クィーンズランド州の人口、400万に
オーストラリアでトップの人口増加率を示してきているクィーンズランド州は、ピークを示した昨年度(03年7月〜04年6月)よりはその速度は落ちているとはいえ、現在までのおよそ700人/週のペースでゆくと、ことしの末までに、400万人を超える見通しです。
もっとも典型的な新流入者は、20歳代ないし30歳代の両親と子供2人の若い家族で、同州での仕事の豊富さと、海岸べりに住むライフスタイルを求めて、他州より移ってきています。
最新の統計では、同州は388万の人口をもち、ニュー・サウス・ウェールズ州の670万人、ヴィクトリア州の490万人につぐ、第三の大きさの州となっています。
海外からの移住者は、昨年度で19,670人で、移民総数の四分の一をしめていました。しかし、今年になって減少傾向を示し、今では総数の15パーセントをやや上回るほどへと低下、NSW州やVIC州へ奪われている模様です。
以下にクィーンズランド州に関するデータを列挙してみます。
- 2004年一年間で、81,000人の人口流入。
- 同州の人口は、1992年から2005年までの13年間に100万人増加。
- その人口増加率は2.1%で、オーストラリア全体の1.2%のほぼ二倍。
- 全国の人口に占める割合は同州で19.3%。他州では、NSW州33.5%、VIC州24.7%。
- 同州の東南部(ブリスベン、ゴールドコースト周辺)が最も人口増の激しい地域。
- 昨年度の人口増の76%がこの東南部で発生。
- 他州からの流入者の半分がブリスベンに移住。
- 同州西部の農業地帯では、過去13年間に7,700人が流出。
こうした急激な人口増は、他方、インフラ整備がそれに追いつかない問題を起こしています(クイーンズランド、人口増でインフラ整備が緊急課題 参照)。
(2005.5.18)
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