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「その日は、私たちが、場所、風、潮の干満、重力を動力源として利用した後、愛のエネルギーを神のために利用すべしとした時にやってくる。そしてその日、人類は歴史上で二度目の火を発見するのだ。」
テイヤール・ド・シャルダン
〔フランスのカトリック司祭、古生物学者、地質学者(1876-1955)〕
もしあなたが、近ごろ自分は「エソテリック」研究にいそしんでいると誰かに告げたら、彼らはあなたを、悪魔信仰に魅されたとか、死のオカルトに関わっているとかと言いふらすだろう。それほど、近代にあってエソテリックの研究は、ネガティブな含みを常とする。それはあたかも、科学の優位性や理解の方法を借りたトランプ占いともたとえられることらしい。そしてスピリチュアルとされるべき分野でも、無知が美を醜悪とさえ見させがちなように、不公平な評価すら与えられてしまう。
エソテリックという言葉はギリシャ語の esoterikos を語源とし、「内の」の意の eso の比較級 esotero から「内部への帰属」との意味を持つ。哲学上の意味として、それはある学派の創始者のみに関わることを指し、たとえば、ギリシャ哲学のエソテリック教理とかエソテリック数学者のピタゴラスとかといった用法となる。興味深いのは、仏陀はピタゴラスと同時代に生きたにもかかわらず、両者間には、〔ともにエソテリックな類似性がありながら〕影響しあった形跡がないことである。またピタゴラスは、イルミナティの初代主宰と考えられており、この権力エリートによる秘密グループは、優位と支配目的のためにこの名を借り彼の教理を曲用した。ギリシャの修辞学者ルシアンによると、exoteric(一般知識)学派と esoteric(秘密かつ神秘的)学派の分離は〔訳注〕、アリストテレスを起源としている。エソテリック分野は、古代ギリシャの神秘学諸派創設の背後で、その原動力となっていた。
〔訳注〕この exoteric と exoteric の違いについては、別掲のウィキペディアの説明が解りやすい。
エソテリックとは、字義上、特別の知識を得ることのできる選ばれた少数によって理解され、受け継がれた一連の情報のこと、と定義される。また周辺関係者からは、エソテリック分野は個人的関心によるものと見なされ、秘密、慎重、隠された領域とされている。エソテリック分野は、選ばれた少数による熟考がゆえ、難解、不可解、神秘な特徴を連想させている。それはまた、禁じられた事項、あるいは、科学からは排除される事項、すなわち、エソテリックに関心を示すというすでに偏見あるグループを除いて、他に検証の場のない、あやしげな課題とされている。
エソテリックのどの学派においても、もっとも重要とされる要素は、その入門者は、自分が目ざしている知識を真に探究しなければならないことである。彼らはそれを、他の何ものよりも上位に置き、圧倒的な知識と内省を傾けなければならない。難問のそれぞれを関連させ、自らの意識や開明度をさらに高めたいと欲するなら、私たちは誰もがエソテリックを学ぶ者となるべきであるとする。そして、その学派では、真理は顕現してくるものであり、求め続けられるものである。
エソテリック分野を理解するには、あることがたとえ科学を進歩させる道であっても、この分野での進歩をさせる道ではないということを知る必要がある。エソテリックは、学問としては特異な分野で、科学が検証可能で客観的実験を手法とするのに対し、経験と体験談とそして一種の教義すらも基礎手法とする。科学では、最初の発見を他の科学者が検証あるいは反証できるという、科学手法上の原則を有効に用いる。そこでもし、エソテリック科学が真に普遍的になるためには、それもまた知識の基本的要素の上に立って検証あるいは反証され、さらなる進歩のための基礎として役立つものとならねばならない。
