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「私たち一人ひとりは、宇宙を歩いている。私たちの内部宇宙は膨大な広がりがあり、どの方向にも到達できない地平線がある。私たちには、失われた記憶のブラックホールと、噴き上がる喜びのホワイト・ホールがある。神秘的な重力の中心は、私たち誰もの精神作用をデリケートなバランスに保つ。」――ディーパック・チョプラ〔インド生のヒーリング医師、1946-〕
私たちは、歴史の中の驚くべき時代に生きている。この惑星=地球に住む人々は、巨大な社会的、技術的進歩を目撃しつつあり、それには、私たちの最先端の想像すら越えるものがある。私たちが現実と見ていることは、非常に早くひっくり返る可能性がある。こうした大きな変化のひとつが、世界的な金融システムのオーバーホールである。あらゆる人が、お金とは支配目的のための完全な虚構であって、統合されたユートピア社会では不必要なものであることに気付かねばならない。お金を完璧に一掃することができれば、私たちの人生はいっそう良くなるだろう。通貨システム総体は、エリートたちの中央銀行とバチカンによって永続化された、古めかしいピラミッド構造を作っている。なぜバチカンなのか。それは、バチカンが、世界の金融活動を牛耳るため、いかさまの国際金融制度と世界の中央銀行の統合を推奨する先導勢力であるからである。この制度の中では、人々は依然として欺瞞的仕組みの中での隷属的な人質とされる。お金は、一部の人たち――不換紙幣が実際には何の根拠もないことを自分たち以外の人たちが知ることを望まない――を除いて、まったく何の意味も持っていない。私たちが何かを所有したり支配したりしなければならないとする定めはない。確かに、私たちは身体の一時的な主人ではある。だが、もしあなたが、そうした物的な夢を盲目的に追いかける致命的愚者に接したならば、彼らが幸福の追求に汲々とする余り、真に生き、真に体験することを忘れているのを発見するだろう。
古いシステムは完全に崩壊している。例えば、20世紀だけで、地球上のすべての生物種の30パーセントが、主要に人間の誤った管理と搾取の結果として絶滅したことを考えてみるとよい。 もしこれが資本主義が危険であり退廃した制度であるということの証拠には不十分だと言うのなら、よろしい、さらに別の例をあげよう。科学的な予測は、人類が自分たちの惑星での存在基盤である生態系を絶滅させる危機に至らせていることを明らかにしている。気温は、2050年までに少なくとも4度上昇し、全生物種の50パーセントが絶滅し、2100年までにはさらに6度からそれ以上上昇し、大災害につながると予想されている。それでも、ほとんどの場合、私たちは短期的な利益創出、エゴ中心の目標、そしてナルシシズムの快楽主義を優先する社会的、文化的システムに閉じこもり、夢想的気晴らし状態を続けている。現在のシステムは変えなければならず、私たちはその変化を歓迎すべきであり、さもないと、人類にとって非常に恵まれない未来を引き起こすこととなる。
スーツに身を包んだ定年も遠くない哀れなサラリーマンたち――より多くを得ようとして偏屈に利己心を追求している――は、嫌われるべきと言うより、むしろ理解されるべきである。おそらく彼らは子供の頃、ハグされたことはなく、愛されたり価値ある存在と実感したことは決してなかったろう。学生時代の心理学から学んだことは、必要を満たされない子供たちは、大人じみた秤のバランスを取ろうとし、しばしば、〔大人になっても〕子供ながらに受けたのと同じ類の残酷で人を支配する行動に回帰してしまうということだ。彼らはそうした生来の習性――彼らの幻覚の支配が続くように誰にも仕向ける――を維持するだろう。しかし、そうした幻覚はいつまでも続くものではない。 やがて、人々がこれまでどれほど見事に騙されてきたかを覚った時、彼らはまたたくうちにさらけ出され、その存在意義をなくしてしまうだろう。
