著者の使命観

〈訳読‐2c〉「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて(その1)

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「アメリカの衰退は、巨大な影響力を持つテレビ局のコンテンツの実質が徐々に衰退していることに最もよく表れている。30秒のサウンドバイト〔訳注〕(現在は10秒以下)、最小公倍数的な番組、疑似科学や迷信に関する真実めいたプレゼンテーション、そして特に、無知に対する一種の賛美。この記事を書いているいま、アメリカで貸し出されているカセットビデオの第一位は、映画「Dumb and Dumber」である。「Beavis and Butthead」は依然として、若い視聴者に人気がある(そして影響力がある)。つまり は、勉強や学習は――科学だけでなく、どんなものでも――避けるべきものであり、望ましくないものであるということだ。」――カール・セーガン (1995年) 『悪魔に取り憑かれた世界:闇の中のロウソクとしての科学』

  • 〔訳注〕サウンドバイトは、長い音声から抽出された声または音楽の短い部分であり、多くの場合、全体の作品を宣伝または例示するために使用される。ジャーナリズムの文脈では、サウンドバイトは、話者が言おうとしていたことの本質を捉えた短いフレーズや文章によって特徴付けられ、情報を要約し、読者や視聴者を誘惑するために使用される。この用語は、1970年代に米国のメディアによって作られた。それ以来、政治家はますます彼らの立場を要約するためにサウンドバイトを採用している。

 

科学者である故カール・セーガンは、1995年、主導メディアが社会工学の役割を果たしており、それがもたらす潜在的な損害についてた苦言を呈した。前世紀(ラジオの出現)以来、メディアは、私たちの社会に最も大きな影響を及ぼしてきた。象牙の塔と化したメディア首脳は、従属的下請業界や「午前4時の話題」〔その日の報道内容は午前4時に権威筋より提供される情報源によって決まるとする見解〕下支えとし、選択と捨象を通じて、私たち国民の知性を方向づけ、世論を操ってきた。彼らは、理性と情緒の運命共同体の指揮官であるのだが、これに対してセーガンの論点は、若者の心を理性から愚かさへと誘導するその残念かつ有力な傾倒への非難である。だがそれも30年近く前のことであり、その後、メディアの影響力は桁違いに悪化している。今、私たちは、リアリティ・テレビとリアリティショー大統領を経験し、そこまでもの「アメリカの衰退」が実際に起こっている。〔セーガンという 〕賢人が最終的に望んでいるのは、情報を得、力を得た国民が、草の根運動を動員して、政府の横暴に対抗することである(1)

こうしたアメリカの衰退にもかかわらず、私たちはさらに、物心ともの大きな揺れ動きにさらされてきている。私たちの物的身体に今後何が起こるのかを予想するのは難しいが、古代聖典、異教徒や一神教徒の伝説、神秘教派、秘密友愛結社などが、どういう経験をすることになるのかの様相をすでに示している。同様に、私は長い時間をかけて、「疑惑」の背後にいるそうした人々が、人類から多くの真実を隠してきたことを見出してきた。彼らは、人類をポジティブな未来へと導くのではなく、血族や教団の存続のために、その知識と資源を駆使してきている。

エソテリック(訳注1)シリーズの最終作である本書で取り上げるテーマの多くは、ただし、エソテリックの長い伝統に由来するものではない。むしろそれは、人間にとっての新経験、つまりトランスヒューマニズム(訳注2)によって変貌する人間の心身を始め、種としての我々の真の起源に関する真実の禁忌や、さらには地球外生命体に関するあらゆる報道管制に至る諸テーマである。ファシズムは今に始まったものではないが、それは本書に書かれている他の禁断のテーマと関連して、私たちが今日直面しているジレンマへの洞察に手掛かりを与えている。したがってこれらは、通常のエソテリック研究の範疇を超えたテーマである。そうがゆえに、本書には、人類が最大の変革期に遭遇しているという意味で、このBeyond Esoteric〔エソテリックを越えて〕との主タイトルと、 Escape from prison planet〔牢獄惑星からの脱出〕との副タイトルがつけられている。

 

