「旅の達人」竹内テリー必読旅行講座
                     

2008年豪日最新航空情報(No.1)
 

ディスカウント航空券時代

 

 2008年を迎えてオーストラリアの航空業界は、ディスカウント航空券時代へと突入しています。英国のVirginが子会社Virgin Blueをオーストラリア国内で運行始めて以来、オーストラリア唯一の国際線航空会社Qantasも子会社Jetstarを運行始めました。また一時運行していた別の子会社、国際線専用のAustralianは現在Jetstar International に統合されています。

 去年からSingapore航空の子会社Tiger Airwaysが、メルボルンを拠点に国内で運行開始しております。現時点ではシドニーには運行しておりませんが、路線を順次拡大しており、政府の許可待ちの段階です。またインドネシアのLion Airが運行許可を申請していますが、安全上の問題点から、許可が下りるかどうかは政府の判断次第です。

 オーストラリアと日本を結ぶ直行便の数がかなり減っており、格安チケットが手に入りにくくなっていますので、時間のある旅行者の方や、留学生またはワーキングホリデーの皆さんの帰路には、ちょっと寄り道アジア経由をお勧めします。 

 Tiger AirwaysJetstar Asia(シンガポールを拠点に運行するJetstar)は、日本には就航していませんが、シンガポール経由あるいは拠点にしてアジアの国々を廻りたい方にはお勧めです。オーストラリアの到着、出発の都市を別にすれば、バラエティーな旅が楽しめますし、案外トータルの航空運賃が安くつくかもしれません。

 Virgin Blueは現在、Pacific BluePolynesian Blueを運行してしており、これにJetstar を組み合わせると、NZ国内や南太平洋の島々への旅行も、オーストラリア滞在中に格安で楽しむこともできます。

 

日本航空国際線JL    http://www.jal.co.jp/inter

Qantas日本語QF    http://www.qantas.com.au/international/jp

Jetstar JQ              http://www.jetstar.com

Virgin Blue DJ      http://www.virginblue.com.au/

Tiger Airways TR         http://www.tigerairways.com

 

日本とオーストリアの直行便 

 現在直行便を運行しているのは、JLQFJQのみです。下記のスケジュールは20082月現在です。330日からのオーストラリア国内の夏時間終了に伴い、時刻表が変更になりますので、それ以降に出発される方は、時刻表を確認してください。日本からの直行便がある都市で夏時間を採用しているのは、シドニーとメルボルンのみです。標準時間(又は冬時間)に戻ると、これらの都市では出発や到着時間に1時間以上の変更が生じますが、それ以外の都市や、日本国内での出発や到着時間には、大きな変更はないはずです。

 

日本発オーストラリア着便

 

出発地

到着地

曜日

便名

出発時間

到着時間

成田

シドニー

毎日

QF22

2200

翌日755

成田

シドニー

毎日

JL771

2125

翌日855

成田

シドニー

月水金

QF136

2020

翌日815

成田

メルボルン

QF136

シドニー経由

翌日1100

成田

ブリスベン

毎日

JL761

2130

翌日710

成田

ケアンズ

毎日

QF60

2115

翌日550

成田

シドニー

毎日

QF60

ケアンズ経由

翌日1045

成田

ケアンズ

毎日

QF168

2010

翌日450

成田

ブリスベン

毎日

QF168

ケアンズ経由

翌日800

成田

メルボルン

日木土

QF180

2020

翌日850

成田

パース

月火土

QF70

20:35

翌日700

名古屋

ケアンズ

月火木日

JQ64

20:55

翌日5:10

名古屋

シドニー

JQ64

ケアンズ経由

翌日1020

大阪

ケアンズ

水金土

JQ16

2125

翌日530

大阪

ブリスベン

毎日

JQ18

2120

翌日715

大阪

シドニー

毎日

JQ18

ブリスベン経由

翌日1100

 

                          