犯罪的な秘密結社は、その目的を果たすため、独占と恐怖を駆使する。そうした彼らの道具は、メディア、麻薬、遺伝子組み換え食品、警察や軍の脅威をもって人々を奴隷化することである。しかし、そうした嘘の牙城が崩壊し始めているのは明らかである。本書ような書籍は、多くの意識的な個人、代替コミュニティ、そして先見性のある組織と共に、対抗言説を論じている。彼らのソーシャル・メディアへの投稿や膨大な数の科学的に検証された記事を通じて、人々に情報が伝えられ、松果腺をいかにして発達させ、最高の質と栄養価の食べ物を摂り、フッ素なしの水を飲み、すべての処方箋を問いただし、病気に対する代替治療を調べ、そして銀行カルテルの影響を減らすよう協力し合い始めている。この前例のない量の対抗情報が利用可能となって、目覚めた人たちの大集団が急速に拡大している。したがって、そうした秘密結社がその危険な幻覚を支配するために、人類に加える圧力を高めれば高めるほど、彼らのイカサマ構造はいっそう早く崩壊する。最終的には、遅かれ早かれ、自然はバランスを取り戻し、人間は動植物と調和し、肉体としてだけでなく、霊性的な存在として生きることになろだろう。
典型的な物語では、そのヒーローの旅は、光明の世界に戻るに先立って、まず 「魂の闇夜」を通過しなければならない。私たちの社会の古い伝習では、より良くなる前に、どん底を体験しなければならない。現在ひろがっている混沌と迷走のさ中で、地球上の平和と繁栄は、私たちの生涯中に成就が約束される明瞭な可能性である。こうした変化はまた、人間の生物学的生涯を光体の形態に変える可能性を意味する。それは、高揚が鍵になると思われる。そうした偉大なサイクルは、「地球学校」の教室を継続し、私たちにその素晴らしい新能力を得るように学ばさせる。イエスやブッダのような偉大な教師たちが、私たちが知る必要があることを明らかにするためにこの世にやって来た。そして、聖書には、イエスと他の偉大な師たちが知り抜いたこうしたサイクルの手がかりが満載されている。人々は、地球よりも古い宇宙的な計画を成し遂げつつある。それは私たちを美しい黄金時代に導き、次のようなことを実現可能とするだろう。すなわち、テレポート、星間旅行、反重力技術、無制限のフリー・エネルギー、歴史上のすべての出来事を見直すためのタイムトリップ、私たちの本当の自己の知識、そして、人間が光体に変身する霊性的高揚である。
古代の人々は直感によって、今日、一部の人たちが「ニュー・エイジ」と表現する、「霊性の秘密」を身に着けていた。そうした特性は何も新しいことではなく、人類の歴史と同じだけ古い。古代の信念では、それは秘密でも何でもなく、秘密にする必要すらなかった。加えて、それと実際に競い合うものは何もなく、古代人は、ガイアと呼ばれる地球を包み込むエネルギー圏があり、それが人間と密接に関係していることを公然と認めていた。人々は遙か昔に、ガイアが彼らに食を与え、服を着せ、エネルギーを与え、知恵をもたらしていることを認識していたのである。人類は、地球のエネルギーを身近に感じ、自分の子供たちの誕生を祝った。彼らは、多くの理由――例えば、彼らの子供が彼ら自身の祖先であるとの信念――でもって、子供たちに彼らの祖先の名前を付けた。輪廻転生と呼ばれる人生の生まれ変わりは、現実のものとして受け入れられ、地球のどの社会――たとえ互いに直接の接触のない同士――でも直観的に受け入れられていた。スリ・クリシュナは、『Bhagavad-Gita』の中で、「私が存在しなくなったり、あなたが存在しなくなる、そんなことは決して起こらず、私たちがなくなってしまう未来すらない」と言っている。この偉大な師はここで不滅な霊性的自己を指しているのだが、それはまた、生まれ変わりの概念を暗示してさえいよう。
