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ニコラ・テスラは、宇宙のすべては、銀河から電子まで、周波数と振動によってできていると確信していた。彼はまた、宇宙のすべては、唯一普遍的な「超・意識」--知的生命組織体--によって結ばれていると感じていた。「私の脳は受信機にすぎない。宇宙では、私たちがそれから知識や強さやひらめきをえている核心が存在している。私はその核心の秘密を解明できていないが、それが存在していることは解る」と彼は語った。
この20世紀のもっとも偉大な発明家は、自然現象を理解するために、古代のサンスクリット語の用語を使った。はやくも1891年の段階で、ニコラ・テスラは宇宙を、いかなる場所においても利用できるエネルギーで満ちた動的なシステムと描写した。その後数年間の彼の考えは、スワミ・ビベカナンダによる大きな影響を受けた。スワミ・ビベカナンダは、西洋にヴェーダ哲学と宗教を持ち込んだ最初の東洋ヨガ師の継承者であった。スワミ派の人たちと会った後、物質界をつかさどるメカニズムについての東洋の見方を研究し、テルサはサンスクリットの言葉、akasha および prana と、物の根源、存在そして構造を表す発光性の考えを用い始めた。ヴェーダ式科学についてのテルサの理解は、後の彼の生涯で示されたフリーエネルギーシステムの素となるものであった。
テスラは、周波数と振動は決定的重要性を持っており、かつ、私たちの命、健康、社会そして世界に影響をおよぼす隠れた力であると力説した。感知しうる音や振動について研究するサイマティクス〔cymatics〕は、周波数や振動はこの惑星上の物質と生命の創生のための主要手がかりであり組成的基礎である。音波が、たとえば砂とか空気とか水といった物的媒体を通過するとき、そうした音波の振動は直接の効果--その音波が通過によってその媒体に作り上げる--をその構造の上にもたらす。
古代にあっては、学者たちは自然体系と人間の発達への宇宙の影響の調和原理について説いていた。数字と比率の重要性はそうした調和原理を導く一環であった。高度に発達した地球の文明は、世界のいずれもの地で、同じ古代の数字--72、108、216、432、864で特定の方法で掛け合わせると25,920に等しい--の上にその遺跡を構築した。地球的な壊滅の悲劇の後、そうした古代の知識を知る生存者たちは、やってくる未来の世代のために表示を残した。Procession of the Equinox、あるいは、サイクルの終わりを示すGreat Year--25,920年--は、世界中の石の列や寺院に刻まれている。何世紀にもわたって、精密な天文学的観測が、教室や習慣や宮廷の場においてなされた。ストーンヘンジ〔英国にある巨石柱の二重環状列石で新石器時代後期から青銅器時代にかけてのものと言われている〕は、432と4,320という数字を暗示している。ストーンヘンジと25,920年の天文分点軌道説や432という数字との関係は、以下のような計算を考慮すれば明らかである。その外輪の360度をその石の数30 で割ると12となる。つぎに25,920を12で割ると2,160で、これは月の直径〔マイル表示で〕にほぼ等しい。大ピラミッドもまた、1対43,200という尺度をもちいており、地球のサイズを与えている。すなわち、大ピラミッドの高さ481.349に43,200を掛けると3938.685マイルとなり、これは地球の両極間半径の3949マイルにほぼ等しい。このピラミッドの底辺周長の3023.16に43,200を掛けると24,734.94となり、地球の南北回帰線の周長は24,902である。これらの数字は、たとえばマヤ人といった、古代人の、天文学や数学の分野における高度さの驚くべき証拠である。
