「ねえ、知ってる?」3歳児のお母さんたちへ
ねえ、知ってる?
すみれ組(年中組)の前のサンデッキは、私たちちゅうりっぷ組(年少組)の部屋から見ると、飛行機に見えることを。
幼稚園には、ちゅうりっぷ組のほかに、うめ組、さくら組、すみれ組、たんぽこ組がある事を。(本当は、たんぽこではなく、たんぽぽ組です。)
ちゅうりっぷ組にだって、ひもでこまを回す名人がいることを。
ねえ、知ってる?
友達と遊びたくても、うまく「あそぼう」と言えない時、友達が「仲良くしようねって、言うんだよ」と、一生懸命、教えてくれていることを。
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子どもたちは、時々、大人が思いもしなかったような見方や発言をしたり、大人の言葉を聞き間違えて覚えたりしています。私は、それらに気づいたり、発見したりすると、自分が楽しむだけではもったいなくて、子どもたちや保護者にクラス便りなどで、できるだけ知らせるようにしています。サンデッキは、木製のやや広めのもので、園庭に飛び出すようにすみれ組の前に設置されています。屋根がついていて、すみれ組はL字型の園舎の西側にありますので、一番東側のちゅうりっぷ組から見ますと、屋根が翼で、飛行機のように見えるのです。
「2人のジャンケン」3歳児
少し大きな積み木は、子どもたちにとって、自分の遊び場を確保したり、友達と一緒に、家や乗り物を作って、車やロケットなどのイメージを共有して遊ぶことのできる、人気のある玩具です。
朝、登園すると、まず積み木で何かを作って遊ぶということが、毎日の遊びの始まりになっていました。その日は、Aちゃんと、Bちゃんとが、積み木のロケットを作っていましたが、運転席は、一人分の広さしかなく、2人はジャンケンを始めました。どうやら、ジャンケンに勝った方が運転席に乗れるようです。「ジャンケンポン」。Aちゃんがグー、Bちゃんがチョキで、Aちゃんの勝ち。Aちゃんは、にっこり笑って、嬉しそうに運転席に乗りました。
しばらくすると、また、「ジャンケンポン」。今度もAちゃんがグーで、Bちゃんはチョキ。Aちゃんは、楽しくてたまらないという表情で、運転席に乗ります。何回か繰り返すのですが、Bちゃんは、ずっとチョキで負けます。
側で見ていた保育者は、とうとう、Bちゃんに小声で「今度は、パーを出してごらん。」とアドバイスしました。
さて、次のジャンケンが始まろうとする時、Bちゃんは、大きな声で言いました。
「あんた、グー出してな。」
結果、Aちゃんは、チョキを出し、Bちゃんは、パーで、やっぱりBちゃんの負けでした。
こんなに楽しいことがいっぱい起こるちゅうりっぷ組。保育者の幸せです。
北谷 正子