東アジアを中心とする強い需要に支えられ、オーストラリアの液化天然ガス（ＬＮＧ）輸出の長期契約総計は、１２月５日の東電との９００億豪ドル（７．２兆円）の２０年契約締結をもって、５千億豪ドル（４０兆円）を超えることとなりました。

下表が示すように、本年中に結ばれた、日本、中国、韓国、台湾、インド、マレーシアを輸出先とする長期販売契約（１５〜２５年）の合計額は５１５０億豪ドルとなり、オーストラリア経済の立ち直りの主牽引役となっています。

オーストラリア石油生産探査協会（ＡＰＰＥＡ）によると、この諸契約により、ピーク時には、建設関係を中心に６万人の雇用を生み出すと見積もられています。ＬＮＧ以外にも、石炭、新規開発がすすむ石炭ガス産業などをふくめ、エネルギー関連諸産業はブーム状態となりつつあり、技術系労働力は危機的な人不足が懸念されています。


　記事出所：Australian Financial Review, 07 Decmber 2009.

（２００９．１２．１４）
　
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