音楽は隠された力で、私たちの心、体、考えそして社会に影響をあたえうる。音楽が自然に発見される自然な和音から意図的に外れた音階に合わせられている時、人々の集団的心理に有害な結果をもたらすおそれがある。ナチの宣伝大臣ジョセフ・ゲーベルによって指令されたイ音を432ヘルツから440へルツへ変える理論がある。伝えられるところでは、この周波数間隔のわずかな変更は人々の考え方や感じ方に一定の影響を与えるよう意図されていたという。その理論は、人々はまひしたり限定された意識によって条件付けられたり拘束されたりするというものである。1940年ころ、米国においても、440へルツが導入され、ついに1953年には、それがイ音の公式音調とされ、国際標準機構(ISO)においてもカタログISO16においてそう規定された。440ヘルツの音は、西洋人の耳には、イ音〔A音〕あるいは中央ハ音で始まるハ長調の6番目の音(ドレミファソラシドの「ラ」音)と聞こえる。432ヘルツもまた西洋人の耳にはイ音〔A音〕あるいは中央ハ音で始まるハ長調の6番目の音に聞こえるが、この方がより「純粋な」自然倍音である。交響楽団のコンサートでは、すべての楽器は「コンサート基音」であるイ音440ヘルツに調音されるのが標準である。この音は、通常、演奏の直前、オーボエによって発せられ、第一バイオリニストがそれを奏し、他の諸楽器がそれに合わせる。イ音の432ヘルツと440へルツとの違いは、人間の耳には99.99パーセント聞き分けることができず、つまり、〔たとえば〕イ音435ヘルツというのは調音外れではなく、この調音を演奏した楽曲は調子外れということではない。
ともあれ、普遍的な共振的そして振動的性質についての最近の再発見は、今日のコンサート基音の国際標準が一種の不健康あるいは反社会的な効果を人間の意識内部におよぼしているのではないかとの見方を一部の研究者に与えている。世界中のほとんどの音楽は、1950年初めにISO基準に定められて以来、イ音440へルツに調音されている。だが、イ音440へルツが自然な音楽的倍音からわずかに外れており、他方、「ベルディ〔イタリアの歌劇作曲家〕のイ音」として知られている432ヘルツのイ音は、宇宙の自然な振動数に数学的に一致しているとの事実がある。神聖な振動の調和についての研究者は、440へルツ音の採用は、西洋市民の無意識下での戦争布告であると考えている。また、イ音440へルツあるいはそれにならう気質は、鍵盤の実用性のみの理由で採用されていると見る者もいる。イ音440へルツにならう気質においては、全音階(ピアノの鍵盤のドからドまで)のすべての音はみな等間隔であるが、432へルツではそうではない。人は純粋な調音による自然な微細音階の鍵盤が必要だが、演奏可能な鍵盤ではそれは不可能である。弦や吹奏楽器の演奏家は、声楽家とともに、音響学的ピアノが用いられていない場合、自分の楽器を432へルツに調音することも可能である。電気的あるいはデジタル式楽器もまた、変化のある調音ができる。435へルツの提唱者は、歌や音のいやしの実行者にはそれがより適しているという。432へルツに基づいた音楽は、有益ないやしのエネルギーを伝達し、その音階は、普遍数学的な純粋音階であるため、自然に基づいている。世界では無数の人が音楽によるいやしのエネルギーの恩恵を実感しているが、その調音にどのイ音が使われているのかなど、問題外である。
論文『Musical Cult Control』の著者、レオナルド・ホロウィッツ博士は、「音楽産業はこの強いられた周波数を特徴とし、人々をいっそうの攻撃性、社会心理的扇動性、情緒的苦しみを背負った“群れ”とし、身体的病気へと向かわせている」と書いている。しかし彼は、この思い込みの跳梁の隠された弱点を見抜いている。彼は言う。「その攻撃性、社会的瓦解、偏執そして暴力が、調音システム--ロックフェラーと第三帝国の双方が推進--と直接の関連をもっているかについて、誰かが証明できるのかどうはは知らない。しかし、この二つの体制がこの標準化を共にすすめたとの事実は、私にとっては、あやしい以上のことだ」。だが懐疑者は、ほぼすべての音楽愛好家の圧倒的多数が、彼らの生涯に体験した録音されたり生演奏された交響のオーケストラや合唱の主要作品の滑らかで心を癒し、精神を高揚させる質を感じていると述べており、そのすべてがイ音440へルツの標準音に調音されていることを、この見解は考慮していないと言う。だが実際は、あらゆる分野の音楽愛好家は、その調音にかかわらず、音楽は時には、無上の喜びや楽しみを狂わせる原因となると描写している。この意味することは、音楽には音調以外にも、リズム、メロディー形式や構成、和音共鳴や不協和音、楽器や声の音質といった、私たちが音楽に感じる総合的なゲシュタルト〔単なる要素の総計ではない心理過程の統一的な全体構造〕があることで、それは普遍的に私たちを高揚させることだ。