科学の科学たるところは、直観への信頼を第一とはせず、数世紀にわたって蓄積された知識の記録をもとにするところにある。そして科学は、誰もがそれに依拠する証拠を根拠とする論法を基礎に、概念を積み上げた結果による自律的な承認体系である。それに対し、宗教やエソテリックの分野では、その基本的教理のほとんどは、単独の創始者とその追随者による実践体験の視点と意見を拠り所とする。本書においては、科学分野が広範に参照されるのだが、そこで論じられる予定の科学のいくつかは、一般社会に向けた公表がされなければならないものでもある。この〔公表の〕時間的遅れがゆえに、本書におけるエソテリックかつ科学的な主張の評価は、本書の出版後におこされるであろう科学的見解を待たねばならない。たとえば、UFO目撃の全世界的現象とかフリー・エネルギー技術は、そうした分野の事例となろう。
もし私たちが、情報の隠蔽というい既成事実を受け入れるならば、私たちは、何が現実で何が真実かの両方を知るにあたっての難題を抱えることとなる。もし私たちが(信頼に足る人たちがそろって取り上げる)証拠を信用しなかったり、もしくは、奇異あるいは異様な主張に「陰謀」と烙印を押す者を信じたり、あるいは、報道されるあらゆる内容をすべて信じたりするならば、私たちは、何の道しるべもない灰色の道中を行かねばならないこととなる。そして私たちは、たとえばオバマ大統領はケニヤ生まれといった、証拠のない類の申し立てすら、ことごとく受け入れなければならなくなるだろう。そのように証拠すら問題とされず、現〔米国〕政府は、あらゆることを隠蔽しているにちがいない。異様あるいはエソテリックな情報を陰謀と論断さえしてしまえば、根こそぎな形勢転換が可能となる。もしあなたがそうした安易な否認を許すなら、それは自らの精神を閉ざしてしまう決断に等しい。そして、〔その否認の範囲の〕限度すらあやしくなる。つまり、遅かれ早かれ、私たちは何を正しいと判断するのか、自分で決断する時がやってくるのだ。
あらゆる奇異あるいは風変りな主張を、たちどころに否定する人たちがいる一方、それに興味をそそられ、さらなる探索に意欲を見せる人たちもいる。むろんそこに作り話じみたこともあるのだが、悪意をもった目的とその痕跡を消し去ってしまえるらしき人たちも存在する。私たちは、片一方で公式説明ばかりを受け入れる傾向があるのだが、他方で、何かより大きなものを手にしたり、何か事態の先を見たり逆を考えたりすることから締め出されていることを知っている。すなわち、私たち誰もに共通するエソテリックな事柄が、世界支配を目ざす者たちによる情報隠蔽と共にいっしょくたに扱われる時、それは「対抗言説」〔訳注〕をなすと言えよう。
〔訳注〕一種の「揚げ足取り」の議論のことで、世界支配を目ざす者が用いる攻撃材料としての言説。
本書の内容を信用し難いとみなす人たちはいるだろう。残念なことだが、私たちが日ごろ教え込まれている考えは、現実性において、必ずしも信頼を託せるものではない。本書に論じられる事項は、信じるには難しく、無視する方が容易な特徴をもっている。そこで読者に望みたいことは、知的に慎重であるのは当然としても、それらが馴染みの薄いものであるからといって、その情報や論点の難解な部分を無視しないようされたい、ということである。ことに、読者が本書をすべて読み通す充分な興味を持っていたとしても、それでも読者が、「証拠を欠く」と指摘するのももっともな話である。あるいはその逆に、本書に述べられた情報の公表が、ある政治的、宗教的、経済的既存勢力にとっては、深刻なインパクトとなる可能性もある。ともあれ、本書の内容が「危険思想」とされることはないとしても、《エソテリック》と受止められることは難しいのかも知れない。
with permission, (c) Brad Olsen, 2015
「通常言説」はすべてを真実として受け入れることである。ところが「対抗言説」とは、真実の境界をねじ曲げる――スフィンクスや大ピラミッドは未来永劫に働くとされたように――ものである。エソテリックな事項を文字化し文書化するために、三つの編纂ポイント別に、同様な内容をもった情報を、ことにそうしたポイントが何年何十年にもわたる時にはことさら、種別する必要がある。また、あらゆる反情報がなんらかの真実を含むものとして与えられた時、その次のステップは、そうした情報のいずれが〔真実として〕確証されるかどうかを独自に厳密に検証することである。主観的直観はまた、そうしたエソテリック事項を記述する過程で役にたつのである。
