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修行第三十六風景


16,000km 突破


 私の自転車の累積走行距離が、7月24日土曜夜の帰宅途上で、16,000キロを超えました。
 ここのところ、この修行風景も、自転車の話題ばかりとなって恐縮ですが、前回4月1日の第三十五風景で、15,000キロ達成を記事にしました。四ヶ月弱での1000キロ走破です。
 一方、修行の方は、もうこのところ、その前進と言うより、寿司の面でもキッチンの面でも、店の営業の実戦力として完全に組み込まれ、良く言えば盤石の信頼化、悪く言えば何でも屋化、安住化しています。
 それでも、このシェフ業は、コンサルタント業と物書き業を含め、私の働きの三本柱を成し、生活のあり様の三色模様を彩るなかで、独特のそれならではの色合いをもたらしてくれています。何しろこのスキルは、コンサルタント業などと違って、直接に毎日の生活にも、もてなしに使うなど暮らしの演出方としても役立ちます。それに、体が動く限りは、何歳になっても役立つ職種です。そういう意味では、たとえ何でも屋化しようとも、有意義な働きであります。

 ところで、私の自転車通勤は、自分の健康維持のための運動として取り入れたものですが、その運動の面で、第三十四回の 「油差し」と「マッサージ」 に書いたように、スローランニングを始めることで、膝痛のためしばらく止めていたジョギングを再会しました。それが今年の初めでしたが、それ以後、序々にですが走るスピードも早くすることができるようになりました。
 そんな折、今度は、その元オーナーから、彼が属しているランニングクラブで、毎木曜日の夜、定期的に走っているから一緒にどうかとの誘いがありました。ちょうどその場所が自宅から自転車で10分ほどのグランドで、自分も休みの日でしたので、参加してみることにしました。
 いやいや、彼も含め、他の人はそうとうの実力のランナーたちで、私とは比べ物にならないのですが、独自のメニューをやらせてもらって、ともあれ一緒にさせてもらっています。
 そうした中、その独自メニューに、皆がやっているような、短距離のダッシュを採り入れてみました。最初は、もう十年以上もダッシュなどやったことがなかったものですから、恐るおそる走ったのですが、出力7割位のほどほどで、わりかしスムーズに走れたのが意外でした。
 その後、このダッシュもしだいに速度を上げ、出力9割位の準全力疾走ほどで走れるようになっています。そうすると、不思議なことに、自分の足の運びに何かすごくテンポの良さがついてきたようなものを感じます。たとえば、道路を横切る時などでも、これまでは、用心もあって、走ってみるようなことは控えていたのですが、気軽に走ってみることができるようになりました。足の回転がよくなったような、そんな感じです。
 ともあれこうして、やはり足がフルに使えることは、健康上の第一の基礎だなと思っています。


 (2010年7月29日)

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