(訳注1)本訳読では用語「エソテリック」を、本書のタイトルを含め、象徴的に「東西融合〈涅槃〉思想」と訳している。ただ、文脈においては、ことにその語源に関連する箇所では、「エソテリック」のままを用いる。

(訳注2)最新の科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという考え方。〔ウイキペディアより〕

 

ひとたび真実が明らかにされれば、これは「時代の変化」を引き起こし、人類に記念碑的な変貌をもたらす超越的な高揚をもたらすだろう。この移行への準備ができていない人は、おそらく精神面の急激な変化に対処できないだろう。来るべきものに備える唯一の拠り所は、私たちが生涯をかけて探し求めてきていること、つまりシンプルな真実である。それは、地球外生命体の地球訪問、政府の腐敗、商業的詐欺、宗教的スキャンダル、そしてあらゆる外的真実を隠蔽しないことであり、さらに、自分自身の内にあり、精神の内にあり、私たちの心や霊的な自己の内にある真実の肯定である(2)

残念ながら、私たちのほとんどは、私たちを奴隷にしようとしている変化や捕食権力にまだ気づいていない。ほとんどの人は現在のシステムに組み込まれていて、それが私たちの誰をも落し入れる装置であるにもかかわらず、むしろそれを守るために戦ってしまっている。人々は、自分たちが住んでいる人為的世界が本物だと信じるように催眠術をかけられている。彼らは、真実を暴こうとする者はすべて敵だとすら考えさせられてしまっている。誰かが真実を語ると、ただちに彼らを陰謀論を説く狂人だと誹謗中傷する。つまり、ほとんどの人は幻想を信じており、喜んでそれを守り、どんな形の「対抗言説」を話す人すらも非難してしまっている。彼らは、自分たちの存在する牢獄を守るために戦い、死んでゆく。そればかりか、彼らの所得が衣食住の枯渇を起こすまでに進んだ時、もはや彼らの労働は経済的発展のためとはみなされず、むしろ自己保存のための〔過剰な〕行為とみなされる。現実の世界では、それは奴隷制度と呼ばれるに等しいものである。そうでありながら、人々は本書のようなテーマを深く掘り下げて考える時間がない。

(1)  Hagopian, Joachim, “The Dumbing Down of America—By Design” Global Research, January 30, 2018.

(2)  Hitchens, Christopher. God is Not Great: How Religion Poisons Everything. Hachette Book Group, New York, NY, 2007.

 

宇宙は生きている  

私たち自身を含め、私たちが見るものすべてを形成した一体のメガ・アイデンティティ〔巨大人格〕が存在する。私たちは究極的には、宇宙を創造した遥かに巨大な知性のホログラム〔投射立体映像〕である。〔人間が〕分離独立〔しているかの受け止め〕は、創造主が自らを知っていることにならった幻想である。意識はすべてのものを相互に関連付けている。もし私たちが自分自身を、すべてのもの、すべての人と本当に一体であると認識しないならば、私たちはまだこの〔分離独立しているかの〕「幻想 」の中で生きていることとなる。そうした認識喪失を完全に克服し、私たちが本当は誰であり、何であるのかを認識するには、多次元のレベルと「濃密度」を通じた、幾度もの生涯を過ごす必要がある。

宇宙は、私たち一人ひとりに、支配の構造を十分に理解し、従属から奪回できるような洞察力を与えてくれている。それによって、私たちに自立するための内的な強さと、私たちを守ったり、導いたり、私たちの意見に同意してくれる人がいなくても、一人で夜道を歩む勇気をもたらしている。

私たちは無知と恐怖と苦痛の中でうろたえるが、それは結局、本当の自分自身を理解していないことに起因する。人生で征服しなければならないのは、単に自分自身だけである。自分の本当の内なる恐怖が何であるかを理解するには、自分の野心と抑制を使い分けなければならない。つまり、汝自身を知ることなのである。