不自然な調音点の否定的機能について憂慮する人々は、アメリカの都市に見られる典型的光景、すなわち、学校の生徒、通勤途上の若い大人、ベビーカーを押す女性、犬と一緒に散歩する男など、それらの皆に共通していることを指摘する。MP3プレイヤーやiPodである。そして彼らはこう問う。若い世代ばかりでなく人口全体に、破壊的な周波数を持ち込もうとする意図的な計画があるのではないか。
サイマティクス を研究する人たちは、純粋な調音が減ればへるほど、人々の考え方は、破壊的、非協調、そして不統一の方向へとすすむと懸念する。もしこれが事実とすれば、それは人間の臓器--脳--を支配するよう、不調和な共鳴状態--終局的には病気や戦争を発生させる--へと持って行くことも可能となるのではないか。この懸念はさらに、ついには心の同情が影響され、意識の形態発生分野の自然な共鳴が乱されて、霊性的な進化の方向にも介入してくることにもなりかねないとしている。
宇宙の振動と共振の性質は、現行の事実上の国際音調基準であるイ音440へルツが、人間の意識に不健康な影響を発生させる可能性のあることを示している。周波数を変えることは、脳の電気的潜在性を変化させ、私たちの細胞内部の水の電化や組成のわずかな変化によって、記憶や受容に影響することにもなる。これはおそらく、440へルツやそれ以上のコンサート基音が、なぜ、より明晰で、見え透いた、物質指向な頭脳によって受け入れられ、他方、432へルツのそれが、感覚の内向性体験として受け入れられるのかを示している。
440へルツ調音について、その不自然な8ヘルツ分の不調和なずれを、私たちがどう受け止めるのかということに関係している。ルドルフ・スタイナーは、「ハ音128へルツ(コンサート基音432へルツのハ音)に基づく音楽は、霊性的自由へと導く人間性をささえる。人間の内耳はハ音128へルツをもとに作られている」と言う。彼はまた、上昇するエネルギーの「キリスト意識」や人類進化における集団的な覚醒の中の天使「ミカエル」太陽音調エネルギーに代わって、音楽の中に「悪魔的な明晰さ」や「arhimaninc」音調を用いることで、西洋社会に貪欲な力の凝縮を持ち込むことができたと指摘し、人間性に関する警告まで行った。
『CymaScope』のジョン・スチュアート・リードはこう述べている。
432ヘルツは、まさに、光の倍音とみなすことができる。空気中の音とは、隣り合う原子や分子が衝突し合う間の周期的運動の伝播と定義することができる。この音響エネルギーは、衝突の場から--音の局地的速度で--、球状あるいは泡状の発散として、典型的にはその表面は放射状に振動しながら広がる。音の気泡の発生点では、電磁的な気泡が、空気の分子間の衝突によって作られる。というのは、各衝突は摩擦を起こし、微量の赤外線電磁波を放出するからである。その電磁波は、音の気泡のように音源から球状に広がり、音の周期性とともに変化する。これはラジオ放送が、たとえば人の声の周波数におうじて振幅の変化する電磁波媒体によってなされるのと同じである。このように、音と光の関係は現実のものであり、自然が働く仕方のまさに一部である。つまり私たちは432ヘルツ基音について、432ヘルツ変調赤外線気泡を視覚化しないでは話すことはできないのである。
ブライアン・T・コリンは、ウエブサイト「Omega432」の中で、可視光と可聴音の双方がもつ狭い波長帯は、振動数共鳴の形で直接的に関係している、と述べている。そしてこう指摘する。「音は、周知のように、毎秒の振動数、つまりヘルツで計られ、人間は毎秒約20から2万サイクルを聞き分けることができる。他方、光は、毎秒数兆サイクルの振動数をもつ。理論的に言えば、音の周波数を二倍にすることを40回つづければ、あなたは光の周波数の領域に達しはじめる。もしあなたが80オクターブ長の鍵盤のピアノ(不可能なことだが)を持っていたとすると、音の領域を越え、目に見える色のスペクトルを演奏することができる」。同様に、もしピアノが反対方向に延長されれば、その遅くなった周波数は物の領域に達するだろう。それとも、J・W・キーリーが指摘するように、「目に見える電磁波振動をゆっくりにした形態があり、それは、ある一定幅の振動であった場合、安らぎとなりうることを表している。」
