クイーンズランド、人口増でインフラ整備が緊急課題
人口の伸びがオーストラリアのトップをゆくクイーンズランド州(現人口360万)は、この先の20年間で、さらに100万人の流入が予想されています。ことに、ブリスベン周辺の州南東部では、これまでの一年間で7万人の増加が集中してきました。こうした人口急増のため、同地域のインフラストラクチャーの整備が追いつかず、すでに問題が顕在化している道路の渋滞から停電の発生まで、効果ある対策が求められています。
ブリスベンからゴールドコースト地域では、土地供給がこの先5年間ももたないのではないかと見られており、シドニーやメルボルンで行われているように、より密度の高い住宅開発が政策的にすすめられることになるのは、ほぼ間違いないでしょう。
サーファーズパラダイス(写真はQld政府サイトより)
また、すでにブリスベンでは、市内と空港を結ぶメインルートであるゲートウェイ橋が満杯状態となっているため、平行してもうひとつの橋を架けるプロジェクトの推進が、一月の末に決定されています。
今年四月末には、州政府より具体的なインフラ整備の対応策が公表される予定です。しかし、それでも、あるいは、それでなおさら、人口増の圧力が、同地域での住宅価格の上昇原因となり続けるかもしれません(住宅価格下降始まる:シドニー、メルボルン、キャンベラ 参照)。
ともあれ、ゆったりとした住宅が比較的安く手に入るのは、今のうちと言えるでしょう。
(2005.02.28)
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