私たちが喪失を恐れ、死を恐れ、戦争を恐れ、テロを恐れ、変化を恐れる時、私たちは、恐怖に基づいて人をコントロールする能力を他者に与えている。だが、私たちが貧困や人種差別と、あるいは、人間関係や自由のために戦う時、私たちは自己内にある征服すべきものを自己の外へと表現している。こうした社会的な問題は、私たちの恐れを映し出す鏡である。だからこそ、愛すること、そして愛のみがなせることが大切なのでる。私たちの味方である人たちを愛し、特に私たちに敵対する人たちを愛そう。恐怖を脅威と見なしてはならない。むしろ、恐怖が生じたら、それを再解釈しよう。この物質世界は、私たちの意識の中にある愛かそれとも恐れのいずれかが、世界へと反映されるにあたっての物的な現れに過ぎないことを理解しよう。

 

新時代の始まり  

内なる知、すなわちノエティック〔心と知性の研究に関係する形而上学の一分野〕は、テクノロジーと同じくらい、あるいはそれ以上に、私たちの日常生活にとって不可欠なものである。ノエティック・サイエンス研究所(IONS)は、制限された信念や行動から人類を解放するために、内なる叡智の領域の研究に専念している。40年以上にわたるIONSの意識研究によると、心を開いて好奇心を育むことが、恐怖、争い、後悔を締め付ける強力な解毒剤になるという。ネガティブな思考、感情、反応から解放されたとき、私たちは自分自身の人生、コミュニティ、そしてより広い世界でポジティブな変化を実現する力を得ることができる。しかし、まず私たちは、幻想の束縛から解放される必要がある。

寡頭政治国家体制(すなわち、米国のメディアを支配する一握りの豪力富豪階級が所有する企業政府複合体)が絶えず織り成し、広めている偽の言説は、実はその鎧の最も弱い部分である。人々が「フェイクニュース」を見破った途端、そうした言説における国民間の信頼をくじくために申し合わせた画策は、全体を崩壊させる可能性を持つ。覚醒が起きの始めている。ディープステート〔国家の中の隠された国家〕のプロパガンダマシンの嘘と操作に対して、これほど広範囲で申し合わせた草の根の反撃を目撃したことはかつてない。ディープステートの国民意識の支配が、これほどまでに弱まったことはかつてない。口先を揃えた言説を牛耳る者が誰であろうと、それが地球上最強国家のあらゆる権力を支配しているのであるがゆえに、これは生きている限りに出会える非常にエキサイティングなことである。自分に言い聞かせよう。「真実は到来し、虚偽は消滅した。虚偽はその性質上、消滅するに決まっているからだ」(3)

既成のプロパガンダマシンに対する草の根対抗報道戦が前代未聞にエスカレートしていることは、誰であろと、言説を支配する者が世界を支配するがゆえ、今世界で起きている最も重要な出来事かもしれない。人類を動かしている本当の通貨は言説なのであって、それはゴールドでも、マネーでも、金権政体の通貨でも、ペトロダラーでも、軍事力でもないのだ。米国の権力体制が歴史上初めて、社会の言説のコントロールを完全に失い始め、それに伴い、残忍で露骨な言論統制の形をとっているのを、私たちは今、目撃している。どうやら、下手人を撃ち殺すことは可能なようだ。

アメリカで起こっていることについて、国民の大多数がまさに初めて、テレビの弁舌巧みな人たちが話す台本通りの話ではなく、自分たち自身の話を語り始めているのである。ロシアやシリアで起きていることについて、人々が別のシナリオを考え始めた時、「ディープステート」という用語は一般的な言葉になった。人々は、非公認の電子メールを読み、その内容に関する非公認の考えを共有し、非公認の言説を広めている。その結果、いくらかは非主流の大統領が最終的に選出されるという予想外の事態を招いた。また、UFOの公開、秘密の宇宙計画、主流の物理学者が議論している異端な飛行体推進方式、人間の意識の大きな飛躍などについても会話が弾んだ。

つまり、根本的な真実はこうである。私たちが存在する宇宙では、行動は思考の自然な帰結であるということである。すべての行動は、望む変化についての思考から生じる。私たちはしばしば、その変化を行動のゆえだと考える。しかし、本当は、私たちの思考の変化が、私たちが経験している状況の変化をもたらす真の源であるということである。なぜなら、思考が最初に変更されていない場合、行動は決して発生しなかったからだ。変化が起こらない時とは、私たちが同じように不満を抱き、変化は不可能と考え続けているからである。もし変化を望むなら、私たちは自分の思考を変えなければならないが、新たな知識の導入ほどそれに役立つものはない。アメリカの学校で教えられている歴史は、歴史ではなく、おとぎ話である。もっと言えば、それは、疑うことを知らない社会をだますために作られた、その真の遺産と反政府的行為と抵抗行動を抑えためのの、「新世界秩序」構築のためのプロパガンダなのである。

(3) Booker, Christopher, The Seven Basic Plots: Why We Tell Stories. Continuum International Publishing Group Ltd. 2005.

