利率引上げは9月か
昨年3月以来据え置かれたままの利率引上げが、年内に行われる見通しがいよいよ濃厚となってきています(現行公定利率は5.5%)。予想される引き上げは0.25パーセントで、その時期は、産業、家計、金融市場に左右されます。

連邦銀行の決定は経済状況が主要要素となりますが、来る数ヶ月の政治的、制度的要素が影響を与えるものと見られています。5月に発表される連邦政府予算、および9月18日の連邦銀行総督の引退がそのうちの重要ファクターです。ドイツ銀行によれば、市場は9月の引き上げを織り込んでいるとの見方です。

マーケットの要因をひろってみると、利率引上げという観点では、促進要素とそれを不確定化する要素という相反する要素が見られます。下の上段3っつのグラフのように、雇用状況、産業景況指数、小売の伸びの三要素は、それぞれに促進側のデータを示しています。ただ、下段の3グラフのように、ガソリン価格、物価、賃金上昇の動向は、不確定な動きをみせています。



(資料出所: 13 April 2006, Australian Financial Review 紙)

(2006.4.13)

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