本書の「ライフオロジー」の部では、レムリア、アトランティス、および南アフリカの古代金鉱山社会における、人類の起源と消滅した文明を論じた。そして、その起源が遺伝子操作された種である可能性を吟味した。先導的な科学者による新たな考古学的、科学的発見は、スーメリア人やエジプト人でさえ、20万年も前にアフリカの南端に生まれた初期文明から知識を継承していたことである。この謎を秘めた人々は、南アフリカ全土に散在する1千万を越える石の遺跡を残した。彼らはまた最初のホルスの鳥、最初のスフィンクスを彫刻し、最初のピラミッドを造り、それらすべての中央に正確な石の暦を作った。その「アダムの暦」は、今では「最初の人たち」と言われる消滅した文明が残した、数百万の石の円形遺跡、古代の道路、農耕田、そして何千もの古代金鉱のなかでも最高のものである。こうした定住跡は南部アフリカの大部分に分布している。最近、ボスコの町の近くで発見されたボスニアのピラミッドやトルコ東部のギョベクリ・テペ もまた、「最初の人たち」の文明によって建設されたと考えられている。反駁不能な科学的証拠が、進んだ技術をもった高度な文明の存在を示し、私たちに記録された歴史を変えることを不可避とさせている。
私たちは、人類が何世紀にもわたってできなかったこと、すなわち、「巨大な構想」を理解することを、なそうとしようとしている。そしてその巨大な構想とは、私たちすべてが、物質的形態でも、そしてもちろん、霊性としての私たちの本質でも、一体であるということである。物質的形態では、私たちのDNAの量子成分は、その90パーセントが、今日の遺伝科学者が言う「ジャンク〔ごみくず〕DNA」である。というのはただ彼らが、いかなるコードも体系も化学的「意味」も見つけることができないという理由による。そのすべては、我々の3次元化学の仕組みとして見れば、あらゆる遺伝子を支配するDNAのタンパク質のコード化成分でしかない。〔だがしかし〕そのすべては、磁気を作り出す宇宙のエネルギーに関わっており、その90パーセントのDNAに、新人類のための指令体系を直接に伝えている。いかなる科学者にも、人間がなぜ変化しているのかを「見る」手段はないのだが、私たちにはそれが見える。任意の「ジャンクDNA」は変っていっていることから、DNAの働きも同じことをなしているはずである。それは、3次元化学では見ることはできない。しかし、間もなく科学はそれを解明し、その3パーセントのみが私たちの3次元体の「仕組み」に関わっており、90パーセントはその仕組みに何をすべきかを伝える量子成分なのである。
各々の私たちは振動的かつエネルギー的――霊性的と呼ばれる――な存在であり、物理的形態でこの現実世界にやって来ている。このエネルギーは、私たちの肉体を作り出した「本源」から生まれたものである。私たちの個々は、疑問を感じた時、私たちの神的顕現を失格させる。「本源」は、疑いや矛盾によって汚されていない、純粋で一貫した探究にのみ応えうるものである。私たちは個々に自分の考えを作り出し、感性と感覚によって現実を得る。そこに、私たち個々が持つ内的エネルギーがある。人間の感情には、DNAの形を変える能力がある。ポジティブな感情は、ネガティブな感情より何百倍も力をもつ。幸福になればなるほど、DNAはよりリラックスして強くなる。サイマティクス〔砂や水などの媒質によって物体の固有振動や音を可視化することの研究〕が明らかにするように、私たちの考えは水にも影響を与える可能性がある。自分の住む地域の環境に常に肯定的な考えを送り、さらには自分が飲む水を賞賛しよう。自分の状態を、愛と喜びを中心としたものとしよう。自分の心に集中してみよう。常に以下の提案を実行し、自分を振動させることに気を付け、自分の個的な霊性的気付きを高めよう。すなわち、許しを見つけ、感謝を表し、有り難さを学び、幸福を発見し、そして至福観を持つ。これらの簡単な行為は、親切心、思いやり、愛、喜び、平和と調和といった、肯定的な感情へと至らせる。
