好調な見通し オーストラリア経済
昨年十月末更新の記事でも報じましたが、その後もオーストラリア経済の好調は継続しているだけでなく、中国や復調を見せ始めた日本などのアジア、米国経済の成長にリードされ、今後も順当な伸びが予測されています。

  
     出所 Australian Financial Review 紙、2004年3月6−7日(週末版)


左上グラフのように、失業率は5パーセント台にまでさがり、14年ぶりの歴史的低さをしめしています。当初はパートタイム職の上昇が主体であった労働市場も、フルタイム職の拡大にもつながり、建設職人など人手不足のセクターもあらわれます。

こうした経済のファンダメンタルの良好さとともに、昨年末に実施された0.5パーセントの公定利率の引上げも影響し、豪ドルの対米ドル交換比率(右上グラフ)も顕著な上昇をみせています。

オーストラリアの輸出の最大の稼ぎ手は資源ですが、ことに中国のインフラ投資の急速な拡大により、鉄鉱石や製鉄用石炭の輸出も、積み出し港の沖合いに船積み待ちの船舶がでるほどに、生産、搬出能力の限界状態にも達しています。

(2004.3.8)
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