 

頓挫した「新世界秩序」  

ではこの「新世界秩序」の構想とは何なのか。要は次のようなものである。新世界秩序の隠れた立案者たちの闇の計画は、冷酷な人口管理、人口と生殖の制御のための政策、様々な「ソフト・キル〔武器使用による破壊(ハードキル)ではなく、外交やスパイによる攪乱工作による破壊〕作戦による人口の大量淘汰によって、世界の人口を「自然との永久的なバランスを保つ」レベルまで減らすことである。その中には、要望に応じての中絶、フッ素入り飲料水や遺伝子組み換え食品への有毒物混入、兵器化した人造ウイルスの放出、人造伝染病、大量強制接種キャンペーン、計画的な第三次世界大戦などが含まれる。HIV/AIDSの研究に携わり、HIVの予防接種、つまり市場に出ることのないワクチンを開発してきたのと同じグループの人々が、現在アメリカ政府と協力してコロナワクチンを散布している(4)

私たちのほとんどが、「緊迫状況戦略」によって絶望的な状況に陥った時、「闇の計画」は自らを、世界的な封建的ファシズム国家という形で押しつけるだろう。激減した人口の世界には、世界政府、世界宗教、世界軍隊、世界中央銀行、世界通貨が導入され、ワクチン接種とマイクロチップが義務づけられることになる。要するに、まず世界人口の90%を殺し、生き残った不運な人々を奴隷にして、選挙で選ばれたわけでもないエリートが支配する。オーウェル的なディストピア筋書きでは、ビッグブラザー〔権力を握る少数エリートのこと〕に反対する人々は、その生命線を断たれるか、マイクロチップで毒殺されることになる。

しかし、この破産した殺人的システムには、残された時間はあまりない。旧世界秩序は消滅しつつあり、「新しい視野をもつ」人たちが未来に向かって台頭してきている。もしあなたが地球の平和と、無実の人々のための正義と、腐敗の終わりを望むなら、心を開いて本書の内容を考えていただきたい。一握りの支配者集団による、西洋ひいては世界のほとんどの制度の支配を、誰が、何を、どこで、どのようにして行っているかを明らかにすることが、今や可能になっている。こうして彼らの時代は終わりを告げ、我々は、警察国家グローバリストから、地球という我が家を取り戻すために「真実と一致」の時代を始めなければならない。多国籍企業が、地球外技術から得た知識を「真実隠し」して、伝統ある立憲政府を破壊したことが明らかになりつつある。そうした技術には、光ファイバー、レーザー、集積回路チップなどがあり、反重力やフリーエネルギーなど、他の多くの高度な技術的突破口も含まれている。実際、マスメディアが加担し、自己規制しているため、私たちは情報に基づいた人生の決断をするために必要な重要な情報を欠いている。闇予算による支出や、多国籍企業がいかにしてUFOの隠蔽を長く維持してきたかについては、私のこれまでの2部作 (Future Esoteric: The Unseen Realms, 2016, と Modern Esoteric: Beyond Our Senses, 2018)〔両書は本サイトで邦訳出版済み〕で記述済みであるので、本書では新たな情報を提供する。

人類は今、前代未聞のスピードでネットワークと情報共有の能力を持ちつつある。したがって、一般の人々が広範で主流となる規模で自分たちの言説を語り始めた時、権力が人々の手に渡る可能性も出てきている。機会あるごとに、自分のオンライン発信を利用して、これらの報道機関を攻撃、弱体化することで、〔彼らに〕微々たる存在でしかないなどとは言わせないことだ。それはまさしく、歴史のこの時点で、どの一人の人間にもできる、最も重要なことであるだろう。