私たちが科学の境界を広げれば広げていくほど、「宇宙的心」――多次元的かつそれを超えるすべての事象の創成的源泉――をいっそう理解するようになることは明らかである。量子物理学と時空間の研究から得られる知識は、現実の真の性質、宇宙の意味、そして意識的存在としてのその中の私たちの位置をより深く理解するようになろう。この量子物理学の理解は、神的な創造者からの賜物であり、人類が、地球だけでなく、宇宙全体の中で、本源――深く分裂した種から統一体――へと戻る道を見つけることである。
常態偏見〔normalcy bias or normality bias〕とは、人々が災害に直面した時におちいる〔正常でない〕精神状態を指す。認知と現実の不一致と同様に、それは、発生しつつある災害の可能性やその影響を、関係者が過小評価または拒否する原因となる。こうした現象はよく、人々が災害に対して十分な準備をしなかったり、大規模な場合、災害対処にあたり政府〔や自治体〕が全住民を把握できないという状況につながる。常態偏見の場合に生じていることは、災害が一度も起こったことがないから今後も決して起こらない、という仮定である。それはまた、いったん災害が発生した際、それに対処する人々の無能力をも結果する。そこに伴う否定は、私たちが凝り固まった常態を改めることを逃れる良法である。それはつまり、私たちが自分自身に嘘をついている状態であり、真実を認めることの回避である。常態偏見をもつ人々は、以前経験したことのない事態に対処することが難しい。人々はまた、警告を最も楽観的に解釈する傾向があり、例えば、不確かさをより軽微な状況と誤認してしまう。〔そうした常態偏見の例をあげれば〕
「米国は決して債務破綻することはない」
「銀行制度は決して崩壊しない」
「大恐慌が再度起きることは決してない」
「米国では戒厳令は決して発令されない」
「電気グリッドに欠陥はない」
「政府は国民に隠すようなことは決してしない」
「政府は自国民に決してそうはしない」
「政府はただあまりにも無能なため、それを成し遂げることはできない」
しかし、いまや多くの人々が、こうした見方を間違った仮定として認識し始めている。 そうして、文明の旧秩序が次第に崩壊し始めていることに気付いた人々は、新たな科学的研究――私たちのDNAと脳の能力を解き放ち、超人間能力を持つことを可能にする――の開拓者となる道を歩き出している。そしていったんこの動きが始まると、私たちはみじめな奴隷に代わって、完全な人間に立ち返れるようになる。そうした思考に十分な柔軟性を持ってのぞめる人々は、災害から生き残るために最も準備ができているだけでなく、最大の変革を成し遂げ、社会の再構築を支援する地位に立てる人たちだろう。
私たちは、なぜ主流メディアが、世界のエリート家族と彼らが支配する諸制度のことを報道しないのか、その理由を真剣に考えてみる必要がある。それはそうした家族が、強力な財政的、政治的権力を握っているがゆえに、主流メディアを支配しているからである。私たちはただ人質とされ、ロスチャイルド、ロックフェラー、ウォーバーグ、そして他の著名家族は、世界で起こること――戦争や富の移転――を舞台裏から支配してきている。彼らは病的で危険なオカルト主義者であり、西洋世界を牛耳っている。彼らは子供の漫画の主人公のような、強力な狂人であり、彼らの指は核のボタンの上に置かれている。世界的大災難は、誰もが考えているより、もっと間近まで迫っている可能性が高い。
だが、望みはある。まず第一に、これらの舞台裏の権力者は、インターネットの普及のために情報の支配を失っている。その結果、彼らの影響力は侵食されている。望まれるのは、情報や他の画期的な技術が、私たち自身やこの世界を、戦争気違いや小心な嘘つきたちの世界的支配から免がれさせ始めている。インターネットは、真実を明らかにするため大いに役立っているが、他方、政府はそれを使って私たちを追跡し、監視している。だが、「真実は暴露される」。アメリカの創設の父であり理神論者であるトーマス・ペインが書いているように、「真実の本質であり、問われるすべてであり、望まれるすべてであるのは、発言する自由である」。ペインはまた著書『道理の時代』に、「追従をもって虚言をなすのは、真実への屈辱である」と述べている。我々の支配者の隠された手は、誰にも見えみえとなり始めている。
