西オーストラリア州のウラン資源開発に反対の姿勢を示していた労働党が、その繰り上げ選挙で裏目の敗北をきっしたことから(別記事参照)、同州のウラン開発には光明が差し始めています。
少数政権ながら新政権につく自由・国民連立与党は、両党ともに、労働党が反対の姿勢を崩さなかったウラン開発や遺伝子操作作物に積極導入姿勢を示していることから、関係業界には幸運な結果として受け止められています。
その意味で、この7月、三菱商事がカナダのウラン資源大手のカメコと共同で、西オーストラリア州のキンタイア・ウラン鉱山を買収したことは、ある種の賭けが、WA労働党とは反対に、吉と出たことを意味します。
一方、西オーストラリア州北西海域に位置するINPEX(国際石油開発)のイクシス・プロジェクトについては、新自由・国民連立政府がより開発推進の姿勢を示すと予想されているとはいえ、その実務作業が整うまでには時間を要するとみられ、西オーストラリア州と北部準州とが綱引きを演じている誘致合戦は、より微妙さを増していると言えましょう。
(2008.9.15)
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