エステリックおよびスピリチュア界の師匠たちには、私たちの心神(事実上、その中に身体や器官が属し、その逆ではない)が、言語や言葉や考えによってプログラムされ、その「指令」に肉体が従うことは、幾時代にもわたって知られていたことである。唯一無限な存在の延長である私たちの心神は、よって、たとえ物質界のレベルにあっても、人間の見かけ上の無限さを説いた。最初にそれを覚ったのはエソテリック者であったのだが、今日では「光線指令」が科学的概念として説かれている。もちろん、その〔光線の〕振動数は精確に調整されなければならず、それ〔による誤差〕が、なぜ見かけ上は誰もが平等には作られてはおらず、常に同じ結果を出せないことの理由である。したがって、個々人は、〔そのようにして形成された〕自分のDNAとの意識的な対話をなすために、内的発展と自らの成熟に努めなければならない。
実際に「DNAを作り変える」ために光線指令が地球に送られてきているとの理解しにくい仮説は、これまでのところ、さほど受入れられてはいないようだ。現在でのその〔仮説の〕理論は、DNAの突然変異の原因となるのはビールスのみで、また、我々のDNAには様々な介入(干渉鎖もしくは間隙―INTRONs〔訳注〕)があるため、プロモーター(遺伝機能の発現)領域に取り付く可能性があるのはリプレッサー(抑制)分子であるとするものである。また、光線指令は、リプレッサー分子と結合して遺伝子を発動する「誘発因子」ではないとの見方もある。つまり、光線指令は、次の進化に備えてDNAをグレードアップするために使う進化エネルギーを送っているというものだ。
〔訳注〕INTRONsとは、転写はされるが最終的に機能する転写産物からスプライシング〔訳注b〕反応によって除去される塩基配列。つまりアミノ酸配列には翻訳されない。
〔訳注b〕スプライシングとは、ある直鎖状ポリマーから一部分を取り除き、残りの部分を結合すること。主にRNAでの反応をさし、タンパク質で見られる現象はプロティンスプライシングと呼ぶのが一般的。 なおスプライシングが起きるのは真正核生物の転写の場合のみで、原核生物の転写の場合ではこの過程はない。(ウィキペディアより)
振動数に関係する興味を引く別の説もある。それは、気候への影響である。私たちの気候は地球の共鳴振動数――いわゆるシューマン振動数――と密接に関連している。そうした特定の振動数は、また私たちの脳にも発生し、多数の人々がある考えに同調したり、精神的指導者のような有力な人物が自分の思想を強烈に表したりすると、科学的な仮説として、それらが気候にも影響するというものである。
もし宇宙が、DNAの突然変異をおこす元を送ってこれるなら、どうして、私たちはその変形が考えられないのだろうか。つまり、宇宙は定期的に、人間のゲノムの劣化を修復する遺伝物質を送ってきていると。〔上記の〕難解な説をとく集団が、光線指令がいまこの惑星に送られてきているとは主張するが、常識的には、その意味はまだよく理解されているとは言えない。そうした研究は、ダーウィンの「偶然」進化説――意欲先導説――とは根本的に対立する。それにそうした説は、特殊創造説とは何の関連もなく、宗教的な動機をもつものではない。
ある個人の意識が高まれば高まるほど、「光線振動数」といった類の働きに頼る必要性は少なくなる。いつの時代でもその精神的指導者たちが示したように、人は、こうした結果に自分の内的世界との深い結び付きを得ることよって到達できる。しかし、それも部分的主張だ。すなわち、ロシアの科学者は、私たちのDNAが、宇宙の真空エネルギーの中に不可視で構造的なパターン、いうなれば磁気的ワームホールを作ることを発見した。こうしたワームホールはいわば、アインシュタイン・ローゼン・ブリッジ――星の〔最期の〕燃え尽きで残されるブラックホールの前後に観察される――のミクロ版である。DNAはそうした情報の断片を引き寄せ、それを我々の意識に伝える。この超通信のプロセスは、リラックス状態でもっとも有効である。ストレス、心配、あるいは精神の過活発状態のさいには、この超通信は妨げられ、その情報は歪められ、無用なものとなる。実際、人は言葉や文章を用いて、DNAに影響をあたえることができる。これもまた、実験で確かめられている。このように、生組織内に存在する生きたDNA物質は、もし正しい振動数が使われているなら、常に、言語化された光線――ラジオ電波にすら――に反応する。
