本サイトでは、すでに8年間にわたって、「エソテリック・シリーズ」三部作を訳読してきました。そしてそれは、別掲記事の案内のように、その訳読作業は今なお続いています。そこでなのですが、この「エソテリック」という、〈定着した通説をくつがえし深奥な探究を行う〉という中心テーマ――翻訳書名上では東西融合〈涅槃〉思想と意訳――について、本稿では、その対象を日本に絞ることで、二つのレベルからのさらなる探究を試みます。というのは、その米国人著者による西洋由来の視点をグローバルつまり東洋にまで適用した場合、どこまで妥当性を持っているのか。そしてそれをことに日本に適用することで、西洋視野と日本視野の両方を相互に照射し合って考察し、その有効性を吟味――今回はそのイントロダクションに――しようとするものです。

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一つの仮説を立てて考えてみます―――。この世は、丸々が真実による世界と、その全部が嘘っぱちからなる世界という、二極をもったスペクトラム世界であると仮定します。すると、実際の世界とは、その二極の中間に存在する、真実と嘘がそれぞれの濃淡をもって混じり合ったグラデーション状のものとなります。そこでですが、その実際世界のグラデーションも、昔は曲がりなりにも結構な真実味を含んだグラデーションだったと、今年77になる私なぞには思えます。しかし、それが最近では、グラデーションなどとは生ぬるい話で、もう嘘で塗り固めた世界が大手を振ってのし歩き、真実味などはとうに吹っ飛ばされ、やりたい放題を先にやったもの勝の「なんでもあり」式の、かつての無法時代の再来とも見えてくるほどです。かくして、今や私たちは、嘘に騙されない猜疑心は言わずもがな、暴力に巻き込まれないよう物心共に扉すら開けないと言った、もはや真実自体が、フィクション上でしかありえない架空物にさえせざるを得ない時代へと変貌してきています。 詳細記事

1月の一日平均訪問者数(下グラフでの赤線は975人となり、昨年10月以来3カ月ぶりで千人を割りりました。下グラフのように、どうやら平均的動向は、1100人をはさんで、ゆっくりとした下降状態のようです。

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隠された人類の起源 

「その頃、地には巨人がいた。その後、神の子らが人の娘たちのところへ来て、彼女たちは子を産んだ。その者らが老いた時、力ある者、名声ある者になった。」――聖書 創世記6章4節

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三つの選択 

「いったん火星移住地が確立されると、ようやく地球から充分遠く離れた気分になれた。充分遠く離れるというのは、「上昇」の噂が気になり始め、もし、そのようなことが起こった場合、月は地球からの影響を受けないほど遠くはないだろうという懸念があったからだ。〈第三の選択〉は、火星に達して、可能な二者から択一をするというものである。」 ――秘密宇宙計画ランディ・クレイマー隊長 

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