「旅の達人」竹内テリー必読旅行講座
                     

第十四回 
新航空会社事情  

オーストラリアは今、夏真っ盛り。旅行シーズンの真っ只中です。
この一年間でオーストラリア国内の航空会社に変化がありましたので、今回はそれについてお話します。

 

オーストラリアの格安航空会社Jetstar誕生 www.jetstar.com

去年の5月25日から Jetstar が国内の格安航空会社として就航しています。これは、Virgin に対抗するためにQantas が100%出資した子会社です。親会社のQantasと運行している路線が同じ個所もありますが、Jetstar の路線拡大に伴い、順次移行していく可能性もあります。

予約はインターネットからになりますが、電話で予約すると10ドル高くなります。E-ticketを採用しているので、チェックインの際には、写真のついた身分証明書が必要です。英語で書かれた証明書が無い場合には、パスポートをお勧めします。

搭乗券がないので、座席はフリーシート制を採用しています。特別にケア−の必要な方は最優先で搭乗できますが、その以外の人は、搭乗順に座席が選べます。運が悪いと友達同士でも席がバラバラになりますので注意してください。また機内でのサービスは一切ありませんので、水など持ち込んだ方が良いでしょう。

カンタス航空のメンバーの方は、Jetstarを利用の際もラウンジが利用できるなどの優遇がありますが、マイレージポイントはつきません。カンタスのポイントを利用して、Jetstarで飛ぶことは可能です。


JetstarAsia www.jetstarasia.com

Qantas と地元実業家の資本による、シンガポールを拠点とした Jetstar のアジア版で、昨年の12月から就航しています。現時点ではシンガポール〜香港、シンガポール〜台北、シンガポール〜パタヤ(タイ)間のみ運行していますが、路線は需要に応じて増やしていく予定だそうです。近い将来、日本とオーストラリア間を Qantas, Australian, Jetstar, JetstarAsia のカンタスグループを利用して周遊旅行することも可能になるでしょう。

 

増便された日本直行便

この一年で増便された直行便がいくつかありますので、航空会社ごとに紹介します。

 

日本航空  www.jal.co.jp

成田〜シドニー間に現在二便ですが、夜行便が運行しています。三月までの期間運行ですが、利用が多ければ定期便になるそうです。帰路も夜行便ですが、日本に到着してからの地方都市への連絡が便利ですので、このまま定期便として残して欲しいものです。

出発地

到着地

便名

曜日

出発時間

到着時間

 

 
成田


  シドニー

JL 771

毎日

21:00

翌日8:30

JL 773

20:30

翌日 8:00

JL 773

21:45

翌日 9:15

ブリスベーン

JL 761

毎日

21:35

翌日 7:15

ケアンズ
QF共同運行

JL 5141

毎日

20:05

翌日 4:40

メルボルーンQF共同運行

JL 5143

毎日

20:15

翌日 8:40

関空

ブリスベーン

JL 777

毎日

21:25

翌日 6:55

シドニー

翌日10:50

 

Qantas Airline www.qantas.com.au

Australian Airline www.australianairlines.com.au

Australian(AO)はQantas(QF)の子会社でケアンズをハブにしていますが、国内線の子会社Jetstar(JQ)を含めてオーストラリア全土を網羅しています。どの便を利用しても目的地までまとめて航空券を買うことができます。

今回札幌~ケアンズ間が増便されていますが、これはオーストラリアのスキー客を北海道に集客するために運行されています。また北海道からの旅行客もオーストラリアの旅行シーズンに利用できます。三月までの期間運行ですが、日本からの利用客が多ければ、定期便になるかもしれません。

出発地

到着地

便名

曜日

出発時間

到着時間

 

 成田

ケアンズ

QF168

毎日

20:50

翌日 4:40

ケアンズ

QF 60

毎日

21:15

翌日 5:50

シドニー

翌日 10:40

ブリスベーン

QF 360

毎日

21:35

翌日 7:15

シドニー

QF 22

毎日

20:20

翌日 7:50

メルボルーン

QF180

毎日

20:15

翌日 8:40

パース

QF 70

月・水・金

20:45

翌日 6:00

関空

ケアンズ

AO 7914

日除毎日

20:30

翌日 4:55

ケアンズ

AO 7924

日のみ

21:05

翌日 5:30

ゴールドコースト

AO 7924

毎日

翌日 8:00

名古屋

ケアンズ

AO 7950

毎日

19:55

翌日 4:10

シドニー

日・月・火・金

翌日 10:00

福岡

ケアンズ

AO 7924

19:05

翌日 5:30

AO 7998

月・木

20:00

翌日 4:25

札幌

ケアンズ

AO 7992

水・土

20:50

翌日 6:10

 

達人からのひと言

関西空港がオープンした頃は、日本とオーストラリア間を5つの航空会社が運行していましたが、今では二社(三キャリアー)にまで減りました。9・11テロ事件、戦争、SARSと旅行関連を取り巻く環境には厳しいものがったためです。少しづつオーストラリアに来る旅行客も戻りつつあります。団体旅行ではなく個人で来る方が増えていますが、そうした方々のためにも、これからもいろんな旅の情報をお届けしていたいと思っております。



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