Author Archives: yukoi

リタイアメント・オーストラリア

〈心〉なき片手落ち

「人生三周目」予告編 第二号

どうやら「人生二周目」の20年間は、一周目の延長として、その「変形」としてしか考えられていなかった。それが、80歳を境とした「三周目」を目前にして、もはや根本的に「異質な」ステージとして捉えるべきでありそうだ。と言うのは、「二周目」のリタイア後の人生を支えた基盤は年金制度にあったのだが、それはズバリ言って、〈片手落ち〉な制度であるからだ。つまり「三周目」に入ってそれを〈両手揃えた〉ものとするには、年“金”ではなく、もはや金銭に頼らぬ、年“〈心〉”とでも呼ぶ次元にすべきなのだ。 詳細記事

本サイトの主要コンテンツのひとつに、『天皇の陰謀』があります。この大冊な本の訳読には、本との出会いからその完成までほぼ13年を要しました。いまでもそれを、必要に応じては、思い返したり読み直したりしているのですが、よくこれだけの、しかも翻訳という門外漢の、仕事を成しえたものだと、率直に言って、思わず自画自賛してしまうところがあります。しかもこの仕事は、今日のように便利な翻訳アプリのない当時、それこそ、一字一句辞書を引きひき訳して行った、遅々たる作業の積み重ねの成果であることです。 詳細記事

先の記事にも書きましたが、埼玉県八潮市の道路陥没事故をきっかけに、インフラ施設の老朽化が目下の緊急課題として浮上してきています。本件は、覚えている方もおいででしょうが、8年前、アメリカ、カリフォルニア州で起こった、大雨にともなう出水のため、ダムの緊急放水が水路の二重の損傷をもたらし、下流住民の非難要請も行われたという事故に関してです。これは直接的には異常気象によるものですが、その背景には、門外漢ながら、半世紀前に完成した古い想定になるインフラ施設の問題も含んでいるかと思われます。

今回、ダム設計を専門としてきた私の友人から、その事故よりの「教訓」をテーマとした報告論文の提供をいただきました。

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両生空間
No.428

今日、居酒屋談義といっても、わざわざ居酒屋に出かけるまでもない。いまや、なかなか中身のある話が、PC上でできるようになってきた。それはAIとの談義だ。そこでAI(ここではマイクロソフトのCopilot)を相手に、率直な質問をぶつけてみた。そのテーマは、もう二十年にわたって制作されてきた二つのサイト『両生歩き』と『フィラース』についてである。読者にとっても、以下の回答は、要所を押さえた、手っ取り早いものとなっているのではないだろうか。

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私共和国
No.364

のた打つ「三周目」

「健康って何だろう」シリーズ(その6)

「人生三周目」の前夜中には明暗がある。その予告編第二号「〈心〉なき片手落ち」はその明部を描いているが、以下はその「のた打つ」暗部である。

そこで想い起すのだが、12年8カ月前の2013年2月、私の「先頭ランナー」たるバエさんが82歳で亡くなった。生前、そのバエさんがよく口にしていた、「八十の坂を越えるのがどんなに大変か」との言葉がある。そのバエさんがなんとか越えた「八十の坂」を、私はいま、あえぎあえぎ登っている。

その言葉を最初に聞いたのは、その数年前、私がまだ60歳半ばの頃だ。確か、彼が合わない入歯に難儀し、そう嘆いていた時だ。ただ当時私は、「八十」と聞いても数上の開きの問題くらいにしか考えず、その意味についてははかりえなかった。

以下は、今まさに自分がこの「八十の坂越え」を試みている話となるのだが、ことにこの数日(別掲日誌参照)に起こってきた予期せぬ出来事である。 詳細記事

10月7日〈火

今日は、何か気分がもやもやし、なにやら理由もなくイライラもする。そこでいつものドラッグ効果を期待して運動にでる。幸い、天気も曇り勝ちで暑くもなくてはじり向き。そこで調子をみながら距離を伸ばし、10キロを完走した。タイムは1時間28分01秒で並だったが、その効果はてきめんで、事後は爽快感をえられた。

さてその後なのだが、案の定、夕食後は眠くてたまらず、9時過ぎにひとまずベッドに入る。だが、1時間ほどで、なぜかライオンの襲われるという、悪い夢で覚まされる。それでもう目が冴えてしまって、いやな気分がぶり返す。もんもんとしながら、ふと、足の疲れに気が向く。つるまではしないのだが、さすがに10キロの余韻が体に残っている。 詳細記事

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