ジョン・F・ケネディ大統領は、〔その就任に当たり〕卓越したまさに真実の宣言をこう締めくくった。「善良な分別が私たちの唯一の報酬であり、私たちの行為の最終的な審判は歴史によってなされるものであることを心に留めつつ、私たちの愛する祖国を導くために前進しよう。神の恵みと加護を願いつつ、しかし同時に、この地球上において、神の事跡が本当は私たち自身によるものであることを胸に刻みつつ」。そして〔この宣言は〕、世界が困難に陥っている時、至高の力を求めて、あなたは、自分自身の真実を追求し、かつ、前向きであることに全力を傾けうる、と解釈しえよう。
変化は避けられないもののそれをなすのは容易ではなく、それを妨げる大きな障害が眼前に控えている。多くの人にとって、変革の過程は困難な時期となる。というのは、そうした変化が不可避であることを示す多くの科学的データがあるにも拘わらず、準備ができていないと感じるからである。支配者が本当に「新世界秩序」を完全に確立しえるかどうかは本当の問題ではない。そうした事態に関わる遠大な計画にとって、その変化は、亀裂が広がり自然界が自身の平衡を失わせてしまう前のほんの短期間のことでしかない。しかもこの変化の中では、私たちはその渦中で孤独ではない。ヴァン・アレン帯の磁気シールド――地球を他の宇宙から分離している――の圏内からいったん解放されれば、銀河内において、私たちは他の銀河系仲間と共に正しい位置を取ることができるようになる。ただ、それは人類にとって次のステップとはなるものの、それ以前に、私たちが本当に誰であるか、どこにいるのか、そしてどこに行こうとしているのかを認識する必要がある。事態は劇的に変わろうとしている。そうであるがゆえに、こうした暗黒時代をどのように乗り越えて行くのか、それが肝要となっている。
大部分の人々がすでにある程度はUFOを信じているとしても、私たち各々は、その現象を本当の真実であると知るまではそうではなかったし、そして、ETと遭遇する見通しに怖がらなくなった時、私たちは現実で永続的な接触をしたいと望むようになるだろう。私たちと非常によく似た人間のような存在――地球を破壊する意図のない存在で、平和な関係を持ちたいと望んでいる――を、私たちは認識する必要がある。私たちはまだ未経験だが、そうした全面的変化をもたらす遭遇は、地球人と交流するより高い知性の受容と折り合うようになって、私たちの生涯を塗り変えることになるだろう。自分の全生涯が盲目であったが、何らかの奇跡によって目が見えるようになったと想像してみよう。これは、隷属的に支配され順応を強いられた現実によって盲目にされたような人たちにとっては、起こりうることである。〔米国〕政府は、数十年間にもわたり、UFO現象を隠蔽し、歴史的に重要なその目撃証人を力ずくで抑圧してきた。UFO隠蔽の本当の理由は、地球の支配者たちが自分たち以外の人びとが宇宙船を持つことを欲していないからではなく、もしその開示がなされれば、その最初に、UFOの動力源は何かと問われることである。そしてその答えは、私たちが言い聞かされてきたエネルギー資源の限度との虚言が完全に吹き飛んでしまうからである。そして次は、〔その事実は〕いつからであり、他にどれほどの秘密事項があるのか、という質問だろう。エリートにとって、これらの質問に正直に答えた際の恐ろしい結末が、半世紀以上にわたる開示を妨げてきた理由である。
UFOの隠蔽を終わらせる闘いは、今日の重大な運動のひとつとなりうる。それは、真実、自治、そして生存のための闘いでもある。それは潜在的に、重大な脅威に対する勇気を求めるものとなる。それは、結果いかんにかかわらず、真実のための善き闘いである。政府のUFO隠蔽が終わるとの信じ難い発表は、歴史上はじめて、人間の自発的な進化が可能とならない限りにはありえない、と専門家は予想する。開示自体とそれが意識をどのように変化させるかは、実際には、UFO遭遇事例と開示を進めることと並行している。しかし、私たちが自分自身で行動し始める前に政府の協力がありうるとは、間違いなく期待できない。
