豪政府、アボリジニに公式謝罪
 昨年11月に政権に着いたラッド労働党政府は、2月13日、新政府による初の議会の冒頭議事として、過去のオーストラリア政府が行ってきたアボリジニ(原住民)への差別抑圧政策への公式の謝罪を行いました。この歴史的議会には、アボリジニの諸代表や過去の歴代首相も列席しましたが、この謝罪を頑強に拒否してきた前ハワード首相のみ、姿を現しませんでした。以下は、ラッド新首相が行った公式謝罪の全文訳です。

 以上のように、この議決は、野党をも含む超党派的合意を目的としたもので、その分、決定内容は精神的な宣言にとどまっています。今後、この謝罪にもとずく、補償要求が提出されることが確実ですが、必ずしもこの議決がその補償を約束しているものではなく、ひとつひとつの裁判において、その決定がなされてゆくものと解釈されています。
 ともあれ、「謝ります」 (原文では「sorry」) という言葉が三度も繰り返されていることに、アボリジニ関係者の間でも、それを歓迎して受け入れる見方が多いようです。

資料: The Weekend Financial Review, 13 eFebruary 2008. 翻訳: 松崎

(2008.2.14)


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