総選挙、9月7日に繰り上げ
8月4日、ラッド労働党政府首相は、前ギラード首相が設定していた総選挙日を一週間くりあげ、9月7日に実施すると発表しました。
去る6月27日にギラード前首相を党首選で破り、首相に返り咲いたラッド氏は、こうして経済再生、財政再建、労使関係法規などを争点に選挙戦にのぞみます。
与党・労働党は、ラッド氏への党首交代後、一時、支持率を盛り返しましたが、世論調査では野党・保守連合の一貫した優勢が続いています。
6年間、2期の労働党政権には、あきっぽいオーストラリア選挙民の 「変え時心理」 に加え、上記のような世論調査結果もあって、今度の総選挙は、労働党の苦戦、政権交代が、確実視されています。
なにしろ、オーストラリアの選挙は強制投票制がしかれていて、投票率は実質で95パーセント前後。つまり、それだけ浮動票層が厚いということで、ちょっとしたムードの変化が選挙結果に大きく現れる、予想の難しさのある選挙でもあります。これから一か月間の選挙戦の行方が注目されます。
(2013.8.5)
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