ご賢明な読者にあられては、現在進行するアメリカの諸事態は、市民の命の紙切れ同然な扱われ方から、これが名だたる大国の決断かと思わされるに至るまで、かつてその単独覇権を誇った雄姿も、遂に、衰退の体をさらすに至っているとの認識を否定できないで居られることと拝察いたします。

むろんこれは、ただアメリカに限ったことではありませんが、そうして抱かれるその印象はむろん軽率な思いではないにしても、やはり、ことアメリカ――まして日本はその属国の位置を忍んでいる――のことがゆえ、もっと踏み込んだ具体的エビデンスをもって確認したいところです。 詳細記事

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「大衆の組織化された習慣や意見を意識的かつ知的に操作することは、民主主義社会における重要な要素である。この目に見えない社会の仕組みを操る者は、目に見えない政府を構成し、我が国の真の支配者である。…私たちは支配され、私たちの心は鋳型にはめられ、私たちの好みは形成され、私たちの考えは誘導され、その大部分が、私たちが聞いたこともないような人たちによって支配されている。」――エドワード・バーネイズ〔訳注〕『プロパガンダ』

  • 〔訳注〕(1891年11月22日-1995年3月9日) オーストリア系アメリカ人。「広報の父」として知られる広報活動とプロパガンダの専門家。ジークムント・フロイトの甥。

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