人間の脳の遺伝的活動を、誕生前から高齢になるまで図表化した研究がある。それによると、脳は生涯をつうじ、常時、繰り返して自らを作り変えていることを発見した。この研究は、脳がどのように成長しかつ加齢しているかの詳細を明らかにしただけでなく、アルツハイマー、統合失調症、注意欠陥障害、そして自閉症といった脳の病気では、どういう異常があるのかを理解する手掛かりを与えている。
また、2011年10月に発表された新たな研究は、DNAに焦点をあてたものではなかったが、一生涯のなかで、各遺伝子がいつ、どこで、どれほどの間、はたらいているのかを調査した。それは、研究者は、受精後数週間から老人まで、広い年齢層にわたる献体された検死時のサンプルを用いて、mRNA〔メッセンジャーRNA〕のレベルを計測したものである。ところで、mRNAとはひとつの細胞で、その出現は、遺伝子がもつ指令を実行する際の最初の一段階となる。その結果で注目されるのは、DNA〔とmRNA〕はあらゆる細胞の原遺伝子物質のなかに、事実上同じように存在していることである。こうしたmRNAのレベル上の違いは、たとえば、脳と心臓、あるいはネズミと人間の違いを意味していると、別の先導的研究の共著者の一人、エール大学医学部のネナド・セスタンは言う。「基本的に、私たちはネズミと同じ遺伝子を持っているのだが、そうした遺伝子は、私たちの中では極めて違った何かなのである。」
こうした遺伝子がどういう指令をもっているかを見るため、エール大の研究は、mRNAレベルを57の脳サンプルを用い遺伝子の違いを調べた。同研究チームは、その脳組織を部位ごとに分けて計測し、遺伝子のふるまいが脳の部位で異なっているとの見方に達した。また、ベセスダの国立精神衛生研究所のジョエル・クレインマンが率いた同様な研究は、あらゆる年齢層にわたる前頭葉の脳サンプル269個における遺伝子のふるまいを調べた。その結果、これまでには不可能だった角度から、脳にアプローチすることができた。
これら二つの研究は、遺伝子のふるまいが、生涯で大きな違いをもつことを発見したが、出生前の時期ではそれが際立ち、遺伝子活動の大規模な変化が見られた。出生前の遺伝子は、大量のmRNAを排出し、出生後は、その生産は成長とともに生涯にわたって低下した。
興味深いことに、出生後ただちに低下する遺伝子の多くが、高齢になった際、その活動を活発化する。最大の変化は胎児期に起こり、中年期まで事実上何の変化も示さないが、50歳から70歳になると、表出はふたたび上昇し、それは極めて劇的である。また男女間の遺伝子活動の違いは、発達の初期で最大である。さらに研究者は、男の脳で活発な遺伝子の一部が、統合失調症、自閉症そして男にいっそう症例の多い他の症状と関係していることに注目する。こうした遺伝性の病気は、発達の初期できわめて活発で、年齢をへるにつれて低下し、これは、そうした条件のきわめて早い時期に何かが悪く働いているかを示唆している。
遺伝子のふるまいは信じられない程にダイナミックだが、脳自体は、異なっているというより似かよっていることである。DNAには幾百万もの違いがありながら、脳は共通した生化学的性状を持っていると、ジョエル・クレインマンは言う。DNA構成が大きく違う二人の人間でも、その脳で大きな遺伝子活動の違いがあるわけではない。彼は、「こうした個人間の遺伝子的違いは、疑いなく重要だ」と言うのだが、遺伝子のふるまいは誰でもほぼ同じである。それは現象上の事実である。「つまり私たちは、違っているというより、似ているということなのだ。」
ウィスコンシン大学の人類学者ジョン・ホーク博士による別の研究は、彼が発掘したこの5千年間のミイラと墓地を調査、分析した。この研究から発見されたことは、この5千年間に、DNAはその構成をなんと7パーセントも変化させてきていることである。ということは、人間の進化は、すでに遺伝子上で計測できるほどに顕著となっていることを意味する。研究者は、DNAのなかに進化を追跡することができるのだ。〔ちなみに〕過去100年間に、知能指数(IQ)平均値が十年ごとに継続して修正されており、人々がだんだんと賢くなってきている、いわゆる「フリン効果」が生じている。
