リタイアメント・オーストラリア

今回の帰国で、大江の郷里、内子町大瀬を訪ねつつ、同時並行して彼の小説『万延元年のフットボール』を読んでいた(前号参照)。そうした彼の生誕の地に実際に入り込み、かつ、その彼による作品――そこを舞台にしたその奇態な物語――の鑑賞という現実とフィクションにまたがる二重な体験をしてみることで、ノーベル文学賞に至るその世界的才能を生んだ環境が何かを探った。そして、同賞という異論のない成果を遂げながら、逆にそこに、あるいはそれだからこそ、その職業的創作者という生き方に、一種の仕組み上がった閉合された世界を見るという、思わぬ発見をしていた。

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今回は、半世紀ほどもの年齢差間での、あたかもタイムスリップな「居酒屋談義」である。世俗的には、じいさんと孫との、いわば昔語りを軸としたごときの遣り取りだ。しかしその交換の軸が、世代にかかわらず人であるなら誰でも遭遇せざるをえない人生上の懸案にかかわるものとするならば、そこに世代の違いは問題とはならないどころか、片や未知と他方は既知とが合いまった、実に噛み合ったキャッチボールが交わされることとなる。 詳細記事

1月7日〈水

今日も仕事後、はじってみたのだが、いつもの運動を倍加して、8キロほどに格上げしてみた。というのは、このミカン園労働が、本来の雪山行の準備となっているのかどうかおぼつかない――むしろ劣化さえしているのではないか――との気があって、シドニー時代のレベルに戻してみた。 詳細記事

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