両生空間
No.366

以前に述べたことではありますが、私にとっての「訳読」とは、その書物の「本読」を前に、それが期待にそう本であるかどうかを判断する、一種の準備作業のことです。

それが日本語で書かれた本の場合、事前にさっと内容に目を通すことでおおむねそうした判断ができるのがほとんどです。しかし、それが外国語で書かれた未邦訳本の場合、そうした「さっと見」ができず、ともあれまず内容をいったん通読可能な日本語にし、それをもって判断しなければならない、おそろしく手間ひま要する下ごしらえが避けられません。 詳細記事

両生空間
No.366

超人間主義構想

〈訳読‐2c〉「東西融合‘涅槃’思想」を越えて(その18)

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超人間主義構想 

「もし人々がどんな食べ物を食べ、どんな薬を飲むかを政府に決めさせたら、彼らの体はやがて専制政治の下で生きる魂と同じくらい気の毒な状態になるだろう。」――トーマス・ジェファーソン(1778年)

 

このことに気づいている人はほとんどいないが、人類はまったくユニークな新しい種になろうとしている。このHuman 2.0は、Homo Evolutisと名づけられた。バイオテクノミー会長兼CEOであるフアン・エンリケスが2009年のTEDで語ったところによると、この新種のユニークさは、「種の進化を直接、意図的にコントロールすること」だという。彼はそれを「究極の再起動」と呼び、DNA操作と治療、組織生成、ロボット工学の融合がこの偉大な飛躍を可能にしていると述べた。だが、はっきり言って、トランスヒューマニズム〔超人間主義〕は、作り出された人類の進化の終末点である。 詳細記事

私共和国
No.303

はじりの日々

メンテという仕事(その4)

ポン転 第46日(2023年3月8日〈水〉)

[ポ車メンテ]30度近い蒸し暑い中を押して8キロはじり。前半は痛みも不思議なほど感じず快調だったが、帰路の後半は脱水状態になったようでペースダウン。「蹴上がり」走法はやっている積りなのだが、効果は出ていない感じ。

誰かに追い越されるのにはもう慣れっことなった文字通りの「はじり」なのだが、今日は往路で、ベビーカーを押して走る若いママにけっこうな勢いで追い越された。その少し前に歩いているそのママとベビーカーを追い抜いたのだが、ヘトヘトはじるじいさんに追い越されて彼女の自尊心に点火でもあったのか、打って変わっての勢いでみるみる追い越していった 詳細記事

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