with permission, (c) Brad Olsen, 2015
有名なグラフィック・アーチスト、M・C・エッシャーの「不可能な建物」のこの「目くらまし画」では、どっちが上りなのだろうか。それと同じように、どの道ももっともらしく見える時、どの道が正しいのだろうか。それが、「対抗言説」のディレンマである。
仮に本書の内容が真実とすると、それは新たなディレンマを提示し、何が私たちの現実かと問うこととなる。そこで、本書の議論の目的を果たすために、私たちがこれまでに信じさせられてきたすべてを、「大きな嘘」と呼ぶこととしよう。
つまり、大きな嘘とは、現実に対する攻撃であり、それを侵食し溶解する。そして大きな嘘は最後には、私たちの社会組織を偽りの上に立たせ、崩壊にいたるまで腐食させる。大きな嘘は、極めて強力であり、近年では、それに対抗することが困難にすら至っている。大きな嘘に対抗するために必要な力は、私たちの自分自身への真の理解である。私たちの存在の個々の根源は、人間存在としてのスピリチュアルな尊厳にある。逆に、私たちのスピリチュアリティーの否定と、それに代わる物質主義への没頭は、大きな嘘におちいる罠である。もし私たちが真実の本質を理解しようと欲するなら、私たちは、腐敗に毒されていない知恵をもつ必要があり、私たちはまた、あらゆる多彩な視野をもった新たな人間的知性を開発する必要がある。言うなれば、大きな嘘に対抗するために、人間性の三重構成に真に立脚する必要がある。すなわち、精神、身体そしてスピリット(霊魂)の普遍的理解である。そしてまた、大きな嘘を誰が広めているのかを知る必要がある。
with permission, (c) Brad Olsen, 2015
「カーテンの向こうの男を見てはダメだ」と魔法使いのオズは必死に叫んだ。私たちの今日の世界には、「大きな嘘」と呼ばれる同様なペテンがある。この現代の嘘はあまりに巨大なため、すべてを覆い、私たちが世界と考えるすべてが、幻――だから「カーテンの向こうの男」が存在する――である。しかし、その幻は、疑われず、気付かれず、無知のまま時のみに有効である。それはあたかも、手品師がトリックを使っているようなもので、いったん私たちが、カーテンの向こうの男がペテン師であることを知ったなら、このからくりは万事休すだ。その嘘はあばかれ、呪文は効かなくなり、そして幻はその力を失う。
ここで二つの疑問が浮かび上がる。即ち、(1)古代の秘密の社会が存在し、それが現実かつ重要な情報を常に支配し、歴史を通して私たちを操作している、そんなことが可能なのか? (2)もしそうであるなら、それは今なお引き継がれているのか?
研究者は、情報を支配するイルミナティや権力エリート――膨大な金銭利権をもつ秘密組織――が、マスメディアに偽りの知識や信条を植付けることによって、大衆を嘘漬けにしていると強調する。そうした比較的少数の人々が、大きな嘘の背後に潜んでいる者たちとして姿を現してきている。
そもそも、私たちが知りたく、そしてその必要のある、そのことごとくが隠しつづけられてきた。それらの情報は、私たちのDNAの電磁的な荘厳――スピリチュアルなアンテナ――についてであり、私たちの宇宙――神的な相互創生体――のすべてについてであり、そして、新たな理解と事実――私たちが今現在生きている《エソテリック》の将来――への私たちの支配権についてである。だが、「当たり前の事」を理解したり違いを表すことが、今や、かつてなく困難となっている。私たちは、誰にも向上への努力の機会が用意されているというより、富と力が集るように仕組まれた、そういうシステムに否応なく組込まれて行っている。したがって、私たちは、こうした企てをあばき、中央銀行や不換通貨といった根本的に欺瞞のシステムに挑戦し、組織や企業の新たな手口に拮抗することによってはじめて、こうした破壊的企てをすたれさせることができる。そして、私たちの惑星を解放し、かつ、私たちの人間としての真の可能性を引き出すことができるのである。
