GDP成長率、1.9%に下落
マックファーレン連邦銀行長官によると、過去15年間、順調な成長を示してきたオーストラリア経済は、あらゆる潜在的経済資源をほぼ出し切り、限界領域に入り始めています。下のGDPグラフが示すように、6月までの年成長率(青折れ線)は1.9パーセントと、2001年以来の低さとなり、逓減傾向がうかがえます。

長官によれば、今後は、パーセントにして、これまでの3から4という成長ではなく、2から3の成長となるだろうとの予測を表しています。

こうした全開状態の経済状況にあっては、これ以上の成長は、労働力規模の拡大や生産性の向上が決め手となります。つまり、それは同時に、インフレ圧力をより高めることにもなりかねず、9月6日の連銀会議では公定利率の6.0パーセント据え置きが決められたものの、今後の利率引上げの可能性はまだまだ強いと観測されています。



資料出所:Australian Financial Review, 9-10 September 2006.

(2006.9.11)

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