高止まりする貯蓄率
比較的高い貯金利率や高騰する住宅価格に影響されて、オーストラリアの家計の貯蓄率が歴史的な高さを維持しています。

下のグラフのように、オーストラリア家計の貯蓄率は、2000年代前半は、マイナス、つまり、全家計が借金をしていたのに比べ、近年では、可処分所得の10パーセントを越えるまでにも上昇してきています。

日本からも、利率の高いオーストラリアの銀行に貯蓄するケースが増えていますが、現行4.75パーセントという、国際的にも抜きん出て高い金利の行方が注目されます。

日本の3・11巨大地震の後、その世界的影響を懸念して、来月5日に予定されている連邦準備銀行の会議で、4.5パーセントに引き下げられるとの予想が一時大勢(65パーセント)を占めましたが、18日(金)には、その予想は13パーセントにまで下がり、直近のアナリストを対称とした調査では、ふたたび据え置きになるとの見通しが圧倒的となっています。

         
            資料出所: 21 March 2011, Australian Financial Review

 (2011.3.21)

 
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