リタイアメント・オーストラリア

「今月のおすすめコンテント」は、今は亡き旧友についてのエッセイです。彼は私より15歳年上で、父でも兄でもない世代として、私には貴重な先達でした。それに彼は韓国人で、しかもかつての日本の植民地支配により、彼は流ちょうな日本語を会得していました。そういうことから、私にとって彼とは、国境なぞをまったく意識しなくてすむ、しかも日韓の間の、貴重な友人関係を結ぶことができました。それが今や、両国は無惨な関係に陥っています。もし彼が生きていたら、どんな対話を交わせるだろうと思う日々が続いています。

それでは、エッセイ『「星友 良夫」 だった人について』と、あわせて、彼の死に関したエッセイ『案内人なき海域』にご案内いたします。

両生空間
No.284

「縁」という「場」概念の東洋的先取

パラダイム変化:霊性から非局所性へ(その6)

ひとことで言ってしまえば、以下の議論は、宗教ことに仏教思想と量子理論の間に橋を架けようとする“身の程知らずな”こころみです。つまり、仏教思想にある、「縁」とか「縁起」という、万物が互いに結び付き合っているとの発想に着目し、それと「場〔field〕」――前回に提起――とが互いに関連付けうるのではないか、とするものです。 詳細記事

両生空間
No.284

 この9月末から10月初めにかけて、私たちが訪れたのは、フンザ渓谷の主要部である、下流のライコット(Raikot)橋から上流のソスト(Sost)村まで、約200kmにわたる一帯です。この深くえぐられた谷にもかかわらず、日本なら1級国道並みのカラコルム街道が貫通しており、ゆうに時速80キロでもとばせる快適なインフラが整備されています。そのため、後述するように、同街道脇の休憩所から、一歩も山道に踏み入ることなく、高さ7,788m(世界27位)のラカポシ峰北壁を文字通り眼前にできます。実に6,000mを超す圧倒される高度感の体験です。さらに、下流では、世界9位のナンガパルバット峰(8,126m)の雄姿も車中にいながらにして望めます。これほどのアプローチの良さで、7~8千メートル級の高峰群をほしいままに体験できるのは、世界でもここだけと言えましょう。 詳細記事

私共和国
No.284

 女性“水平登山家”を見送る

 越境体験=自覚的取り組み編=その20

QL-Day 278(2019年10月7日〈月〉)

この日、この一週間ほど我々と行動を共にしてきた日本女性を、中パ国境の山村、ソストで見送った。満席のそのマイクロバスは、その後、標高4,733mのクンジャラブ峠をこえ、緊張はらむ中国西域、新彊ウイグル自治区に入っていった。十時間以上を要する容易でない旅程である。以下、この風変わりな女性のことを記しておきたい。 詳細記事

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