便は、経由する空港での乗り継ぎが悪い場合など、直行便の二倍や三倍の時間がかかるときもあります。まして、メジャーな航空会社でなければ、毎日フライトがあるわけでもありません。

そこで、以下のように、どこかを経由してオーストラリアにゆける航空会社のフライトスケジュールを、経由地別に調べてみました。今回は韓国、次回は台湾です。



韓国経由の魅力

前回、日本航空、カンタス航空とオーストラリアン航空の三社が、東京、大阪、名古屋、福岡からオーストラリアに直行便をだしている話をしました。

しかし、これらの空港から離れた所に住んでいるみなさんは、鉄道や国内便などでそこまで行かなければなりません。国内線から国際線への乗り換えも、かなり時間がかかります。

また福岡の場合は、毎日ではなく週三便しか飛んでいませんので、それ以外の日は、他の空港から出発しなければなりません。

もしあなたの最寄りの空港から韓国行きのフライトがある場合、むしろ、韓国の仁川(インチョン)空港で乗り継ぐ方が、日本国内で乗り継ぐより便利なときもあります。

韓国の航空会社は、以下のように、日本の地方都市にもかなり乗り入れていますし、日本語を話す乗務員も殆どのフライトに搭乗しています。

料金については、条件が異なるので簡単に比較できません。詳しくは、旅行代理店に問い合わせて下さい。

韓国には大韓航空(KE)アシアナ航空(OZ)があります。

では、どんな都市から飛んでいるか、韓国経由オーストラリア行きのフライトについて見てみましょう。

大韓航空  www.koreanair.co.jp

0088-20-2001(日本全国共通電話 フリーコール)

日本各都市からソウル(仁川空港)へのフライトスケジュール

東 京

KE 706

毎 日

09:30

11:55

KE 702

12:55

15:20

KE 704

13:55

16:20

KE 002

17:00

19:25

大 阪

KE 722

毎 日

09:40

11:30

KE 724

12:40

14:30

KE 726

17:25

19:15

名古屋

KE 752

毎 日

09:30

11:25

福 岡

KE 782

毎 日

13:45

15:10

札 幌

KE 766

月・火・木・土・日

14:05

17:05

青 森

KE 768

日・水・金

12:55

15:40

秋 田

KE 770

月・木・土

13:20

15:50

新 潟

KE 764

月・水・金・土・日

16:40

18:45

岡 山

KE 762

月・水・金

09:50

11:30

大 分

KE 792

日・水・金

11:15

12:55

長 崎

KE 794

月・木・土

11:20

12:40

鹿児島

KE 786

月・木・土

12:50

14:20


ソウルからオーストラリアへのフライトスケジュール

シドニー

KE 811

毎 日

20:40

翌日
7:40

ブリスベーン

KE 813

毎 日

20:25

翌日
7:00



アシアナ航空 www.ashiana.co.jp 

東京 03-5572-7653  大阪06-62821888 (営業時間900〜1800)
その他全国に12の支店がありますが、支店によって営業時間も異なるのでインターネットか電話帳で調べてください。

B737

日本各都市からソウル(仁川空港)へのフライトスケジュール

東 京

OZ 107

毎 日

09:00

11:30

OZ 9105*

09:15

11:40

OZ 105

10:00

12:30

OZ 101

13:30

16:00

OZ 103

15:25

17:55

大 阪

OZ 117

毎 日

09:50

11:50

OZ 111

13:10

15:00

OZ 9113*

15:50

17:35

OZ 119

19:00

20:50

名古屋

OZ 12

毎 日

13:40

15:40

OZ 123

火・木・金・日

16:40

18:40

福 岡

OZ 131

毎 日

13:45

15:10

仙 台

OZ 151

毎 日

13:30

16:00

広 島

OZ 161

月・火・金・土

09:30

11:10

14:30

16:10

沖 縄

OZ 171

月・金

09:15

11:30

13:10

15:25

高 松

OZ 165

09:30

11:15

月・土

15:05

16:50

富 山

OZ 127

月・土

14:40

16:50

09:10

11:20

松 山

OZ 175

09:00

10:40

水・金

15:10

16:50

福 島

OZ 155

火・日

13:05

15:35

09:30

12:00

米 子

OZ 163

月・木・土

12:20

13:55

宮 崎

OZ 157

10:00

11:40

金・日

15:30

17:10

熊 本

OZ 141

火・金・日

13:00

14:35

 *:全日空とのコードシェアー便

ソウルからオーストラリアへのフライトスケジュール

シドニー

OZ 601

毎 日

20:00

翌日
7:10



仁川空港の案内

仁川(インチョン)空港は新しいソウルの国際空港です。ソウル市内からは52キロ離れていますが、市内へは空港リムジンバスで結ばれていますので、もし時間的に余裕がある人は、ソウルの町に出かけても良いでしょう。詳しいバスの案内は、仁川空港のサイト www.airport.or.kr/Jpn/home.jsp をご覧下さい。現在はバスしか交通手段がありませんが、鉄道が2005年までには金浦空港まで、2007年には市内まで開通する予定です。

もし時間的に市内まで行く余裕はないと言う方も、いったん入国して空港で過ごされるのも良いでしょう。大韓航空のサイトでは、仁川空港での過ごし方として、レストランなどを紹介しています。



「達人」からのひと言

私がよく大韓航空を利用していたときのことですが、ソウルからの乗り継ぎが翌日になるときがありました。その時はホテル代と食事代が、航空会社から無料で提供されました。現在はこのシステムがどうなっているか確認できませんしたので、予約される場合、乗り継ぎ便がなく韓国に泊らなければならないときは、航空会社が旅行代理店にお問い合わせください。ただしストップオーバーを予定されているかたは、この対象にはなりません。

韓国でストップオーバーをされる方は、韓国から日本へのフライトに仁川空港以外からのフライトが利用できるかどうか確認して下さい。金浦(ソウルの国内空港)からは羽田行きのフライトがあります。また韓国国内を旅行されるかたは、料金によってはソウル以外のフライトを利用して、日本に戻ってくることも可能です。例えば釜山(プサン)発のフライトで日本に帰国する。乗り継ぎがうまくいかない時は逆にそれを利用して、一回の旅行で二倍楽しんで下さい。

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