私たちの個人意識がかなり安定している今日、集団意識の新しい姿を作り出すことは可能である。すなわち、〔それが果たされるのは、〕情報をどう扱うかにあたり、強制的あるいは間接的操作によるのではなく、私たちのDNAを介してすべての情報にアクセスを果たせる場合である。私たちは現在、インターネットを利用するのと同じように、DNAがそのネットワークに適切なデータを送り、そのネットワークからデータを取得し、そのネットワーク内の他の参加者と接触できることを知るようになった。 リモート・ヒーリング、テレパシー、または他者の状態に関する「リモート・センシング」などは、それによって説明される。動物のなかには、飼い主が帰宅を用意しているとき、遠くからそれを知るものもいる。これは、集団意識と超コミュニケーションの概念によって、新たな解釈や説明が可能である。
研究者たちは、もし豊かな個性を持つ人間たちが自分たちの集団意識を取り戻せば、地球上で物事を創造し、変換し、形成する、神のような力を持つだろうと考えている。人類はまさに、新しい種類の集団意識に向かって共に動いているように思われる。どんな集団的な意識も、時代にはかかわらず、独自の個性なしに無配慮に使用されれば、簡単に操作される原始的集団本能に戻ってしまう。新たな千年紀での超コミュニケーションは、全く異なった何かを意味している。
神的な創造の過程を目の当たりにするためには、私たちの誰もが、空を見あげ、子供の目をもって無限の天体を見つめ、夢想家の感受性を持たなければならない。また、一歩離れ、内を見つめて、天上の栄光を見なければならない。それは真に私たちの中にあり、エゴなくしてそこにある。それは、それ以上でも、それ以下でもない。
真の現実世界は、メディアや現行教育によってもたらされた誤った情報とは大きく異なっており、私たちの現在の努力の大半は、誤った方向に向っている。現時点で、本書に述べられらすべての事実をつぶさに、自分自ら調査し、確認すること以上に重要なことはまずない。あなたが正しく天地の世界を受容し、適正に対応できる時が、まさに迫っている。
知恵は、過去の偉大な哲学者たちのためでも、今日の賢人たちのために残されているものでもなく、また著名な山頂に座しているものでもない。それは私たちのものであり、私たち全員のためのものである。この惑星の人間一人ひとりこそが、その知恵の泉からの水を飲むことができるのである。
- 身体を受容しよう あなたは自分の身体が好きであろうがなかろうが、時のすべてにおいて、あなたと共にあろう。
- 教訓から学ぼう あなたは、生涯という個人的なフルタイムの学校の生徒である。この学校で毎日学ぶ機会をえている。あなたは、その授業を好こうと嫌おうと、また馬鹿々々しいと思おうと、それはあなた次第である。
- 間違いはない、教訓あるのみ 成長は試行錯誤を通してであり、それはまた実験でもある。「失敗した」実験は、最終的に「成功する」実験過程の一部にすぎない。
- 失敗は学ばれるまで繰り返される 失敗は、あなたがそれを学ぶまでさまざまな形であなたに現れる。そして学び終わった時、次の段階に進める。
- 失敗を学ぶことに終りはない 学ぶことが含まれていない人生はない。あなたが生きているなら、まだ学びが続く。
- 「ここ」よりも良い「よそ」はない あなたの「よそ」が「ここ」になった時、再度「ここ」よりもよく見える別の「よそ」を得るだけである。
- 他人はただあなたの鏡 あなたは他人の何かを、自分の何かを好いたり嫌ったりしないで、好いたり嫌ったりはできない。好くを選び、嫌うを捨てよ。
- あなたが人生をどう作るかはあなた次第 あなたは必要なあらゆる手段と理由を持っている。しかし、それをどう使うかはあなた次第である。選択はあなたがするものだ。