重要なありとあらゆるものが、大きな嘘のからくりのもとに隠蔽されている。たとえば、私たちは、薬品に関する真実――ワクチン投与の毒性や様々の薬品服用の長期的有害作用――をよく知らない。製薬産業(むしろ「軍事・医療・石化・製薬カルテル」と呼んだ方がよい)は、マスメディアへのほとんど完全な支配権を握っており、大衆心理の操作についてもしかりである。そうした彼らが支配する力により、大衆にはプロパガンダ〔国家などが組織的におこなう主義、教義などの宣伝〕のみが与えられ、意志決定をするにあたっての真実な情報は提供されていない。その結果、人々が行う健康に関する選択は、無知のうちになされ、人々は早死に至るまで、毒が与えられ、その健康が損なわさせられる。これは、大きな嘘に対抗すべき一つの深刻な理由である。私たちは、もっと健康でいられ、長生きさえできるのである。
私たちの基本的システムを乗っ取る、グローバル支配構想とでも命名できる有力銀行家エリートによる計画がある。それは、金融、エネルギー、食品、製薬、教育、メディアや、こうした各産業の行政にあたる政府官僚への影響力を含めた、世界でも最大のシステム構築の計画である。そうしたエリートは、それぞれが関与するあらゆる地球的規模の問題をめぐる独占的権威の設立をめざしている。彼らは、メディア、中央銀行、多国籍企業、政府、主要基金組織、そしてIMFとか世界銀行といった国際機関を、自分たちの構想を実施するために利用する。これまで、彼らは、世界中の国々に、金融機構を定着させることに成功している。それらの国々とは、アルゼンチン、チリ、エクアドル、タンザニア、インドネシア、ブラジル、ポーランド、メキシコ、ボリビア、タイ、アイスランド、ソ連、日本、ギリシャ、ほか数十の国々である。彼らはいま、アメリカ人が返済能力以上の借金を抱えていることを明らかにすることによって、米ドルを破綻させ、米国の金融機構を解体しようとこころみている。その「目をもつピラミッド」〔1ドル札の図柄にある〕は、彼らの支配構造の本源を暗示している。金融エリートは、そうした構造のトップに座している。彼らは、各国および自国の中央銀行を用い、特別な利子での融資を通じて企業を支配し、誰をもそうした銀行家からの借金のもとに置き、そして一国の経済、すなわち政治をあやつっている。
合衆国政府の政治家、すなわち、いわゆる「自由世界」のそうそうたるリーダーたちすら、その全員が隠密かつ富豪の寡占勢力によってことごとく牛耳られている。そのエリート階級のほとんどは、政府にさえ加わらずして、その政府の行方を指図している。そうした人々は、UFOの事実の隠蔽の背後にいる者たちでもある。最大手の宇宙企業は、今や、進歩したUFO技術を取り込み、自身の目的と隠蔽の永久化のために駆使している。そうしたグローバル主義者たちは、読者がUFOを信じているかどうかなぞ眼中にはない。しかし、外でもないあなたが、ETがすでに地球にやって来ていることを知ったならば、今の私たちの夢すらをもはるかに超えた、フリー・エネルギーによるエネルギー問題の解決法やその他の技術があることを、そのあなたが知ることとなるだろう。しかし、そうした知識は、もし時期尚早に公表されたとすれば、石油・石炭・原子力エネルギー、輸送、通信、ガス、燃料を基盤とするそうした独占企業にとって困ったこととなるであろう。要するに、もし私たちが汚染のないエネルギー源が実在することに疑いを持たなくなった場合、誰が、ガソリンという上昇を続ける費用――その不必要な化石燃料の燃焼のために、大気は汚染され、子供たちは毒され、誰もが呼吸障害へとおちいらされる――を払い続けようとするだろうか。これこそが、大きな嘘がそうする必要のある理由である。それはすべて、ジャーナリスト間の古いことわざの言うところへと帰ってゆく。すなわち、もし君が事件の意味をつかめなかったら、「金の流れを追え」なのである。
大きな嘘の規模を飲み込むことは、それを個人的に体験してみるまで、容易なことではない。それは、これまでに決して語られたことのなかった話である。人類が大規模にあやつられているその規模は、すさまじい程である。誰にとっても、もはや、その生涯における事柄の客観的な事実なぞは風前の灯火である。私たちは、企業が嘘をついているのを知っている。私たちは、政府が嘘を言っているのも承知している。私たちは、メディアが信用できないのも判っている。誰にも信頼を託せないのだ。しかしその他方、いったんその霧が晴れれば、あるいは、その迷路に挑戦し、いったんそれが片付けられれば、私たちは自らを自由にできる。しかし、それをなすには、本当の再教育が必要となる。あるいは別の道は、そのエリートが私たちに持たせようとしている、お決まりの現実性を受け入れるよう、自分の精神を受動的にすることを許容することだ。