私たちのDNAは、そのほんの10パーセントだけがタンパク質の造成過程に使われる。西洋の研究者の大きな関心を集め、調査、分類してきているのが、〔DNAの〕この部分である。そして残りの90パーセントは「ジャンクDNA」――いわばゲノムのダークマター――と考えられている。異形DNA「スイッチ」は遺伝子ではないが、切ったり入れたりの働きはする。遺伝子を変化させる主たる働きは、このダークマターDNAからきているが、進化過程は、わずかな痕跡をもう使われていない切るスイッチの中に残している。これは、ジュゴンやクジラやヘビが足を退化させたことを説明している。遺伝子の一部は他の遺伝子を支配していることが解っている。それは、いつ、どのようにするのかを支配している。私たちは、魚があらゆる四本足の生き物、そして二本足のヒトの祖先でさえあると教えられている。しかし、どのように、魚が足を発達させ、また、陸上で歩くようになったのか。ヒレのような腕、あるいは、腕のようなヒレは、最初、太古の生き物が陸上での安全のため、身を引きずるために用いられた。他の動物の同様な遺伝子は、腕や足やヒレの発達の引金となった。
今日では、DNAには昔ほどの謎はなくなり、多くの遺伝学者は、いわゆるジャンクDNAは、他の遺伝子の働きを規定するものと考えている。また、DNAの大きな部分はビールス――ゲノムの非転写部分に感染する――であることが解っており、そうして持ち主のゲノムに取込まれる。一部の科学者は、人間のゲノムは何もなさないが、ビールスの巨大な墓場であると見ている。ジャンクDNAの大半は、転写されたビールスで構成されており、「自分を転写しろ」と令ずる以外には何もしない。
科学者は、私たちのDNAのわずか10パーセントがタンパク質を作るために働いていることをつきとめが、他の90パーセントの解明については、大きな空白を残している。ロシアの研究者は、ジャンクDNAの90パーセントの謎を解く取組みの中で、言語学や遺伝学に踏み込み、自然は知的であると確信するに至っている。そして彼らの発見と結論はまさに革命的である。すなわち、彼らは、DNAが言語や振動数――光線指令と同様――を用いて再プログラムされうることを実証した。その発見によれば、私たちのDNAは、私たちの身体を作る役を果たすばかりでなく、あたかも生物的インターネットのごとく、コミュニケーション・システムや情報記憶の役もはたしていることを証明した。ロシアの言語学者は、遺伝子コード、ことにDNAの90パーセントを占める無用の部分は、私たちすべての人間の言語と同じ規則に従っていることを発見した。さらに彼らは、シンタックス〔統語論〕、セマンティックスと呼ばれる言語の意味についての体系、そして文法の原則と比較してみた。その結果に発見したものは、私たちのDNAのアルカリは標準の文法に従い、ちょうど私たちの言語のような一連の法則をなしていることであった。すなわち、人間の言語は、偶然に出現したものではなく、私たちの生来のDNAを反映するものなのである。
イレーネ・スミサは、その著書 If You Make the Rules, How Come You’re Not Boss の中で、ジャンクDNAに関する興味深い問いかけを行っている。彼女はこう問う。「おそらくジャンクDNAは宇宙のすべての秘密――私たちには未発見の秘められた事実も――を含んでいる。それはきっと、人が夢にみることまでも。そしてきわめて可能な直観としては、超能力や千里眼が、特異なコミュニケーション手段の範囲に入ってくることだ。おそらく、解き放たれた心は、本源となるDNA文字の世界へと入ってゆける。なんという素晴らしい探究であることだろう」。
著者デービッド・ウィルコックは、「根源の場」について、こう述べている。それは、生きたエネルギー場であり、すべての空間、時間、エネルギー、物質、そして生命の根源的創成要素である。ウィルコックによると、そうしたエネルギー場はまた、DNAを通じて私たちすべてに、一体となった共生意識をもたらしうるものでもある。この根源の場は、それが生物学に直結しているように、宇宙塵のようなもっとも単純な生命形態をはじめ、あらゆる生命のみなもととなる。