(4) Shilhavy, Brian, “Dr. Fauci and the NIH’s History in Experimenting on Foster Children and Using Aborted Fetal Tissue to Develop an HIV Vaccine” Medical Kidnap,

https://medicalkidnap.com/2020/06/25/dr-fauci-and-the-nihs-history-in-experimenting-on-foster-childrenand-using-aborted-fetal-tissue-to-develop-an-hiv-vaccine/

 

筋書きを変えさせる  

私は、政府から発せられ、コントロールされたマスメディアを通じて大々的に宣伝されるネオ・ファシストの欺瞞がどれほど悪質なものか、日々思い知らされている。だが私たちは、信じられないほどに良いことができる技術を持っている。干ばつを防ぎ、敵のあらゆる兵器から身を守り(戦争を時代遅れにする)、老化の進行を逆転させることさえできる。この惑星の一握りのエリートは、そうした技術の進歩を人々から遠ざけ、人々を分断し、無知にし、片方と他方を戦争させるという、使い古されたゲームを続けてきている。これはすべて、支配と操作、そして人類の品位を落とすためのもので、私はもううんざりしている。内部告発者がなぜそうした行動をとるのか、それはもう我慢できないほどに嫌気がさしたからだと思う。銀行家に乗っ取られたこの政府を信頼するのは、もうナイーブなことだと自分に言い聞かせる必要がある。だがそうしたエリートが、自らの支配力を放棄し、人類が本来あるべき姿になることを認めようとなどはしないだろう。したがって、「ウーバーマインド〔「ウーバー」に見られるギグ労働者作りのアイデアのことか〕」技術が今後も残され続け、「ソフト・キル」用途に展開され、人類の苦しみはこれまでと同じように続くことになる。ほとんどの人はこれについてはあまり深く考えないだろう。しかし、あなたの収入のうちどれだけが軍産複合体につぎ込まれているか、ご存知だろうか。企業や国営の報道機関から都合よく省かれているのは、この10年以上、私たちの税金の50%以上が軍産複合体に使われているという事実である。幸いなことに、米軍の6部門は、大統領に忠実であり、憲法上の誓いを守っている。ともあれ、資金を支配する者が、「科学」と統計に関する真実についての報道を支配する(5)

私たちの認識に混迷が生じているのは、このような悪質な攻撃による心への反映の産物である。そして私たちは、恐怖に駆られた心がもろくも崩壊しないように、多くの幻想や防衛機構を作り出して、その混迷の解消を図ろうとする。人は、自分が精神的に処理できることだけしか見れない。多くの場合、最も頭脳的な人々は、より安易な作為的な説明を優先して、自分の内なる知恵や常識を消し去ろうとする。彼らは現実を分離、分類することに没頭するあまり、大局を把握することができず、最も明白なことを見誤っている。そして、その傲慢な態度は、実際に支配している者を疑うことなく、私たちの成長を阻害させてしまう。したがって、私たちは、本当の支配者たちに対して健全な懐疑心を持ってのぞみ、無数の意図によって動されていることを認識する必要がある。

(5) Lindorff, Dave, “Your Tax Dollars at War: More Than 53% of Your Tax Payment Goes to the Military” Common Dream,
https://www.commondreams.org/views/2010/04/13/your-tax-dollars-war-more-53-your-tax-payment-goes-military

 

高揚の時は来ている  

ほとんどの人々は、意味ある変化をもたらすことは無理と感じている。だが、私たちは実際には、世界の出来事に影響を与える力を持っている。私たちは、変化を視覚化することで、実際に、顕現化のための厳密な原理に則った「出来事」を起こしている。人類の歴史を見ると、変化はいつも、自分が目覚め、気づいていることを自覚している少数の個人によって起こされている。目覚め、気づいている個人は、たとえ一人でも、世界を変えることができる。ビジョンを持った人が一人いれば、世界を変えるには十分である。ガンジーは一人で十分だった。ニコラ・テスラも一人で十分だった。そして、そのビジョンを共有する人が増えれば、変化の可能性はさらに高まる。

