経済成長ほぼゼロ、今年第一四半期
オーストラリア経済は、資本投資と小売の落ち込み、貿易赤字の拡大などにより、1-3月四半期の成長はほとんどなかったのではないかと観測されています。こうした状況は、2000年のシドニーオリンピック後の0.8パーセントのマイナス成長の再来を予想させています。ただ、同四半期がゼロ成長であったとしても、年度平均(7−6月)では2.6パーセントと、まずまずのレベルには達しそうです。

こうした成長のかげりは、この一年内で市場金利が1.4パーセントポイント上昇、国際信用危機、石油価格高騰といった要素に、石炭生産の中心地クィーンズランド州の洪水による生産停止という一過性の問題も加わった結果です。

成長鈍化のサインは、四月の民間信用の伸びがわずか0.4パーセントと、過去5年間で最低となり、消費者が住宅あるいは他商品の購入のための借入を絞り込んでいる状況からもうかがえます。一方、消費者物価は年率で4.2パーセントと高い水準にあり、かつ、和らぐ条件は当分みられません。

金融筋の見通しでは、オーストラリア連邦準備銀行による公定金利の引き上げは、今年前半には見られぬだろうが、後半には可能性があるとしています。

なお、これまでに発表されているデータの主なものは、以下のグラフに示されています。
 
 資料出所:Australian Financial Review, 31 May-1 June 2008.

(2008.5.31)


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