DNAが惑星の進化プロセスと宇宙塵のなかで形成されたとの説は、定着しているようであるが、それはDNA「お化け」効果として知られている現象によっても、事実上証明されうる。すなわち、ウラジミール・ポポニン博士は、試験管内にDNAを入れ、レーザー光線で照らすと、驚くことに、DNAは確かにその光線を捕え、あたかも結晶化したように、その渦巻きを通してらせん状に変化していることに気付いた。さらに驚かされたのは、そのDNAを取り去った時、その光線は自分でらせん状態を続けたことであった。ところで、太陽からは一定の隔たりがあり、そこでは、もっとも細いらせん状波が、惑星の自然物質を結合して生命のDNA分子を形成する。だが、DNAは波であり、波がDNAである。というのは、光線が自分でDNAらせんを形成することは、光線自身が周囲の空間のエネルギーの中に自然に存在する振動に共振して変化しないかぎり、不可能のように思われる。これは、DNAのらせん状光線エネルギーが最初にあり、次に、らせん状エネルギーの周囲にいったん分子が物的に形成されれば、その惑星は適正な振動状態をえる、ということを示唆している。このように、それは、銀河が「変じ」て、DNAを作っているかのようであるのだ。
生命それ自体は、量子物理学の創発的進化現象である。2011年、ノーベル受賞者のダック・モンタグニエールは、私たちのDNAは自分で自分を電磁的にテレポート〔念力移動〕していると提起した。彼は、「お化けDNA」と呼ばれる自らの構成の電磁的信号を放射する現象を述べている。それは酵素により間違って実物として扱われ、別の場所に転写されることである。つまりそれはDNAのテレポートである。モンタグニエール博士は、殺菌した水の入った二つの容器を用い、一方に少量のDNA、他方には何も入れなかった。そして二つの容器に、定期的に7ヘルツの電磁電荷をかけた。18時間の電荷の後、第二の容器は、DNAのすべての信号をもっていた。その殺菌水の水素と酸素の分子は、DNAに変わっていた。
また、イグナチオ・パチャコ教授による研究では、試験管に殺菌した浜砂と普通の水を入れて混ぜ、1000度に熱した。そしてそのサンプルを密封し、蒸留水で再び殺菌した。24時間後、表面に小さな泡が成長し始めていた。砂を殺菌しなかった実験では、こうした現象はおきなかった。しかし〔この実験では〕、双方のうちの一方から、DNAが発生した。〔ということは〕DNAは「根源の場」に作られたかあるいは書込まれたようである。つまり、この実験が示すことは、ダーウィン説のように生命は偶然によって発生したのではなく、「根源の場」がすべての生命の源であるということである。まさしく、DNAは量子的創発現象なのである。
ロシアの科学研究は、直接的あるいは間接的に、たとえば、千里眼、直観、自然および遠隔の癒し、自己治癒、自己肯定技法、特定の人(特に宗教的尊師)の放つ特異な光やオーラや、天候の心への影響といった諸現象を、(数十年にわたる純粋知性科学研究所での同類の実験と合わせて)説明している。パタンジャリ〔紀元前2世紀ごろのヨーガ学説の確立者〕はヨーガ経の中で、こうした様々な人間の能力(siddhis)は、鍛錬を積んだ深い瞑想の実践による二次的産物にすぎないと述べている。ということは、瞑想が人の生命の核心つまりDNAに深く浸透するがゆえと考えられる。加えて、ブルース・リプトンが Biology of Belief の中で、遺伝子を切断したり置換えたりすることなく、言葉や振動数によってDNAに影響を与えたりプログラム化が可能、と論じているように、新型の薬品開発に応用できる見解を表している。また、このロシアの生物物理・分子生物学者のプジョトル・ガルジャジェフとその同僚は、DNAの振動のふるまいを研究してこう発表した。「生きた染色体は、自分のDNAの光線放射を用いたソリトン波/ホログラフ・コンピュータのように働く」。ということは、たとえば、染色体が特定の振動へのふるまいを光線で変調させたり、DNAの振動に影響を与えて、遺伝情報そのものを調節できるということを意味する。DNA・アルカリ対の基本構成と言語とは同じ構造をもっているため、DNAの解読は不必要ということなのである。
