【撮影者 山本 哲朗】

名前:花菖蒲

撮影場所:新宿御苑

コメント: Tokyo入梅   活動自粛要請も全面的に解除、都知事選の公示もあり、街に賑わいが戻って来たが….。

希望的楽観と漠とした不安が入り交じる気分で花を求め、野に向かう。

 

本シリーズでは、コロナ・パンデミックについて、いくつかの設定を敷いてそれを考えてきた。しかし、それでもまだ残されている“極め付け”の設定がある。それは、コロナ感染が正真正銘な《自然現象》――これまでの設定に含めた人為要素を排した純粋な自然現象――として起こっているという設定である。そしてそのために、これまでとは異なったアプローチの枠組みをもってのぞむ。つまり、自然の仕組み――ことにエコロジー体系――は、人類が登場するはるか以前から存在しており、その摂理にそって進化もしてきているはずである。その自然の延々たる変遷上でいえば、そうした人間の作為なぞ、最後の些細な瞬間に生じている微々たる要素にすぎない。だがコロナをその壮大な変遷から見た自然現象とする場合、それに応じた新展望をもたらす可能性がある。今おこっているコロナ騒動のように、世界が揺るがされる度ごとに登場するまたしてもの新標語「ニューノーマル(新常態)」に踊らされないためにも、この設定の効果が期待されよう。 詳細記事