共振効果

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その30)

いきなりの表現となりますが、私は、後天的「知識」以前の、時にはそれを超えた≪より高次の認識≫の根拠として、自分の先天的感性を生む内部の何か――おそらくそれを発生させる何らかの振動子――と、大自然や宇宙を満たすさまざまな振動源――音とか太陽光線とかとか宇宙線とか――との間の、≪共振≫があるのではないか、と考え始めています。

この「より高次の認識」とは、自分の人生の経験として、どうも普通の知識レベルの認識とは区別される、いまひとつ奥深くの感知の世界があり、それに幾度となく出くわし、否定しようにもどうにも否定できなく、長きにわたって意識し続けてきました。そしてそれを、たとえば、若い世代の人などには、「自分内部の声を聞け」などと話したりもしています。

そうした気付きや体験は、今回の訳読の冒頭に挙げられている「歴史の緒言」の中の、聖オーガスティン〔英国6世紀末の聖人〕の言葉とされる「外界ではなく自らに目を向け、内なる人に真実を求めよ」にも通ずるものがありそうです。

そうした≪共振≫を、はるかに高度なテクノロジーとして駆使しているのがETたちで、UFOとはその産物であると、今回の訳読は言及しています。

もし、この記述が真実なら、ETたちにとって、地球人の反動式ロケット推進なぞ、滑稽なほどに稚拙なものに違いなく、私たちが自分たちの未開時代を知る以上の認識があるのでしょう。

ただし、今回の訳読に述べられているUFOに使われている技術内容の説明は、今日の常識的な技術の理解では、とうてい及ばない領域に属します。つまり、ほとんど“ちんぷんかんぷん”と言ってよいでしょう。

それに加え、訳についても、それがゆえに大いに未熟であると告白します。今後の訳読の展開をまって、追々、より正確に改訳してゆくつもりです。

 

それでは、私たち地球人の常識を揺るがすべく、新たなセクション「宇宙」へとご案内いたします。

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