いまや多くの方にとって、海外への関心とは、かってのような、あこがれの国を訪ねるといった観光目的のものではなくなりました。むしろ、いたって深刻に、今後の「終の住処の物色」のつもりで、そうした関心をもたれている方も多くなっています。
ちょっと堅苦しいストーリーかも知れませんが、オーストラリアの最近の変化と社会状況を物語る、ふさわしい新聞記事がありましたので、翻訳して掲載いたします。
前にもお伝えしましたように(ポピュリズムは、飼い主に噛みつく 参照)、昨年10月の総選挙は、オーストラリア社会がひとつの歴史的曲がり角をまがった、注目されるべき選挙でした。そうした状況と背景を、この記事はよく伝えています。
この記事をご紹介するのは、確かに、最近のオーストラリアを知るために、格好の材料であるからですが、他方、この十年で、このように活気をもって、ダイナミックに変化をとげてきているオーストラリアに対する日本の十年をかえりみるのにも、ふさわしい材料かとも思えるからです。
ただ、蛇足ながら、この記事(オーストラリアの大手経済紙に掲載)は、読めばお判りのように、現政府の擁護や、新たに登場しつつある若い新興中産階級を標的にしたものであることは確かで、それが掲載者として、ちょっと気になるところですが。
ともあれ、皆さんが関心を持たれているオーストラリアとは、少なくともこのような記事が書かれる、そうした社会です。ますます好きになりましたか、それとも考え直しますか。
それでは、その記事、当たり前な社会 へお進みください。
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