その大きな嘘を白日のもとにさらすことは、時間をかけて、一個ごとの解明を必要とする。だから、テレビでただちに公式の暴露が始まることなどありえない。それを得るには、自分たちで証拠を調べ上げるしかない。誰も公式に、事の全貌を語ることなどありえない。少なくとも、嘘のない世界などなく、新たな隠蔽策が繰り返されるだけだ。自分にかかわる事例を採り上げ、常識を破った視点で見直してみよう。直観を働かせ、パターン認識しよう。そしてさらに、事が発覚したとしてもそれは最初の一歩で、それが行われる際でも、一回の大変化ですべてが変わることには期待すべきでない。むしろその前に、ゴールデンアワーのテレビ番組を使って、違ったアイデアに私たちを馴染ませることがあるはずだ。それが「プレディクティブ プログラミング」〔訳注〕と呼ばれる手法である。
〔訳注〕今後発生する災害や事件等を、政府が国民の潜在意識に、テレビ番組や映画などを利用して、前もって記憶させる手法
ほとんどの人たちは、UFOを「社会的に微妙」な問題と受止めている。だが、私たちはUFOがはたして事実かどうかについて、何を知っているのであろうか。それに多くの人が、真の客観性はありえないと考えている。ならば、本書に述べられている情報は、純粋に読者の個人的考察のための資料として扱われる必要があろう。つまり、こうした情報を「台本」として考えてもらいたい。そして、自分自身の結論に達し、自分自身の独立した調査を行い、そして、できる限り情報通になろうとする、本書をそういう人にとっての必須な手引きとしていただきたい。そしてそういう人が、自ずからの真実と、それによる知識と力を得、そしてその人生を導いて行っていただきたい。
2002年に実施された、他の惑星の知的生物に関するアメリカ人の意識と個人的体験についてのローパー調査(厳密な科学的調査方を使用)は、成人の48パーセントが、他の惑星あるいは宇宙からの知的生物が現在地球に来ていると信じており、同67パーセントが宇宙のどこかに知的生物が存在していると信じている。同調査はまた、72パーセントの米国人成人が、地球にきている宇宙船あるいは”未確認飛行物体(UFO)”について、米国政府が知っているすべてを公表してはいないと信じていることを発見している。また14パーセントは、宇宙船あるいは”UFO”と近い遭遇をしたと語っている。そして2パーセントは、他の惑星あるいは宇宙からの知的生物との遭遇をしたと述べている。同調査はまた、地球人ではない存在による誘拐を信じている米国人成人のうちの33パーセントが、彼らは、他の惑星あるいは宇宙からの知的生物との近い遭遇を体験したか、そういう人を知っていると主張していることを発見している。
ところで、私たちは歴史のある地点におり、そこでは、人類は「宇宙に孤立」し、人類というものは地球においてのみ独特に進化し、人類はその進化の可能性と技術的発達の最高レベルにすでに達している、と強くあるいは完全に信じていることがいまだに可能で(容易ですら)ある。もしそれが真実なら、話はそれで終わってしまう。だがそこでは、何のエソテリックな発見も必要ない。映画「マトリックス」の中で、モーフィアスは「青い錠剤を飲みなさい」と言う。そしてこう続ける。「話は終わりだ。君はベッドの中で目を覚まし、何でも信じたいことを信じればよい」。だがモーフィアスは続けて言う。「赤い錠剤を飲むと、君は不思議の国に留まって、僕が君に、ウサギの穴がどれだけ深いが見せてやるのさ」。