- 回答はあなたの内にある 人生の問いに対する答えはあなたの中にある。あなたがしなければならないことは、見て、聞いて、信頼する、それがすべて。
- 自分ができるか、できないか、いずれもあなたは正しい 考えてみよう。
- あなたが生まれる時は、これらすべてを忘れよう
現在にある私たちは、過去の私たちの行動の結果である。私たちが将来に何を望もうと、それは現在の私たちの行動しだいである。今、どう行動しなくてはならないかを決めよう。私たちは、自分が誰であるかの責任を負うが、また、自分がなりたいと望むことが何であるのか、それにも責任がある。 私たちは自分を自己実現させる力を持っているが、私たち自身の自由意志はいずれにも働く。あなたは何を望んでいるのか、常にそれに注意しよう。
「あなたの心を偉大な思想で成長させなさい。さもないと、あなたが考える以上の高みには達しない」とベンジャミン・ディスレーリ〔英国の政治家、伯爵、1804-81〕が言ったように、あくことなく、想像力を肥やそう。私たちは、自分を中心に維持している限り、何事をも起こしうるとても強靭な心を持っている。利己的にならない仕方で自分自身を高めよう、そうすれば、世界はあなたの考えるようにあなたを採り上げる。あなたの人生は庭園だと譬えれば、あなたの考えは種である。もしあなたの人生が花咲かないなら、あなたは雑草に水をやったようなものだ。
私たちは常に、想像できる限りの何事をも成しうる可能性をもっている。心の力は限りなく、いつの人生にあってもできると信じている限り、それは達成される。あなたは言わば発電機であり、発生したそのたくましいエネルギーは、松果腺という一点に向けられ集中された時、「無覚醒」といった辞書の言葉を不可能とさせてしまう。現実は実質的にはつながっていて、あなたの信念はあなたの現実を生み出すものである。私たちの誰もは、十分に強く信じてさえいれば、私たちが望む何事をも成すことができる可能性を秘めている。
これは、現在、私たちが直面している科学と宗教、戦争の政治的野心とイデオロギー、宗教上の各信念、諸人種、諸民族、諸国家、諸階級、そして最終的にはあらゆる人たち――最も悪い病気よりも致命的で、すべての伝染病よりも惨たらしい――の間の裂け目に橋を架ける唯一の方法である。私たちは、歴史上の信じ難いほど重要な時期にあり、そこでは、科学が霊性と合体することができ、そして世界のあらゆる人々が各々の亀裂の壁を乗り越えて類似性を発見し、お互いにつながろうとしている。再度、繰り返すが、私たちは一体である。
本書への最後の一節は、1919年、第一次世界大戦の終結に際して、破壊と人命損失に悲嘆した天才ニコラ・テスラから引用したい。
戦争は、その再発の物理的原因が除去され、最終状況分析において、そこが私たちが住むこの惑星の最大限度となるに至るまで、避けられることはない。知性の伝達、乗客と供給物資の輸送、エネルギーの伝送など、いかなる点での距離の撲滅を通じて友好関係の永続性が保証されたある日にのみ、その条件が整うだろう。現在、私たちが求めていることは、世界のあらゆる個人や社会間の密接な接触とより良い理解であり、そして、常に世界を原始的な蛮行と闘争に突き落としかねない、利己主義と高慢の消滅である…。平和は、普遍的な覚醒の自然な帰結としてのみ到来する。
私たちの多数が、最悪中の最悪を目撃し、数々の戦争を生き残り、病んだ世界―――自分たちを包囲して逃げられない―によって、その感情を傷付けられてきた。しかし、それらのいずれも、もうたくさんである。それは過去のことである。私たちは前進する必要があり、活動し、成長しなければならない。過去においてあなたに何らかの害をもたらしたすべての人を無条件で許すことは、それを助ける。あなたが学んだ教訓を思い出し、重荷から自分を解放しよう。引きずる恨みや憤りは、自分の霊性的な目覚めにとって有害である。それらはもうよい。許しは、自分が自分に与えうる最高の贈り物である。
