公定利率5.75%に引き上げ
9月ごろかと予想されていた公定利率の引き上げは、インフレのペースが予想より早いことから、5月3日、連邦銀行は0.25ポイントひきあげ5.75%とすることを発表しました。

こうして、市場関係者は、これが、今年中の一回だけに終わるものか、それとも、さらなる引き上げがあるもなのか、と関心をめぐらせていますが、AFR紙によれば、おおかたは、一回だけで終わるものと見ているとの報道です。

5月9日に予定されている新年度予算に減税を予定している政府は、この繰り上げられた引き上げに不満を呈しており、来る減税が景気を刺激し、さらなるインフレの高進にむすびつくことはないと、連邦銀行による再度の引き上げをけん制しています。

ともあれ、14ヶ月ぶりの引き上げで、成人のうちの5人に4人がなんらかのローンを抱えており、消費への影響も懸念されるところです。

ことにホームローンは、一戸平均216,900ドルに達しており、この0.25%の引き上げは、その利子返済を月額35ドル高めることになります。

(資料出所: 4 May 2006, Australian Financial Review 紙)

(2006.5.9)

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