もし、どのUFOあるいはETビデオもただの娯楽作品にすぎないとしたら、それは、世界の人々を楽しませるだけにしては、おそろしい程に巧妙に造られた作品ではないだろうか。むしろそれは、こう言っても差し支えないだろう。すなわち、それは、潤沢な予算のハリウッド・レベルの特撮技術や、ユーチューブだけでも何千本ものビデオに匹敵する並々ならぬ設定を注ぎ込んだものだ。またその一方で、個人の真実の体験報告は、人まねどころでは困難な、まさに実感のエネルギーが込められている。だが作り物にはそれはなく、二の足を踏ませるエネルギーしか感じられない。そうではあるのだが、こうした指摘が失敗した場合には、暴露ライターたちによる「過激分子」といった烙印――繰り返されてきた古い手口――のえじきとされる。残念なことに、尋常ではない信念をもつ人を抹殺することは、どれもこれも、余りに容易なことなのである。
もし、UFOが事実なら、その発見は、文明史上でもっとも重大な出来事であるはずだ。そう、あまりに重大であるがゆえに、社会に想像を越える衝撃をあたえつつ、近代人類史を左右するものとなるだろう。もしそれが真実であるなら、UFOは私たちの最大の夢をも上回る、技術上の一大進歩を提供するであろう。そしてこの理由ひとつでも、それが数十年にわたり、極秘事項以上に分類されてきたわけが理解される。エリート権力は、そうした技術的潜在力を、彼らの社会のインフラの停滞した状態への最大の脅威とみた。また、科学者、研究者、軍首脳そして宇宙飛行士らは、UFOについて、数十年にわたった討議を続けてきている。それはあたかも、「真実はそのうち明かされる」といった風だ。最近になって、いくつかの外国政府が、UFOの記録を公表しはじめている。繰り返しとなるが、もしUFO騒ぎが仕事熱心なコンピュータ・グラフィック専門家による創作劇であるとするなら、世界の政府は、ベルギーからニュージーランド、英国からエクアドル、そしてフランスからブラジルまで、どうしてUFOの記録を機密対象としておかねばならないのだろうか。合衆国では、明瞭化する新たな努力において、FBIが2011年の春、「Vault〔地下金庫〕」と称する新部門をそのウェブサイト上で発足させた。そこには、UFOに関する数十枚の書類――ロスウェル事故、動物切断、ESP〔超感覚的知覚〕、その他――を見ることができる。UFO書類を機密対象外としたFBIや世界のいくつかの政府は、まさかふざけ半分だと思われているのではないだろう。また、もともとUFO現象を扱うために創設されたNSA〔国家安全保障局〕は、2011年4月、情報自由法にもとづき、選別された書類を機密対象外とした。
スタンフォード大学の傑出したプラズマ物理学者ピーター・スタロック教授は、1970年代、アメリカ天文学会の会員を対象とした調査を実施した時、興味深い発見をしている。彼は、UFO現象についての研究に時間を費やしてきた天文学者ほど、その問題にいっそう関心を持っていることを発見した。つまり、そこに〔関心をそそるものが〕何もなければ、反対の反応が予想され、信頼に足る証拠を欠いているなら、科学者の意欲をそぐ原因となるはずだ。しかし、この件についてのリアリティーは、謎めいてはいるものの、膨大な量の質の高い資料が存在していたことだった。幾百人もの軍部および政府機関の目撃者が証言し、ETの存在を確証していた。ホワイトハウスへ提出された最近の請願はこう声明している。「複数の調査が、いまや50パーセント以上のアメリカ人がETが存在することを信じ、80パーセント以上が政府がこの現象について真実を告げていないと信じていることを明らかにしている。人々は知る権利を持っている。人々は真実を扱うことが可能である」。
宇宙飛行士司祭のガブリエル・フューンは、バチカン新聞の記事に、神によって創造された知的存在は、外宇宙にも存在している、と述べている。「他の惑星の生物についての信念は、カトリックの信念に背くものではない」、とこのバチカン宇宙飛行士は2008年に述べている。同時に、世界の多くの国は、公表する努力を始めている。しかし、合衆国は、やがて暴露されるだろうが、そのすべてを極秘とし、公式の公表について、恒常的な秘密をつらぬいている。
UFO分野の研究は、他の惑星の生物が存在し地球に来ているとの考えを前提に、「宇宙外交学」〔訳注〕と呼ばれている。宇宙外交学は、地球と宇宙の高等知性文明との間の関係科学と定義される。それは、ETとの遭遇と彼らと人類のありうる相互関係にかかわる政治研究にたずさわる学問である。