その時までのこの高揚の期間は、ある人にとっては困難だが、変化を視覚化できる人にとっては簡単なものになるだろう。つまり、ネガティブで暗く、稠密な者も、この5次元現実(5D)の高振動より逃れることも隠れることもできなくなる。まるで、私たちが呼吸する酸素が、彼らの暗い意図と活動を支えなくなるかのように、酷い真実が明らかにされつつある、この難解段階を越えると、既成の制度に壮大な崩壊がやってくる。酸素といえば、すべての細菌性病原体、ウイルス、寄生虫は嫌気性で、酸素があると増殖できない。実際、彼らは酸素によって殺されている。癌細胞も豊富な酸素があれば滅びる。このように、酸素で病気を断つのと同じく、暗黒で稠密な者は、この高められた振動に隠れることができなくなる。それは、長期間の「ソフト・ディスクロージャー」で起じていたが、最近それが急速に進みつつある。

私の友人であるローラ・アイゼンハワーから、高揚の言葉をもらった。

私たちの身体は、多くのことを経験してきています。それは、炭素を基盤としたものから結晶次元、そしてより高い地球エネルギーへと、 信じられないほどの変化です。たくさん笑うことが大切です。自分の毒を抜いて、もっと自分を信頼することです。物質にまみれた古い主から抜け出よう。私たちは、自分たちをおびただしい生存競争と妥協の中に投げ込んでいたマインドコントロールから脱出しつつあります。。私たちは先進的存在であり、パワフルです。あなたの自覚力を強く維持し、何でも実現することができることを知ろう。

 

愛が愛を呼ぶ  

二重性をもつ私たちの世界は、まさに、なんらかの方向付けを必要としている。いやな事で満たされた真っ暗な部屋に入り、ろうそくを灯せば、たちまちに暗闇ではなくなる。だが、それを逆にはできない。つまり、ゆるぎのない真理、知恵、正義、喜び、健康、そして調和に満ちた明るく照らし出された部屋に、なんらかの闇をもって入ったとしても、その明るい部屋には、何の効果もおこせない。これが、今日私たちが直面している「地球のジレンマ」の本質である。そうではあるが、暗闇の中でわずかな光がちらつくだけなのだが、それでも日に日に明るくなる方向に動いている。知っておくべき最大の教えは、私たちは勝つ側にいるということで、そして最後には勝利できるのだ。

あなたの現実はつねにあなたに、しかもあなたにだけ影響していることを忘れないでいよう。恐怖をありのままに受け止め、感情をコントロールできるようになった時、そしてその時のみ、あなたは本当に自由になれる。この文章を読んでいるあなたは、この壮大な闘いに勝利するために、戦わなければならない戦争も、銃の権利を行使する必要も、まして指一本動かす必要もないことを理解しておこう。おそらく、たった一人の人間がどうやって変化をもたらすことができるのかと、誰もが不思議に思っているだろう。それほどに簡単に、すべての情報が得られるのなら、どうして誰かが恐怖を克服して、私たちみんなのために世界を変えてくれないのだろうかと思っている。これは、私たちの人生にとって最も困難かつ典型的な難問である。だが、あなたの現実はあなたに、そしてあなただけに影響を与える。あなたの探究心は、あなたの人生におけるあなたのみの目的に到達しようと、この類の疑問にあなたを導いてきた。私は著者として、すべての人に奉仕し、この本の内容を公開できることを光栄に思っている。エソテリック・シリーズの執筆と構成は、私の人生のこの10年間における愛にまつわる仕事だ。謙虚な感謝の気持ちを込めて、この一連の見解を提供したい。

自己進歩は、私たち誰にもにとって最優先事項である必要がある。常に最高の人間であろうと努力すること。この大きな変化の中で、歴史の正しい側に立つために、以下に著わす「個人倫理規範」(6)に従うことが非常に重要である。