量子もつれ(エンタングルメント)とは、二つの粒子がしっかりと絡み合ってあたかもひとつのシステムのように行動する、不可解な現象である。そうした粒子は、研究室では、互いに隣り合っているように、あるいは、銀河系では、その両方の端にあるかといったふうに行動する。科学者は、もし彼らがひとつの粒子を観察し特定の状態--たとえば縦の両極化--を測定した時、他方--たとえば横の両極化--は即座に反対の事象を示す。
これは、物理学上の難題である。アルバート・アインシュタインはそれを、量子理論によって提示された考えを理解しようとしている際、「離れていれば、幽霊のようなふるまいだ」と表現した。しかし、それは有力な現象で、物理学者が実験室で利用しようと長くこころみてきたものでもあった。だがその難しさは、互いにどんな距離にあっても一対の粒子を作り出し、また、常に、克服の困難なハードルを示してきたことであった。光学ガラス繊維の不完全性、あるいは空気の乱れが、量子ビット〔訳注〕を解明しにくいものにさせている。加えて、距離が大きくなるとビームの拡散が生じ、光量子は標的を外してしまう。
〔訳注〕量子ビットあるいはキュービットとは、従来のコンピュータの古典ビットに対し、量子情報の最小単位のこと。古典ビットは0か1のいずれかの状態しかとることができないが、量子ビットは0と1だけでなく0と1の状態の量子力学的重ね合わせた状態もとることができる。
上海の中国科学技術大学のユアン・インは、そのジレンマを解決したと発表した。彼のチームは、湖を含む97キロメートル隔てた二つの地点間で光量子を送った。この実験には、彼とその同僚は、1.3ワットのレーザー光を用い、ビームが正確に標的に当たるように巧みな光学的操作を行った。こうした準備をへて、彼らは、この97キロ間で、4時間のうちに1,100以上の光量子を送ることに成功した。これは、2010年に他の中国の研究者が打ち立てた16キロメートルの量子移送の記録を破るものであった。
この不可解な現象を活用して人体や物体のテレポート〔空間移送〕に利用することは、もし極秘のブラック計画ですでに開発済みではないならますますのこと、きわめて現実的な計画として登場し始めている。量子もつれはまた、テレポートのみならず、情報の瞬時の交換にも使用できる。それは、距離を隔てた間の瞬時の交信においてデータは空間を通って移動するのではないがゆえに、情報の伝達の要となるにちがいない。それはテレポート中に探知されたり中断されたりせず、究極的な暗号方式とすることも可能である。
今日の科学進歩とともに、研究者には、人間の住む3次元空間が宇宙でただひとつのものではないことが解ってきている。物体や感性もつ生命体を含むそれ以外の次元は、人間には、偽ったり変態させたものでない限り、見ることができないだけである。その実例は、よく見られる天体屈折現象や、小さな白い点である「オーブ〔玉ゆら〕現象」で、それらは他の次元が私たちの次元に出現したり、見られたりする出来事である。つまりは、他の次元の存在は、いろいろな形でこの空間に「偶然に」映し出されることがあり、それによって、私たちには見ることが可能となる。たとえば「オーブ現象」は、ほとんど知覚することは不可能だが、それを見ることのできる人がいる。こうした浮かんでいる白い点は、写真上に、ことに著名な霊媒や極めて情緒的な場面で、思いがけずに現れることがある。
ひも理論によれば、11の次元が存在し、あるいは26次元とする説もある。そうした高次の次元は、既知の4次元のように、無限に広がっているのではなく、丸まってゆき、自分自身で収束してしまう。伝統的なひも理論では、それらはおそろしく小さなプランク尺度に密集しており、日常では識別不可能であるばかりでなく、現存するあるいは予想されるどの粒子加速器の範囲をはるかに越えている。しかし、なぜその広がりがそれほどに小さいのか、原理的に説明がつかない。宇宙の基本的力のひとつとしての重力は、他の力――強い力、弱い力そして電磁力――より極めて弱いので、そうした特別次元の理論は理解しやすい。単一クラス理論は、重力は本質的に他の基本的力とおなじほどに強いが、それ単独で別の次元に波及することができるとする。その結果は、他と較べて薄まってしまうことである。
