賃金上昇、利上げに影響か
来月初めに予定されている豪州連邦銀行の政策金利を議題とする会議をめぐり、インフレの動向は沈静化を示しているものの、賃金の上昇率がこの2年間で最高の動きを見せ、連銀にとって、賃金動向が次回会議の焦点となりそうな状況となっています。

昨年の賃金上昇率は4パーセントに達していなかったもの、ナショナル・オーストラリア銀行の調査 によると、昨12月lまでの四半期の平均賃金(季節調整後)は、1.6パーセントと、年率にすると5パーセントになり、2005年初め以来の高い率となっています。

同銀行によると、賃金上昇は、ことに通信(年率8.4%)、鉱業(同7.8%)、建設(6.5%)での高さが注目されています。

その結果、企業の状況は、コストの上昇と利益率の減少を示し、下ののグラフが示すように、多くの産業で、この12月四半期での下降が見られます。

 

 資料出所:Australian Financial Review, 31 January 2007.

(2007.1.31)

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