消費支出の伸びと小売の好調に支えられ、オーストラリアの景気指標は大きく改善、再び、公定利率の上昇観測が浮上してきました。
下のグラフが示すように、オーストラリアの三都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン)の賃貸物件の空室率は大きく下落、また、ビジネス状況を示す景気指標も2004年末にレベルへと回復、さらに、この数年低調さを見せていた住宅投資も復活してきています。
資料は、Australian Financial Review, 13 June 2007.
こうして、オーストラリア経済はその潜在能力をフルに稼動させ始めており、ふたたび、インフレへのリスクを上昇させています。連邦銀行は、今年末の総選挙に金利変動の影響を与えることは避けたく、こうした経済状況で、来月初めの検討会議で、利上げする可能性が高まり、もしあるとすれば、その後は、選挙後の来年2月になるものと観測されています。
(2007.6.13)
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