「すべてが虚栄」とのタイトルのこの典型的なだまし絵は、1892年にアメリカのイラストレーター、チャールズ・アラン・ギルバートによって描かれた。エソテリックな問題の研究と同じく、知覚は通に両刃の剣である。 誰の目にもそう見え、誰の目にも隠されている。
(with permission, (c) Brad Olsen, 2018)
この古い葉書きは、消印はないものの、1905-1910の頃のものと言われている。 ここに添えられた「賢者は寡黙」との言葉は、老子の言葉、「知る者は話さず、話す者は知らず」に似ている。
(with permission, (c) Brad Olsen, 2018)
【完】
参考文献
Paine, Thomas, The Age of Reason, The Complete Edition. Thomas and Seedbox Classics, 2012.
$7 billion in assets Vatican banking empire: http://benswann.com/vatican-bank-scandal-jp-morgan-hsbc-cease-doing-business-withvatican/#ixzz2mxOjDcvi
以下の人たちは、この本を可能にするために貢献された人たちである。私のガールフレンドであり第一線の編集者JenniferFahey、リードエディターDoris Lora、さらにMark J. Maxamによるカバーアート&ブックデザイン。 Edward Taylorの法的アドバイス、IPGのMary Rowles氏による出版勧告は、エソテリック・シリーズの実現において重要であった。私の友人やビジネスパートナーMichael O’Rourke、Justin Weiner、Michael Gozney、Robert Kidwell、Jerry Nardini、そして私家族の母親の Elaine Olsen、兄弟のChris Olsen、父のMarshall Olsen、そして妹のMarsi Sweetlandに感謝をあらわしたい。 すべての皆さん、長年にわたる編集上の提案、指導、そして揺るぎないサポートを、ありがとうございました。
この本は、オーストラリアの雑誌『Nexus』と彼らが特集した刺激的な議論に触発されたものである。もう一つのインスピレーションはオンライン百科事典『Wikipedia』である。双方とも、調査や事実チェックにあたり、それらが包有する膨大な量の知識は貴重な資料となった。私は双方を情況を変える情報源と考えた。『Nexus』誌のDuncan Roadsに感謝し、『Wkipedia』のJimmy Walesとその素晴らしい参画者にお礼を申し上げます。『Wikimedia Commons』――入手可能な公共公開情報および開放ライセンスの教育情報のメディア・ファイルの宝庫――は、本書で使用された画像の収集に有用であった。また、Jeff Andrews、Nikki Mackenzie、Scott Munson、Paul Hubbard、そして他の数多くのソーシャル・メディアの友達によるFacebookへの投稿も有用だった。あらゆる雑音に対してそれを真実とすることと、公開の情報源は、未来の方策である。
本書は、真実と正義への献身のために迫害され、投獄され、殺されたすべての人々を記憶に刻むよう捧げられる。私は、平等と透明性のために私たちが立ち上がるよう究極の犠牲を払った彼らの勇気を、大いに念頭に置いた。
Modern Esoteric: Beyond Our Senses, by Brad Olsen
http://cccpublishing.com/ModernEsoteric www.bradolsen.com
with permission, (c) Brad Olsen, 2018