《非物的インセンティブの時代》の到来か

本サイトの長期利用状況分析まとまる

本サイト『両生歩き』は、2013年に現在のデザインへと改めた後、ほぼ毎日、ヒットログデータを蓄積してきました(その行為は超小規模ながらGAFAなどと同じですが、本サイトではビジネスを目的とはしたものではありません)。以下は、2014年末より現在までの7年半ほどの間のそのデータを分析した結果です。膨大なデータ量のため、分析に時間を要してきましたが、このたび、作業のおおむねを終えました。

では、何ゆえにそんな労力を要する作業を必要とするのか。それは、ネット社会を、より非拘束な《もうひとつの人生の場》と位置付ける者にとって、自己を展開する自分のサイトは、一種の自分のアバターです。それがゆえ、その自分の“影武者”がネット社会でどう活躍しえているのか、それを確認しないでは、そのねらいは完結しない――単に一人よがりに終わるならまだしも、へたをするとGAFAらの餌食とされかねない――と考えるからです。

 

訪問者数の変化

まず、もっとも基本的事項、訪問読者数から見てみます。別掲記事で先3月の「日平均訪問者数」を報じていますが、この間7年半の経年変化が下のグラフです。

このように、この間の変化は大きく二分されています。前期にあたる2018年なかばまでは、ほぼ順調な右上がりの成長を見せ、この3年半に500人程度から1,000人ほどへと倍増しています。

それが2018年の後半の二カ月で、いきなり50パーセントほどもの急上昇(この要因の分析については次回に詳報の予定)を見せた後、ギザギザな頂上状態をえがき、2019年8月に1,559人の最高値に達した後、2020年のコロナ期の落ち込みに入ります。

以後、大きな上下動を繰り返しながら減少し、2021年2月までに2年半前のレベルまで落ちます。しかし、この3月、顕著な反発を見せ、一カ月でほぼ200人の回復を見ています。今後、この反発が持続するかどうかが見どころです。

ところで、この頂上状態からの突然の落ち込みは、コロナ禍のインパクトがどれほでなのかを、量ばかりでなく質的にも示唆しているようです。

というのは、これは今の段階では仮説ですが、どうやらコロナパンデミックは、時代の変わり目をうながす“点火現象”で、こうして世界は、その動因を、《“物的”インセンティブ》の時代から《“非物的”インセンティブ》つまり《汎情報》インセンティブの時代への変化を意味しているのではないか、そう考えられるからです。

 

テーマ部門別分析

では次に、こうした全体の読者数変動の一方、そうした読者がどういうコンテンツを訪れていたか、その部門別の月間ヒット数合計の経年変化を見てみます。

 【注記】「エソテリック2部作」とは、『「東西融合〈涅槃〉思想」の将来性』と『現代の「東西融合〈涅槃〉思想」』のこと。「4項」とは、「新学問のすすめ」「Amphibious Space」「HP」「その他」のこと。

上グラフのように、かなり入り組んでいますので、それぞれの部門ごとに解説します。

旧コンテンツ」:2013年のデザイン変更までの10年間ほどに掲載された記事で、主に両生学と称した観点のテーマ別の記事です。やや時間を経たものですが、今になっても安定した、時には高いヒットも得ています。

リタイアメントオーストラリア」:二つの主要なテーマを扱っています。ひとつは、オーストラリアの現地事情を情報として発信しているもので、主に経済、金融、政治関係のニュースです。他は、当サイトの運営に関する管理者の視点です。ほとんど、大きな減少がなく、2017年中期に5,000を越えてから10,000ヒットまでの間で、コンスタントな傾向を示しています。

両生空間 ―2009」:両生空間の分野で、2009年以前に公開された記事です。時期的には古いものですが、大きな変動をみせず、着実な増加を見せ、2021年、5,000ヒットの大台を越えています。ことに、両生学の各論がさまざまに述べられているのを特徴としています。なお、これらの内容は「総合もくじあるいは分野別・総合もくじ」で確認できます。

両生空間 2010―2019」:両生空間の分野で、2010―2019の間に公開された記事です。2017年以降、急な増加をみせたのち、20,000ヒットを前後して、大きな上下動を繰り返しています。その内容をチェックするには、HP左の「両生空間」でそのバックナンバーが見られます。

両生空間 2020―」:両生空間の分野で、2020以降に公開された新しい記事です。まだその分量は多くありませんが、時機にそくした議論がみられます。同じく、その内容は、HP左の「両生空間」で。

私共和国」:この部門は、発行者のダイアリーを中心とした記事で、自分の健康意識を主テーマとして、その日々の取り組み状況の記録です。コロナの感染状況の深刻化の反映かと推測されるのですが、2020年末から21年にかけて、大きな落ち込みが見られます。なお、これもその内容は、HP左の「私共和国」で確認できます。

天皇の陰謀」:これは、期せずして本サイトの「ロングベストセラー」へと成長して主柱の一つとなった部門で、完全翻訳としては本サイトでしか見れない特異な地位を保っています。ことに、読者数では夏枯れしている中での2017年夏季での突出と、翌年前半での再突出は、譲位表明や終戦記念日(毎年、ひとつの山をなしている)をきっかけとした、戦争と天皇問題への日本社会の関心の高さの反映を示したものと思われます。そのような経緯から、『天皇の陰謀』はもう「パブリック・ドメイン(社会的財産)」となっていると判断されます。また、同書に関しての読者アンケートの集計結果をみても、それに足る評価をえていることが判ります。

エソテリック2部作」:このアメリカ人著者(Brad Olsen)による世界、ことに米国社会の暗部の探索は、陰謀論がなぜアメリカ社会にそれほども深い根を下ろすことになったのか、あるいは、トランプがどうして登場することになったのか等など、いわゆる対抗言説を扱う世界の深部を考察する二部作です。また、UFO問題をはじめとする地球と宇宙の深部関係についても、古代にさかのぼってその痕跡をさぐる定説を覆す議論が展開されています。そうした本書へのヒットは、集計は2018年からですが、10,000から15,000ヒットと、高い関心を示す一定の読者層をつかんでいます。

4項合計」:この部門は、いわば以上のどれにも含まれない「その他」部門ですが、着実な増加を示して、現在では5,000ヒットの大台に達しています。

 

以上を総括すると、コロナのインパクトはむろんなのですが、それに先立ち2019年末から始まった全体的な伸び悩み、ことに「両生空間」でのそれが今後の課題となることが予想されます。

そのような観点もあって、昨年8月に新規設置した『フィラース Philearth』は、アフターコロナ期をにらんだ、新たな構想を開拓しているものです。

そうした新ジャンルとして、そしてそれが、コロナによって攻撃されている人間の弱点、すなわち、《情報としての生命》という分野が浮かび上がってきています。

それが、この新デビューサイトのメインテーマである「理論人間生命学」あるいは「My生気論」につながってゆく構想です。

上でも触れたように、《“物的”インセンティブ》の時代から《“非物的”インセンティブ》つまり《汎情報》インセンティブの時代への変化とは、以上のような各部門への読者の反応状況からも、それを深読みすることによって、その底流がつかめてきています。

なおこの《情報》とは、デジタル情報に限らない、アナログあるいは他の未発見な媒体を含む、多様な情報ソースのことです。

そのような観点で、二つのサイト『両生歩き』と『フィラース Philearth』は、こうした時代の変化にも対応する、互いにインセンティブを与えあう一対要素であると言えましょう。

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