インフレ率、先進国中最悪
オーストラリアの消費者物価の上昇率は、先進国中でも最大のものとなりつつあり、経済運営の最大の課題となっています。

下のグラフが示すように、オーストラリアの消費者物価は急激な上昇を示し、その行方が懸念されています。

オーストラリアのインフレがこれほどに激しいのは、石油、原材料、食品などの貿易可能な物品価格の影響より、医療、教育、住宅、公共料金など、国内のサービス価格の上昇がそれをはるかに上回っているからです。

統計では、輸入品目のインフレ率は0.8パーセント(直近4半期)であるのに対し、国内物価のそれは1.7パーセント、年率にすると5パーセントにも達するものです。

これまで、こうした高いインフレ率も、豪ドル高による輸入品価格の抑制や、好景気による家計収入増によって隠されてきましたが、経済成長の鈍化にともない、そうした環境はたやすく変化し、インフレという最大の課題が全面に登場することもありえる情勢となってきています。

          
             資料出所:30 May Australian Financial Review,

(2008.5.31)

 
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