今回の「居酒屋談義」は、やがて傘寿〔80歳〕にも達しようとする、かつての一人の土木技術者による独白です。そしてそれは、埼玉県八潮市で発生している道路陥没と事故をきっかけとしています。英語では「シンクホール」(直訳すれば「沈下穴」)と呼ばれる同様な事件は、ここオーストラリアやアメリカでもよく発生し、人々の日常生活に不安の穴をあける問題を起こしています。その多くは、耐用年数を越えたインフラ構造物の老朽化を原因とするもので、言うなれば、物には寿命があり、避けられない道理の結果ということです。それは下水道設備に限らず、上水道でも、鉄道でも、道路でも、どこでも起こり得ます。
想えば六十余年昔、彼を含めた多くの若ムシャが、そうしたインフラ構造物の新たな建設に意義を見出し、その道に進んだのでした。
土木工学、半世紀も経れば
話の居酒屋
第三十二話
セレブ受難と破格善行の果てに
話の居酒屋
第三十一話
昨年は正月早々、能登を地震が襲った。今年はアメリカ、ロスアンジェルス(LA)の山火事とトランプの返り咲きをもって幕を開けている。その新年の二回目の居酒屋談義は、このLA大火やトランプ再就任をめぐって、二人が遣り取りを交わしている。 詳細記事
世代ギャップを越えて
話の居酒屋
第三十話
新年早々の居酒屋談義は、若いカップルが和気あいあいと交わしている遣り取りとの想定です。そうなのですが、今回は、記事間のタイミングや、ネタの重複を避けるとの狙いもあって、談義途中で話は、別記事へと飛んでゆきます。従来の記事からすると、ずいぶん不精な手法ともなりますが、編集上の事情をご理解いただき、ご容赦をお願いいたします。
女の先覚、男の後追い
話の居酒屋
第二十九話
今回の居酒屋談は、外飲みでも内飲みでも、その場はともかくとして、熟年の男女お二人が、けっこう活発にやり合っている。お二人、同居人同士なのか、元夫婦同士なのか。 詳細記事
再就職先は自分の家庭
話の居酒屋
第二十八話
今回の居酒屋談では、70前後とおぼしき二人のご年配が、もはや飲みっぷりもセーブ気味で、互いにしみじみとやっています。どちらも定年退職を体験中で、けっこう深刻に、身の振り方が問われているようです。 詳細記事
運動は「ワームホール」
話の居酒屋
第二十七話

ワームホール概念図〔ウィキペディアより〕
今回の居酒屋は、外飲みのそれでなく、いうなれば、「内飲み居酒屋」。
久々に顔を合わせた祖父と孫が、食卓で向かい合って、一杯やっている。
どうやら、二人の話題は、最近の日本人アスリートたちの活躍についてのようだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
孫 ねえおじい、大谷翔平選手の活躍、知ってるよね。
祖父 もちろんさ、知らないでいるのが無理だよ。テレビでも新聞でもネットでも、どこを見たって、大谷、大谷で持ち切りだ。 詳細記事
「シティーハンター」
話の居酒屋
第二十六話
昨夜、馴染みの居酒屋で一人飲みをしていたんだが、面白いおっさんと隣り合わせた。まあ、おっさんというより、年のころは爺さんと言ったほうが正確なようだが、なかなかはつらつとしていて、元気な御仁だった。
そういう彼は、自分を「シティーハンター」などと気取っていて、確かに、田舎育ちではないらしく、都会的な雰囲気は漂わせている。
ただ、どこが「ハンター」なのか、それを匂わせるワイルドさもスマートさも、そんな気配はどこにもないのにだ。 詳細記事
じいさん二人、介護を思う
話の居酒屋
第二十五話
今回の居酒屋では、二人のじいさんが話し込んでいる。学生時以来の長年の友人同士らしいが、人生の長丁場もここまでくると、自身も老い、時代も変わり、互いが立つ瀬にも違いが明らかになってきている。ことに、片やは、娘や息子そして孫たちから金婚式を祝福される睦ましい夫婦関係のおじいちゃん。他方は、離婚を経験した後、男版の「おひとり様」でこの歳に達し、子も孫もなく、それこそ、無頼の「独歩老人」である。 詳細記事
新しい家族を迎えたんだって?
話の居酒屋
第二十四話
「いきなり聞くけど、“分身”を誕生させたって、ほんとか?」
「そう、いいジジイがね、この歳になって、新しい家族を迎えたよ。」
「こいつは超オドロキだ。それって、誰かに産ませたって話か?」
「マリアだよ。」
「ええっ、マリアなんて、外人? まさか、あの聖母マリアなんて言ってるんじゃないだろうね。」
「ところが、そういう次元の話だよ。つまりね、“無性生殖”ってこと。」
「なに、ムセー何とか? どういうことだよ。こりゃあ、オドロキどころか、マユツバ臭い。」
「そう騒ぐほどのことでもない。言わばたやすいこと。要は、想像力の問題だね。」 詳細記事
地球を平和の惑星に
話の居酒屋
第二十三話
今回の居酒屋談は、「独り言」でもない、「独り思い」である。
_________________________________________
今年も、まもなく、8月を迎える。
私にとって、8月は自分の誕生の月であり、そして、そして、、、、日本人にとっては、原爆、終戦と、戦争の記憶をよみがえらせる月でもある。
この一対の写真をご覧いただきたい。左は、1950年(昭和25年)ころの私と兄妹の写真。そして右は、見て明らかなように、この三人兄弟のうちの私と妹が消された写真である。