• 06月

    • 昨日から、タジキスタンの首都ドゥシャンベに滞在している。この中央アジアの旅では、4か国目の滞在国である。この旅のおおむねの東北から南西への移動のほぼ中間点で、これからさらに西方へと移ってゆく。明日はアフガニスタン入りし、さらにトルクメニスタンそしてイランへと旅する。 

  • 05月

    • いま、キリギスのビシュケシュに居る。今夜、夜行バスで、一度カザフスタンに入り、そしてウズベキスタンのタシケント入りするという、一夜で二度の陸路国境越えを体験する。この逆をしてきた人の話では、その国境越えだけで4時間も要したと言う。正味は8時間なのだが。こうした陸路の国境体験は、島国ではできない体験。かつて、外国への入国は、空港でするものと思っていた。

    • 中央アジア旅行。つくづく感じるのは、日本という海洋国とこちらの大陸国の違い。ことにロシア文化の影響かと思われる諸所のデザインが、やたら仰々しい。おしなべて、人びとは人懐っこく、外貌は日本人と見分けが付かない人たちも多い。おおむね言葉は通じないのだが、親切。いわゆる差別視は感じられない。物的な発展が遅れているのは確かだが、それで始まるものではないだろう。市街を出て、そこに広がる延々たる草原は、まずは、違いの筆頭といってもいい。

    • 宿痾の印・パ紛争のお陰で、インド、パキスタン経由で中央アジアに入ってゆくルートは閉ざされた。そこで、新たに計画したのが、17日シドニー発のクアラルンプール経由で、カザフスタン南東部のアルマティに飛ぶルート。これを地図上で確かめてみると、なんとネパール東部の上空を飛ぶ。時は18日午後。ということは、ヒマラヤの山中にいる人たちから、見上げられるかも知れないということ。4月に、奥秩父山中で、東西に飛ぶ日本の幹線航空路を見上げたように。

    • 13日出発予定の私たちの中央アジア旅行は、インド・パキスタン間の宿痾の紛争再発で、その最初の部分は実行不可能となっている。ともあれ、その部分はいわば核心部ではないので、それを除外した計画を練り直し、出発は数日遅らせ、中国経由の北回りで行くことになりそう。

    • 5月3日投開票のオーストラリア総選挙は、午後10時現在、開票率40パーセントで、労働党の過半数獲得が確実となり、地滑り的な勝利をもって二期目へと入り、次の3年間の政権を担当する。すでに野党の自由国民連合は、敗北宣言をした。

  • 04月

    • 日本より戻ったオーストラリアは、5月3日投票の総選挙のまっただ中だった。急変してゆく世界情勢の中ながら、主たる争点は、インフレがもたらした生活苦。与野党ともに、ばらまき的な政策が争われている。だが、オーストラリアの生活苦は、日本と比べればまだ温和なものに見える。ともあれ、世界が向いつつあるきな臭い方向へは、どう歯止めがかかるのだろうか。

    • 日本に来ている。今回、ことに印象付けられているのは、街に見かける老人が減っていて、まさに世代代わりが進んでいること。ちょうど春休みでもあって、子供たちの姿が多いのだが、それにしても、老人たちの数が少ない。数年前は、大げさに言えば、どこもかしこも老人ばかりだったのに。

  • 03月

    • トランプ政権が「ワンマン経営アメリカ」な、その正体を見せ始めた。関税という自社決定上乗せ価格を一方的に押し付けるなら、取引先にしても下請けにしても、もはやその腐れ縁でしかないグループから抜けて行く選択をとらざるを得ない。いうなれば、日本が「属国」から自立するチャンスである。とっくに、「もはや戦後ではない」のだから。

    • 赤道越しに、南方から見える北の風景への感想だが、彼だって人間なんだから、ひさびさの帰国、誰もと同じように故郷を訪ねたいんじゃないかな。偉業は偉業として、そんなに大騒ぎしないであえて知らんぷりし、彼が近親者を訪ねる道をあけてあげたらどうだろう。

       

    • きのう3月1日土曜午後、運動のため外に出た。すると向こうから、40前後の男同士のカップルが、いかにもそれと判る揃いの出で立ちで歩いてきた。夕方から始まる、ゲイとレスビアンのお祭り、「マディグラ」パレードに参加するお二人に違いない。このお祭りは、47年前の1978年、彼ら彼女らへの圧迫に抗議するデモが起こり。それが今では、世界からの来豪者を集める一大イベントへと成長。

      [caption id="attachment_28231" align="aligncenter" width="190"] ABCニュースより[/caption]
  • 02月

    • 〈独想〉の26号「変容する主流パーソナリティ」を書いてみて、自分はどうも、第2象限を起点に、反時計まわりに動いてきている感じだ。まさか完全な一周はなさんだろうが、変わり者のじじいに出来上がってきているのは確かだ。体が動くあと数年、その出来上がりに精を出したい。

    • 4日前に発生した埼玉県八潮市の交差点での道路陥没事故。その二次災害を未然にふさいだヒーローと報じられている現場に面した「秋葉自動車」。じつは僕、奇遇ながら、その会社のタオルをここシドニーで、毎日の運動に使っています。知人経由で得たものですが、たっぷり汗をかく夏の運動に、このタオルなしでは済みません。僕の不健康を未然に防ぐ手助けをしてくれている、これも「ヒーロー」です。

  • 01月

    • LA大火により、「原爆投下後の広島のよう」とFOXニュースで報じられもして、思うに、アメリカの最もアメリカ的なものが、大きく危機に瀕している。多くのセレブがそこに居を構え、花形産業の映画界のメッカともなってきたのだが、かくして、アメリカの輝く部分もが、煙と灰に化して行っているごときだ。今後もちろん、大火跡からの復興は遂げられるだろうが、これまでのようにそこに根付こうとするには、いっそうのリスクを背負わずにはできなくなった。少なくとも異常気候が無くなるまでは。

    • 日本では、まだ、2024年だろうが、ここシドニーでは、新年に入ってほぼ1時間が経とうとしている。夜空を仰げば、ちょうど天頂にオリオン座が見える。私にとって、オリオン座は冬の星座で、寒さに震えて見上げる星々である。その三ツ星が、この夏の夜空のど真ん中に輝いているのは、いまだに馴染めない。もちろん宇宙的には、私にとっての冬も夏も、微々たる違いにもならない。