三次元と同等の時間の概念の中では、ひとつの宇宙空間とは自らが作り出しているものであって、それは私たちの三次元と時間のなす現実空間と同時に存在している。この宇宙空間はパラレルな現実のひとつでも〔この宇宙空間を超えた次元の〕無限宇宙の片隅のことでもなく、それは、現在での私たちの空間的現実を反映させたものでしかない。したがって、私たちの物的感覚は無限宇宙を感じえない。ところが、私たちの超物理感覚はそれを感知し、そのうちに活動し、人の心的能力を向上させる。たとえば、予知認識は、距離的にも時間的にも隔たったところの何かを見ること以上のことではない。テレパシーは二人が隣り合っておしゃべりをすることだが、それが彼らの距離の隔たりとは無関係に行われることである。念動〔テレキネシス〕は、物体の時間的要素を時間的な腕を用いて動かすことであり、いかに「時間は空間を変える」かを観測することである。千里眼は、同時的な両眼視である。このように、事実上、すべての超感覚能力は、人は、いったん二つの異質な領域――身体的に空間と物体の、精神的に時間と宇宙の――に股をかけて存在することに気が付けば、容易に理解できることである。そこで重要なことは、彼らは「特別な感覚」の持ち主でも、魔力的でも、超身体的でもないことで、彼らは、ただ生命生活の自然な結果――学んだり、使ったり、工夫したり、あるいは単に無視する際に、どちらを選ぶかの問題――の持ち主であることだ。
DNAにはまた、既知の科学からすれば、あってはならない時に、あってはならない場で、自ら結合する異様な能力があることが発見されている。何が可能なのかについて、現在、〔科学的に〕信じられていることに反する実証が報告されているのである。というのは、二重らせん状DNAが何ら移動することなく、他のDNAらせんにある類似性を隔たったところから認識する驚くべき能力をもっているのである。つまり、なぜか彼らは互い同士を認識する能力があり、遺伝子の微細物質が同様なDNA同士で集まる傾向がある。DNAの化学成分の中の同様なつながりの認識は、科学によっては認められない仕方で起っている。なぜDNAが、そうした方法をもって結合することができるのか、既知の科学にはその理由が発見できず、しかも、現在の理論的見地からでは、この離れわざは化学的にも不可能なのである。こうした認識上の謎は、遺伝子の異形同原の再結合の精度と有効性を増す効果をおよぼし、DNAの修復、進化そして遺伝的多様性をもたらすものとなる。また新たな発見は、再結合エラーを避ける方法を通じて、ガン、老化、そしてその他の健康問題をめぐる、新たな解明を与えることだろう。今のところ、そうした新たな発見はなされていないが、ともあれDNAのそうした特性は、私たちのDNAが、事実上は意識である、との結論をもたらすものとなりうる。
さほど遠くない将来、科学者は、人間の早老化をもたらすDNA鎖に、古代から操作されてきた遺伝子を発見するだろう。こうした分野での準備はすでに1994年より開始されている。しかし、科学者がそうした発見を公けにし、その可能性を充分に活用するかは疑問である。世界はすでに過剰に人口をかかえ、しかも人々の寿命は3倍、4倍へと伸び、70億を越える人々をやしなう資源の制約は、その深刻度を増している。
新たなDNA情報コードが人体に発見されるのはほぼ確かで、その最初の具体的一歩は、老人の苦痛の種、心臓病、そして様々の身体的消耗の除去に取組むこととなろう。遺伝子の逆操作プロセスは人間を早老化の災いから開放するだろう。遺伝子操作は、関連した遺伝子の遡行操作によってさかのぼる。その〔結果の〕ほとんど不滅にも見える寿命の長さ、すなわち、150年から200年、あるいはもっと長くさえも可能な長寿がゆえに、様々な問題も生じる。この長寿化はまた、人口過剰問題や他の二次的問題、たとえば移民による新たな混血人種の出現などを悪化させる。心霊的には、私たちの二重らせんには、人間にとってはDNAの12のらせんがあることが予想されており、それは、12次元の現実へすら拡大がありうることを意味する。