オーストラリア発日本着便

出発地

到着地

曜日

便名

出発時間

到着時間

シドニー

成田

毎日

QF21

2215

翌日610

シドニー

成田

毎日

JL772

1040

1810

シドニー

成田

月水金日

QF135

1025

1830

シドニー

成田

毎日

QF167

905

ケアンズ経由

ケアンズ

成田

毎日

QF167

1205

1845

ブリスベン

成田

毎日

JL762

855

1645

ブリスベン

成田

毎日

QF69

920

ケアンズ経由

ケアンズ

成田

毎日

QF69

1320

2000

メルボルン

成田

火水土

QF179

1010

1830

パース

成田

火金日

QF79

2310

翌日855

ケアンズ

名古屋

火日

JQ63

1305

1935

シドニー

名古屋

JQ63

1000

ケアンズ経由

シドニー

大阪

毎日

JQ17

1200

2000

ケアンズ

大阪

水金土

JQ15

1235

1905

ケアンズ

大阪

月木

JQ15

1055

1725

ケアンズ

名古屋

月木

JQ15

大阪経由

1835

 

フライトのコードシェアーの注意点

 上記のスケジュールの中には、コードシェアーのフライトは含まれておりません。JL, QFJQ、ではフライトによりコードシェアーをしていますので、それぞれのサイトでスケジュールを調べると、便数が多く感じる方も多いと思います。コードシェアーをしているフライトは、それぞれの航空会社で発券可能ですが、サービスは運行している会社に準じますので、注意が必要です。

 例えばシドニーと大阪間のフライトでは、JLQF, JQ、三社のコードシェアーになっていますが、JQの機材および乗務員がサービスします。JQで発券されたチケットをもっていると、機内食、飲み物、映画などずのすべての機内サービスが有料です。JLQFで発券された同一区間のチケットを購入された方は、購入する際に機内のサービスについて確認されることをお勧めします。

 

One Worldについて

 ご存知の方も多いと思いますが、JLが去年よりQF, AA, などの航空会社が中心となっている、One Worldに加盟しました。これによりJLのマイレージバンクの会員の方も、QFを利用した場合にもポイントがたまるようになりました。JQQFの子会社ですが、マイレージポイントは購入したチケットの種類に準じます。一番安い種類のチケットでは、一切ポイントが加算されませんので、JQのチケットを購入される際に確認してください。コードシェアーでもJQ発券であれば、ポイントは加算されません。

 ラウンジのメンバーになっている方も、発券した航空会社に準じますので、購入した際に確認してください。提携していても、利用できないことがあります。またポイントでチケットを予約する場合は、ポイントの換算率が、JLのポイントからJLのフライト、QFまたはJQのフライトでは異なりますので、一番効率の良いものを選んでください。

 両方のマイレージポイントになっている方は、どちらのポイントに加算しようか迷っていると思います。オーストラリア国内在住の方は、QFのポイントに加算した方が便利かもしれませんが、各航空会社の利用度によって選択されることをお勧めします。オーストラリア、日本間を頻繁に旅行される方は、ポイントからチケットへの換算率や、ポイントの有効期間なども考慮して、どちらに加算するか選んでください。両方でためていると、ポイントがたまる前に、有効期間が切れてしまったりしますので、注意が必要です。

 私は両方のマイレージポイントのメンバーになっていますが、QFのフライトはすべてQFのポイントに加算しております。JLを利用する機会が少ないので、JLのフライトもQF以外の提携航空会社を利用した場合もAAのマイレージポイントに加算しています。これはAAのマイレージポイントが溜まりやすいのと、3年以内に一度加算される限り、ポイントが無効にならないからです。

 2年前の夏アメリカに旅行したとき、3万ポイントでロサンジェルスからジャマイカに行き、カナダの友人を訪ねてKalonaまでのチケットに変えました。これを格安チケットで買っても、US1000ドルぐらいになります。ポイントをチケットに変えるときは、Value for Pointが旅の達人のモットーです。1キロでも遠くへ飛ぶことも大切ですが、普段格安航空券の出ないところへ飛んで、そのポイントで最大限の効果をあげることが大切でしょう。

 
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