地球は現在、新たな振動周期へと移りつつある。その振動数は、現在の存在の3次元固体形態から、4-D密度現実とも呼ばれる、4次元へと上昇中である。この新しい振動数は、今日、私たちの太陽系と惑星地球が銀河系の平衡面地帯を横切りつつある時のもので、地球上で経験してきたものより一周期早いものである。
結局、この第4次元空間の新時代は、物体がはるかに小さい密度と重さと、より早くより高い周波数エネルギー振動のなる場である。そこはまた、時間がもはや人間に鉄の支配をもたらす場ではない。第4次元の見地からでは、時間は存在せず、少なくとも地球が現在に経験しているようではない。
さらに、この第4次元空間は「ブラックホール」をもっており、その中心は高い電磁エネルギーを帯びている。地球を含む私たちの太陽系は、この地帯の入り口で、そのブラックホールの高い電磁エネルギーに遭遇し、その影響を感じることとなる。科学者や宇宙物理学者は、この地帯を「ねじれエネルギー波」と呼んでいる。
このより高い次元は、くるみこまれたり、曲げられたり、あるいは小さく歪めらる形て存在し、そうして私たちは、小さな距離にあっても距離の二乗に反比例して偏向してゆく。経験則ではいまだに、亜原子スケールにおいてこうした距離をきわめて大きい見ている。もしそのスケールが十分に大きかった場合、高エネルギー粒子の衝突で、より高い次元の存在を検知できる可能性がある。基本的力はすべて自分を「運ぶ」粒子、あるいは、電磁相互作用のための光量子のようなゲージボソンや、弱い力のためのWおよびZボソンをもっている。重力のゲージボソンは、グラビトンと呼ばれる。「伝統的」なグラビトンは、光量子のように、無質量の粒子であるが、もしそれが曲がったりくるまれたりしたより高い次元へと伝搬すると、それにとらわれて共振を始める。こうした「カルツァ=クライン」共振は、新たな重いグラビトンであるかにふるまい、最終的には科学的粒子検出器上で崩壊する。ことに、多くの高次元モデルは、グラビトンが二重光量子や二重電子の多量スペクトルの中では、際立った共振を出現させる。しかし、たとえそうした対象が大型ハドロン衝突型加速器〔ATLAS〕の中で観測されたとしても、Zボソンといったような、他の新たな粒子と見分けることは困難で、よりレベルの上がった新説によって他の仮説上の粒子が登場することとなる。
多くの科学者は、パラレル宇宙が存在することを信じている。事実、無限の数のパラレル宇宙が存在し、私たちは偶然そのうちの一つに住んでいるにすぎない。そうした他の宇宙は、空間、時間、そして奇妙な形の異質物体を含んでいる。そのうちのいくつかには、やや違った形の人間が含まれている。驚くべきことに、科学者たちは、こうしたパラレル宇宙が私たちから一ミリメーターも遠くないところに存在していることを信じている。事実、私たちの重力は、他の宇宙から出て私たちの宇宙にやってきた弱いシグナルにすぎない。それは、超ひも理論、超宇宙そしてダークマターが物理学者をして、私たちが考える3次元が描く全体の宇宙が不十分なものに過ぎないことに気づかせたことのきっかけとなった。今のところ、少なくとも、11の次元が知られている。そのうちには、多重次元の理論に到達し、私たちの宇宙が、11次元にわたってうごめく無数の膜状の泡の中で、さざめくひとつにすぎないと結論するかもしれない。
【つづく】
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Modern Esoteric: Beyond Our Senses, by Brad Olsen
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with permission, (c) Brad Olsen, 2015