ビジネス関連投資、成長の牽引役に
オーストラリアの経済で、2002年以来、牽引役を果たしていた住宅関連投資の低下に代わって、このところ、官民ともの資本関連投資が順調な伸びをみせ、新たな成長要因となっています。
下の上左グラフが示すように、2005年第1四半期(7月−9月)までの一年間で、GDPは2.6パーセントの成長を示している中、ビジネス関連投資は、セクター別としてはトップとなっています。ことにこの第1四半期では、同セクターは、GDPの1.3パーセントの伸びのうち、0.9パーセント分の伸びに貢献しました。
民間各産業での活発な投資に加え、そうした民間活動を支える、道路、鉄道、港湾などの公共投資プロジェクトの部門でも、投資の拡大が続いています。
下の上右グラフは、過去十年間のうちの、住宅関連、消費関連、ビジネス関連の三つのセクターの投資の伸び率の変化を表しています。昨年半ば以降、ビジネス関連投資は住宅関連投資を上回り、現在では、単独での牽引役になろうとしています。
資料出所:Australian Financial Review, 28 November 2005.
上の下左右のグラフは、6つの産業セクターの投資金額の変化を示しています。直近の数値では、卸・小売り・運輸・倉庫業が最大の投資を行い、それに、製造業、鉱業、金融・保険・不動産・ビジネスサービス業、その他サービス業、建設業がつづいています。
こうしたビジネス関連投資は、この先、中期的には維持されるものと見られています。
(2005.11.29)
政治・経済 もくじへ
HPへ戻る