実験室のDNA操作を越えて、あるいは、何が予想されようが、人間は新たなDNAへと自然に進化すると観測されている。2011年4月、英国の幼児、アルフィー・クランプは、三重らせんをもった最初の人間の例として知られることとなった。そうした発見は、人間種は、完璧に新たなDNAらせんを加える突然変異をとげることを示唆している。そしてそれは、遠い昔、人間はかつて12らせんのDNAをもちそれが活動していた環境中に存在する。スカラー波は、時間の次元をつうじて増殖するが、空間次元をつうじては増殖しない。それらは情報を運び、フラクタル状の構造をもっていると観測されている。
微生物学者は、人間のDNAの97パーセントまでは明らかに使われていないと述べている。しかし人間のDNA鎖はしだいしだいにそうした人たち――新しい4次密度のエネルギー構造を扱うことができる――により解明されつつある。こうした人々は、何らの困難も物的に見出してはいないようだが、内部的に、彼らは、感情、理解、直観、感受性そして超能力と呼ぶものの、いっそうの深まりを開発している。こうしていまや、DNAが言葉や振動によって影響をうけたりプログラムし直されたりされうるのは明白なこととなっている。
DNAでの目ざましい発見はまた、新たなDNAを作るといった分野や、新たな生命形態の延長によって、暗い側面を作り出している。生物学上の特許は、生物学における発明や発見に関連したものである。1970年代には、科学者が史上初めて、組換えDNAという生物技術上の方法の発明が特許となった。生体全部についての特許が許されたのは、1980年になってからであった。ダイアモンド対チャクラバリーのケースで、最高裁は、生物の特許を許していた従来の判決をひるがえす判定をくだした。このケースの争点は、漏れた石油を分解し清掃を助ける特殊に調整されたバクテリアであった。
この数十年、遺伝科学者は調整可能なDNA断片によって、タンパク質鎖を特定化する発明をした。新型のタンパク質は、遺伝子のDNA鎖を変えることによって作ることができた。こうした発明をした企業は、加工した遺伝子を所有し、その新たな連鎖で特許を取ることができた。主要穀物の場合、そうした企業は食糧の支配が可能となり、大規模に食糧生産を左右し、生物多様性を数種に減少させた。モンサントやノバーティス――世界の食糧不足を救うことに取組んでいると言う――といった種苗企業の主張とは裏腹に、この技術を促進する明白な利益は経済にあるようである。この問題の詳しい検証は、問題が食糧の世界的な不足にあるのではなく、裕福な国による制限的な関税によって起こされている分配にあることを示した。遺伝的に操作された穀物は、食糧難を解決しない。ほとんどの遺伝操作された穀物は、開発国の食肉消費のための強い需要にこたえる家畜飼料用のものである。利益をあげている企業のいずれの理屈にも拘わらず、遺伝操作が人類の必要に貢献したとの実証はない。
しかし、この技術の大きな可能性を考慮したとしても、遺伝子操作植物や動物を環境に投入することや、遺伝子操作食物を人間が消費することに懸念を表す人は多い。批判者は、そうした生物は、操作された遺伝子が自然界に広がり、自然の生態系を乱す危険性をもっていると指摘する。そしてそれはすでに起っている。
「私たちは危険な世界に生きている。病原性微生物が私たちを休みなく脅威にさらしている」、私たちの自然な防衛を理解するため、数十年にわたった科学者の研究について、2011年のノ―ベル医学賞部門は以上のように語った。アメリカ人ブルース・ビュートラーとフランスの生物学者ユレス・ホフマン――攻撃に対する免疫反応の第一段階について研究――は、150万ドルの賞金を、カナダ生まれのラルフ・ステインマン――1970年代の彼の樹木状細胞の発見は、病気に対して防衛する身体の第二の線を理解する基礎となった――と分け合った。
免疫システムは、本来、生体を感染から守るために存在しているが、それはまた、いくつかのガンからも、それが増殖する前に悪玉細胞を標的にして、防衛している。防衛の第一線である生来の免疫は、侵入して炎症を引き起こす微生物を破壊することができる。もし微生物がこの防衛線を突破すると、適応した免疫活動が行動をおこす。それは抗原と、感染をおこす細胞を破壊する殺し屋細胞を生産する。こうした二重の防衛線は、感染にはよい防御をもたらすが、それはリスクも持っており、また、炎症性病気がそれに続く恐れもある。しかしながら、多くの場合、免疫システムは働き過ぎ、健康な組織を攻撃し、たとえば、タイプ1の糖尿病や様々の硬化症やリウマチ性関節炎といった、自己免疫性疾病をおこす。こうした現象は、戦闘中、兵隊が同僚兵を撃つ、「同士撃ち」ともたとえられる。