〔訳注〕 原語の exopolitics の定着した日本語はまだなく、その直接の字義は「地球外政治学」との意味だが、ここでは「宇宙外交学」と訳した。
宇宙外交学は、地球が多くの高等ET人種――多様な倫理、動機、外見、そして使命をもつ――によって訪問されていることの理解の上になる。ET人種と地球人種間の相互交流のダイナミックスは、将来の《エソテリック》の究極の研究対象である。エソテリック研究者は、この学問は、単にUFO現象の研究では不十分と、早々と指摘している。地球人類には、ETの来訪を秘密にしておく動機があり、また、彼らから学ぶことができるとの動機もある。明らかに、この地球の周囲で活動している宇宙存在はほんの数グループで、彼らは互いに知識はもっていながら、アイデアの広範な交換には取組んではいない。そのうちのいくらかは、人類の恩恵のために動いており、他は、ただ「計画」の達成のためであり、また別のものは、ただの「旅行者」である。宇宙外交学研究によれば、近いうちに、この世界をめぐって、何か抜本的なことが生じようとしており、地球のドラマがどのように終幕を迎えるのかを観測するため、宇宙存在らが大挙して到来することも可能視されている。
宇宙外交学の唱道者は 維持可能なエネルギー源や地球的重要性をもった他の事柄について、ETが所有していると想定される有利な知識を得るため、彼らとの関係を樹立するよう提案してきた。宇宙外交学は、私たちは米国の恒久的軍事体制や軍事産業から逸脱し、その軍事経済社会を平和的で協力的な宇宙時代社会へと変貌させて、橋の架設に向かうよう提唱している。その宇宙外交構想は、私たちは、かなりの人口をもつ宇宙に住んでいるとの見方に立ち、そうした宇宙は、宇宙政策によって調和する統治システムと、宇宙法のもとで運営される進化した文明を持った知性で満たされているとする。
地球上の私たちは、孤立ではない宇宙に住んでいるとの認識を持ち始めているところである。私たちをおおっていた構造的盲目と信条形態は、いま、根本的な構造転換にさらされている。もし、この宇宙外交構想が支配的枠組みとなった場合、私たちは、世界の運命をひっくり返す、壮大な変化を構築できるであろう。私たちが抱えている環境問題も、「真実の禁制」がもたらす結果であり、軍、諜報機関、そして軍事産業によって、UFOに関連するすべてが極秘扱いされていることに由来する。それらを、「国家機密」扱いから科学研究室や教室で扱える事項へと変えることは、宇宙外交学のゴールのひとつでもある。UFOやETは、隠さなければならない極秘な脅威ではなく、逆に、私たちの世界に、社会的、教育的そしておそらく、スピリチュアルな解決法すら提供するものである。私たちの諜報機関や軍は、情報禁制の真の下手人であり、そういう彼らはさらに、地球化した産軍共同体によって所有されて、支配されているのである。
宇宙外交学と《エソテリック》は、きわめて広範かつ複雑な分野である。素早く学べるものでも、酔狂で取り組めるものでもない。この分野は、広範な調査を積み重ねるというより、厳密な立証を求める者による独立不羈な領域である。その真実を扱う最善の道は、いくつかの資料の流れを追い、異なった結論の中から類似性や類型を発見することである。また、そこには、真理の追究者を惑わせることをねらった反情報が流されることもある。プロパガンダが、美しく盛り付けられて、安易に大衆向けに提供されるが、真実は金鉱のようなものである。大量の土を掘った後に、ようやくに手にできるものである。
要約すれば、本書『「東西融合〈涅槃〉理論」の将来性』は、その三部構成――秘密、宇宙、ユートピア――を結合した全ての「想定部門」に関する新たな統一理論を樹立しようとするものである。私たちは、全ての現象の統一理論を構築することによって、それを我々の文明自身の実際の発展へと適用し、UFOのエソテリックな研究を開拓する。ひとつのユートピア的宇宙構想は、もし私たちが、他の高度に進化したET社会を学ぶことができれば、私たちは、自身の新しい社会を創設することが可能である。おそらく、そうした社会は、ハイテクなホログラフィック科学に支えられ、そこでは、タイムトラベルも星間トラベルも可能となる。つまり、他の星間トラベラーとの接触は、地球人類を永続する世界平和の中に共存させてゆく契機となるだろう。これが、友好的ETとの実際の遭遇がおこった瞬間の持つ意味である。