1. 誠実であれ――誠実であればあるほど、より信頼される存在になる。
2. 高潔であれ――より良い人間であればあるほど、より良いイメージを与えることができる。
3. 責任感を持て――他人に信頼されるような責任感を持つ。
4. 真実を語れ――真実の価値は計り知れない。なぜなら、真実がなければ、世界は嘘で埋め尽くされる。
5. その必要のあるところでは謝意を表せ――人のアイデアや作品に謝意を表さないことは盗用とみなされ、彼らの苦労をあざむくことになる。
6. 丁重であれ――すべての親切な行為は、誰もの人生の違いを作り出す。
7. 敬意をもて――自分がされたいと思うように相手に接することは、最も大切なことのひとつ。
8. 信頼し、信頼に足る人物であれ――信頼は、私たちの生活の中で築かれる人間関係の土台となる。
9. 調和のとれた人間であれ――みんなと共に暮らし、誰もと一緒でいられることは、誰もがこがれる”美味”。
10. 他人を喜ばせるために自分を変えない――他人を喜ばせるために、別の人間になるのはもったいない。なぜなら、それが自身を不幸にしてしまうかもしれぬ。

そして、この人類史の転換期を体験するにあたっては、決してユーモアのセンスを失わないようにしよう。以下は、モンティ・パイソン〔イギリスの代表的なコメディグループ〕の映画 The Meaning Of Life (1983)『人生狂騒曲』から抜粋したもの。

会長:一体なにほどのことが再び自分に可能なのかを、改めて思い知らせてくれるものは何なのか。課題第6項の「人生の意味」に関し、さてハリー、君はどう考えるかね。

ハリー:そこなんです。で、この数週間、チームを組んでこの懸案に取り組んだ結果、二つの根本的な考えに達しました。第一は、人びとが被るに足る帽子がない。第二は、物質はエネルギーであることです。宇宙には、私たちが通常認識できない多くのエネルギー場があります。あるエネルギーは霊的な源であって 、人の魂に作用します。しかし、魂は、正統派キリスト教の教えのように、最初から存在しているわけではありません。自己観察によって存在させられる必要があります。しかし、人間というものは霊的なものから目をそらしがちで、それが現実化することはめったにありません。

バート:ところで、帽子の話って、何のこと?

いつも言うように、読者は、本書で取り上げた情報を、自分自身で吟味し、自分なりの結論を出していただきたい。真実が何であるか教えてくれる人、あるいは答えを持っていると主張する人は、何らかの理由であなたを迷わせる可能性が高い。この統制のきつい新時代では、私たちの思考を支配したい人々による物語とは誰のものか、私たちは、人類史上初めて、それを問う時代に生きることとなる。警戒を怠ってはならない。

 

ブラッド・オルセン

サンタクルーズ、カリフォルニア州

2021年11月

 

(6) Shay, Maura, “Personal Codes of Ethics” PaperDue: https://www.paperdue.com/essay/personal-code-of-ethics-thesis-28429.com

この年代物の漫画は、20世紀初頭に、民間の銀行家が金融システムを掌握することを許した時に我々が直面する危険について、いかに広く理解されていたかを示している。だが実際に、それはそうなった。連邦準備制度は、元々は国家準備制度と呼ばれていて、1911年と1912年にオルドリッチ計画によって発表された。そのアイデアは、アメリカの金融システムの管理を、国際的な銀行家の民間連合に委託するというものだった。アメリカ人は、基本的にこれらの銀行からお金を借り、そして、その資金を使うという名誉のために、利子という形で銀行家にお金を払うのである。億万長者であるそうした銀行家の信頼と担保は、米国政府内のどんな「準備金」よりも優れていると考えられていたはずだ。

上の漫画にある文は、「アルドリッチ法案は、国家準備協会に、24,392の銀行が実業家に対して行う信用貸付の数量を増減させる無制限の権限を与えている」、と述べている

 

1880年代後半、電気科学の業界誌は、近い将来、電気が自由に使えるようになる、フリーエネルギー時代になると予言していた。電気の性質に関する信じられないような発見が、日常茶飯事となりつつあった。ニコラ・テスラは、「ワイヤレス照明」や高周波電流にまつわる不思議な現象を実証していた。しかし、「タダ」の使用では金は動かず、儲かるガス、石油、石炭が以後100年以上にわたってエネルギー源として主流となった。〔左写真は当時のガソリンスタンドの給油装置〕

 

 

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Future Esoteric: The Unseen Realms (Second Edition)  by  Brad Olsen

http://cccpublishing.com/FutureEsoteric  www.bradolsen.com

with permission, (c) Brad Olsen, 2021


 

 

 

 

 

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