多様な情報が、私たちのDNAの原初的機能が光子を蓄えることであると示唆している。一個のDNA分子には、およそ一千個の光子がある。患者のある部分が病気となった時、それはこうした光子を失う。その結果、その患者のDNAはもはやひとつの光子も含んでおらず、その状態はより悪化する。医師にとって、DNA内の光子を調べることは、身体のどこに病気が宿っているかを計ることとなる。通常の物質は、陽子、中性子、そして電子からなり、それらすべてが原子を構成する。一個の原子は、陽子と中性子からなる小さな一個の原子核を持ち、その寸法は、原子の2万分の1ほどである。化学的組成はこうした原子がなし、特定の数の陽子がその核にある。この数が原子の番号となり、原子周期表に示される。
現代科学は、原子――以前は最小の粒子と考えられていた――が分解できることを明らかにした。光子が原子に吸収される時、原子は光子のエネルギーを得る。電子はこのエネルギーをより高い軌道へと飛び上がるために用いる。光子エネルギーはより大きい軌道の電子エネルギーと等しく、小さい軌道の電子エネルギーより少ない。このように、もし光子が原子にぶつかったら、原子は光子とそのエネルギーのみ――光子のエネルギーが二つの軌道エネルギーの差と厳密に等しい時――を吸収する。これがより小さい軌道からより大きい軌道へとジャンプすることを可能とし、これは量子ジャンプと呼ばれる。
最後に、物質の世界におけるすべての方式〔forms〕、形態〔shapes〕、様式〔patterns〕は、ねじれ波で構成されることが指摘されなければならない。ねじれ波は、すべての形ある物質に流入あるいは流出し、原子は基本的にねじれ波の発生元である。原子核の中にねじ込む内爆発物理学において、逆向きに回転するファイ〔Φ〕らせん電磁(EM)波は、EM波の電磁要素を同様に打消し、その結果、ねじれ波となる。
ねじれ波はエネルギー波で、(電磁放射である)光の入れ子型のファイらせんから成り、また、光速を超える速さで伝わる。しかし、それは、事実上、横切る距離がないため、まったく伝わらない。それは、ギターの弦と類推される。線的に伝わる距離はないが、弦は振幅波となって振動する。クロップ・サークルは、ねじれ波をつうじて運ばれたエネルギーにより、麦畑の上に押されてできたのであろうか? DNAあるいは細胞は、ねじれ波をつうじて交信するのであろうか? テレパシーとは、ねじれ波を媒介にしたコミュニケーションなのか? ねじれ波は光速より速く伝わり、ほぼ瞬時に到達するのか?
いまや、私たちは、自分たちが実際は誰であり、何であるのかの核心に到達しており、頭を入れ替え、地球上の人類の経験の豊穣さを再認識する時となっている。そのまず最初に、本書のライフオロジー部に述べられた広範な題目を吟味し、その第一歩とし、自分自身像を考えなおす時とされたい。
ペルーのパラカスの三つの長頭骨についての炭素-14 年代測定の結果、それぞれ、2350,2330,2340年前のものと判明した。ということは、彼らは純粋なパラカス・インデアンであって、ナスカ文化〔紀元前から紀元後800年頃に栄えた〕の遺伝的影響は受けていないものである。これは、パラカスを越えてペルーのクスコの起源を探る上で、研究者にとってのベンチマークとなるものである。
【本章 完】
参考文献
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Wilcock, David, The Source Field Investigations: The Hidden Science and Lost
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Modern Esoteric: Beyond Our Senses, by Brad Olsen
http://cccpublishing.com/ModernEsoteric www.bradolsen.com
with permission, (c) Brad Olsen, 2015