今日の居酒屋談義、隣で話している男女二人の会話の盗み聞きである――――。
「ねえねえ、私って、けっこう熱心な陰謀論者だってこと、知ってた?」

「陰謀論」という何でも包める風呂敷
「おいおい、陰謀論者って、ありもしない勝手な話を作ってネットで拡散させる、あの陰謀論者のことか?」
「そうよ。あっちが言うにはね。」
「ええー、びっくりだな。君って冷静だし、そんなミーハーな人とは思ってなかったけど。」
「あらあら、ミーハーで悪かったわね。大きな見込み違いだったってことね。」
「私、陰謀論者よ」
話の居酒屋
今日の居酒屋談義、隣で話している男女二人の会話の盗み聞きである――――。
「ねえねえ、私って、けっこう熱心な陰謀論者だってこと、知ってた?」
「陰謀論」という何でも包める風呂敷
「おいおい、陰謀論者って、ありもしない勝手な話を作ってネットで拡散させる、あの陰謀論者のことか?」
「そうよ。あっちが言うにはね。」
「ええー、びっくりだな。君って冷静だし、そんなミーハーな人とは思ってなかったけど。」
「あらあら、ミーハーで悪かったわね。大きな見込み違いだったってことね。」
「発達障害」だなんて、なんともグロテスクな言葉が横行し始めていると思わされています。その多くはまだ子供について、まるで「お前は問題人間だ」と断定し、人としての尊さをまるまる抹殺してしまうかのような用語です。
また、その毒気を抜くつもりなのか、「自閉症スペクトラム障害」などといった、いっそう手の込んだ類似語も使用されているようです。それもその長たらしい字面が面倒なのか、「ASD」(フルスペルは、Autism spectrum disorder)なんて英語略称を使って。
――今回の居酒屋談は、そんな現状にご立腹のお年寄りのご託です。
「発達障害」への疑問は、こんな風にも
過去と今時の性事情
話の居酒屋
もう十年以上にもなりますか、いかにもひとりよがりなんだけど、こいつはね、「道路と鉄道の融合」とかという構想をあっためているんですよ、いっぱしに。
それはSF風に言うとですね、道路と鉄道を融合させ、車が線路化した道路上を、列車のように連なって高速走行する輸送インフラなんだとか。 詳細記事
きれい好き日本
話の居酒屋
秋の日本へ
話の居酒屋
私にとって、山登りは、自分の心身ともの成長の、自然な教師役を果たしてくれていたようです。子供のころ、小学三年生までは病気がちで、医者通いが欠かせませんでした。それがしだいに健康となってくるに伴い、体を動かすことの味を覚えてゆきました。当時、神戸に住んでいたため、放課後には、仲良しの友と連れ立って、毎日のように、市街の裏山に登るようになりました。するとどうでしょう。それまで、細々としていた自分の足に、筋肉らしきものが付き始めているのに気付きました。それからです。メキメキと山歩きに自信をつけて、やがては、家族を案内して、日曜ピクニックを率いるようになってゆきました。
そんな私が喜寿に達し、その成長時代とは逆に、体力に自信を無くしがちな時期に至ってはいますが、やはり、山への思いはなぜか衰えてはいません。
この十月、日本に帰国し、二度の山歩きを楽しむ予定です。ひとつは、秩父の武甲山から東京の最高峰、雲取山への縦走です。この山行きには、この春、エベレスト登頂を果たした若き友人がガイドを務めてくれます。第二は、大学以来の旧友とともに、彼の故郷、松本の山々を訪ねます。穂高連峰の前衛峰、蝶ヶ岳をめぐる山行きです。
そこでこの居酒屋談では、ライブ報告風に、月二回の通常掲載を変則的にして、その都度のエピソードをお話しして行こうと思います。ご期待を。
【月二回の号数建ては変更せず、その都度、前記事に追加する形で掲載してゆきます。適時のチェックをお願いします。】
「粒子」と「波雄」
話の居酒屋
先月20日、めでたくというか自動的にというか、とにもかくにも、喜寿、77歳に達しました。
いやはや、これほどスムーズかつ意気軒昂にこの節目に至れるとは、正直なところ驚きです。たとえば、20年前に想像していたこの齢の自分なら、もっとしょぼくれたジジイです。
それがいま、実際にその歳になった自分がここに実在していて、幸いなことに、そんなネガティブな思いはまずありません。
身体面でも、男ならほぼ誰もが持つ前立腺肥大とそのヤヤ癌兆候はあるものの、そのほかでは、何の問題もないと言えるほどです。むろん油断は禁物ですが、常用する薬もゼロで、定期健診に訪れるドクターからも、「その歳にしては、、、」と、一目置かれています。
そんな具合で、今後迎えることになるだろう、おそらく、二、三十年の年月をどう有意義に“終活”しようかと、意欲の萎える気配もありません。
そんな先日、快眠でリフレッシュされた寝起きの頭に、ふと、SF風なストーリーが浮かんできました。
数百年か数千年か、ともあれ、人間社会のけっこうな変遷をとげた後の話らしい。 詳細記事
上の口と下の口
話の居酒屋
同じ口によるコミュニケーションにも、本連載の第一話のように、味覚を介するものと言葉を介するものという二種があります。しかし今回は、同じく口によるコミュニケーションでも、別の口を使ったコミュニケーションです。
この「別の口」とは、居酒屋談らしく下ネタに絡んでいて、男が持たない何とも残念な口のことです。そこで男同士の隠語では、それをただ「上下」と区別して暗示したり勿体ぶったりする、その「下の口」のことです。
言うまでもなく、このコミュニケーションとは、味覚や言葉という情報をやり取りするそれではなく、本来、生殖行為としてのそれです。あるいは、最近の先端生物学の分野で言えば、遺伝子レベルの生命情報上の交換とも言えます。 詳細記事
「うら、おもてなし」
話の居酒屋
筆者 「ひいきの引き倒し」という言葉があるよね。ひいきもやり過ぎると、かえって逆効果になる、という意味なんだろうけど、いまの日本を見ていると、それが、そうなってるとも気付かれずに、ずんずん広がってる。
友人 それって、「ひいき」するのが外人でなく、日本人が日本をってこと?
筆者 そう。
友人 解らんでもないが、でも、どこが「引き倒し」なんだ。しかも「気付かれずに」って? 詳細記事