このユートピア的統一理論モデルは、「一貫性の原理」の実施で、あらゆる新たな情報は、それが確立した時、子供たちもそれを得ることが許されるというものである。何事も隠蔽されず、一人に提供されるいずれの道具も、誰にもそれが提供される。秘密、強欲、貯め込みといったことはなく、次世代までに、知識が自由に行き渡りかつその拡大が奨励される。かくして、どの新世代もその両親より賢く、そうした彼らが社会を引き継いでゆく。彼らは、知識や科学を求め拡大し、社会の進歩に献身する者たちである。あらゆる事実が語られ、誰もが尊重される。そこにはお金のシステムはない。そこにあるのはユートピア・システムで、どの個人も置き去りにされることはない。仕事は、指導性、創造性、そして他者との協働性によって評価され、すべての人間の必要性が、開放された平等な社会の中で満たされる。無償医療制度はあるが、製薬産業とは何らの関係はなく、色彩、光、音響、そして私たちの多次元な身体性についての進んだ治癒情報と関係している。その結果、私たちはスピリット(霊魂)とDNA構造の修復を発展させ、誰をも治癒へと導く。こうしたシステムは、今日のような支配の権力構造がある限りは、導入は不可能である。
認識すべき第一のことは、私たちはただ、身体的に存在しているのではないことだ。私たちの誰もがスピリット(霊魂)をもち、それは計量可能で、体重のように計ることができる。世界の科学者は、死の瞬間にある人の体重を計り、人のスピリット(霊魂)が正確に22グラムであることを発見した。死に至る前、私たちは生涯の冒険にのりだす。人々は、真実に達することができ、嘘はついに表面化して追放される。私たちは、何が事実であるかを知り、身体への盲信から解放される。そして私たちは、自分自身の根源を知る。私たちは、いったん自己啓発を実体験すると、何をすべきかを正確に知るようになる。私たちは、永遠のスピリチュアルな存在である。そこには、年齢はない。私たちは、あらゆる集団的力を、自発的な内省を通じて、自らのスピリチュアル存在の覚醒の源へと変換する必要がある。「正しいこと、悪いこと、といった考えの向こうに、ひとつの世界がある。そこでお会いしましょう」、と〔13世紀のペルシャの〕神秘主義者ルミは言った。最終的には、私たちの生きる印は、愛から流れ出てくる。もし、あなたがどこから出発すればよいかを知りたければ,平和行動による至高の声がもたらす、内的平穏さを開拓しよう。いつか、あなたもそこに合流できることでしょう。
これが私たちの未来ですか・・・
ナチスが最初、共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
(マルティン・ニーメラー、ドイツの反ナチ神学者、ルター派牧師)
〔翻訳はウィキペディアより〕
・・・それともこれですか?
愛は21世紀の新たな宗教。
それを理解するのに、君は、高学歴者でなくてもいいし、特に博識でなくてもいい。
それは、心の知性からやってくる、
あらゆる人間の無窮の進化に埋め込まれて。
世界に起こしたい変化をなそう。
他の誰も、君のためには動いてくれない。
私たちはいま、志願者を求めている。
きっと君も我々に合流するだろう、
それともすでにしている。
みな、歓迎だ、
ドアは開かれている。
(ブライアン・ピエールグロッシの著書『The Big Glow』より)
参考文献
www.thrivemovement.com, Movie/DVD: Thrive (Foster Gamble, producer).
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Future Esoteric: The Unseen Realms by Brad Olsen
http://cccpublishing.com/FutureEsoteric www.bradolsen.com
with permission, (c) Brad Olsen, 2015