こんなことを感じるのは私だけならよいのですが、とくに先に発表された「四分の三プロジェクト」に関し、その計画の実行の末に到達する世界とは、なにやら生命の息吹きや潤いとは対極の――あえて申せば“男発想的”な――、いかにも抽象的でドライな境地であるような気がしてなりません。

というのは、私も、国境がもたらす制約を脱して、広く世界に羽ばたきたいといった願望はありますし、すこしは実行もしてきている積りです。そうなのですが、だからと言って、旅先に骨を埋めるまで、永遠の旅を続けることはとても耐えられないだろうとの確信もあるからです。 詳細記事

前回や前々回では、一見、“けなし見解”とも見られかねない私見を述べさせていただきました。それもこれも、アバター氏の最近の「四分の三プロジェクト」開始宣言に接し、いよいよ、氏が独自構築の世界に踏み出して行かれるのかと、その出立を、期待と感嘆をまじえて受け止めているがゆえのはなむけの積りです(異論をお持ちの方は、私に構わずご自論の投稿を)。

正直言ってこれまで、量子理論を取り上げるアバター氏のとみに科学専門的な着眼点が、なんとも私の理解のおよばぬ最大の難関でありました。しかもそれを、「牽強付会」と称して自己流のアレンジを施し、独特な味付けに工夫されています。

そうした難物が、先の「四分の三プロジェクト」計画について、『フィラース Philearth』における記事と絡めて説明されているのに接し、ある納得へのヒントを得た気がしています。

それを氏にならって私流に牽強付会して言い換えれば、「男原理への風穴」です。 詳細記事

気象用語に、「瞬間最大風速」と「最大風速」という専門語があります。よく、台風予報のなかで用いられるのですが、たとえば、「台風△〇号の最大風速は40メートル/秒、瞬間最大風速は60メートル/秒」というものです。そしてその数値の定義は、最大風速は10分間ごとの平均風速のうちの最大のもの。瞬間最大風速は3秒間の風速の最大のものです。ですから、台風による風の最大の破壊力はこの瞬間値によって発生するわけで、それに耐える建物でなければ、たとえ瞬間の風であろうと、その一瞬に吹っ飛んでしまうということとなります。

なぜ、こんな専門語を持ち出すのかと言いますと、貴サイトの各記事は、起伏ある日々の中で、そのまれにしかやってこない、上の用語でいう「瞬間最大風速」にあたる瞬時の高エネルギーを使った見解とうかがえ、時に、実に明晰かつ切れの良い論述が拝見されます。おそらく、それらが書かれた時は、いくつかの条件が揃ったその瞬時の切り口をもって仕上げられた見解であるのでしょう。 詳細記事

前回に申し上げましたように、私は、貴サイトの作品群を「全体」として受け止める姿勢で読ませていただいております。

そこで思うのですが、普通、著述作品の書き手なら、その作品は、たとえば小説とか論考とかと、はじめからそれらしい作法にならうのが通例かと思われます。

それを、本サイトの場合、その「発行主」はそうした典型作法をとらず、なにやら、ぎこちなく変則的に――その型破りなところが面白いのですが――、独白から創作にいたる幾つかの部門をもうけ、まるで将棋の駒を打つように発表されています。

ただそれにより、あちこちに分散していて――大抵リンクされていますが――、その分量も並大抵ではなく、読者にとっては追跡に手間を要し、その全体像をつかみとるのはなかなか骨が折れます。 詳細記事

  以下は、「縞栖理奈」と名乗られる読者からいただいた投稿です。当サイトでは、その縞栖さんのご希望にそい、『地球「愛」時代の夜明け』とのタイトルのもとに、今後5回にわたって掲載してゆく予定です。【発行人】  

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私の生業はともあれ、一個人の関心をもって、貴サイト『両生歩き』をたいへん興味深く拝読しております。ことに、貴サイトの多種多様な記事を、個々の記事としてより、むしろ作品群としてその全体像を受け止める気持ちで読ませていただいております。そこで、勝手ではありますが、そうした読書体験から得た感想を投稿という形でお送りし、お願いできますならば、いくつかの記事として掲載していただければと望んでおります。 詳細記事