ヒマラヤという〈世界の屋根〉は、人類にとっての極限への挑戦場の最たるものとなってきた。突出したクライマーたちにとっては、それこそ「世界初」と冠せられる偉業を成し遂げるための壮大な舞台であった。そうした数々の偉業によって照らし出されたこの地は、いまや、すさまじい数の「人生のクライマー」たちによって、さまざまな形の挑戦がなされている。その中に、私という76歳の老年者の、そこそこの挑戦があった。

チョムロン村(標高2170m)からの遠望

詳細記事

ベースキャンプに無事到着

【第7日】デウラリ(Deurali 3200m)からアンナプルナ・ベースキャンプ(ABC 4200m)

この日の行程は、いよいよ大詰めの標高差千メートルの登り。高度もあって確かにきついのだが、天気もこの上なく、思わず風景に誘われて足取りも軽くなる。

 

日も西に傾くころABCに到着。眼前にアンナプルナ南峰の山肌が迫って圧倒される。

詳細記事