【新版(Second Edition)に基づく】 |
「あるアイデアが、最初、馬鹿げて聞こえないなら、それには希望がありません。」――アルバート・アインシュタイン |
科学革命は、英国人の物理学者、数学者、天文学者、神学者、自然哲学者、錬金術師そして発明家である、アイザック・ニュートン卿(1643―1727)による『自然哲学の数学的諸原理』の出版によって隆盛を始めたと考えられる。ニュートンはそして、1968年、『プリンシピア』を出版し、二つの包括的な物理理論を成立させた。その第一は、ニュートンの運動の法則で、古典力学を打ち立てた。第二は、ニュートンの引力の法則で、重力の根本原理を説明した。この両法則は、その後何世紀にもわたり原則と考えられ、その各々が独自にうまく機能した。『プリンシピア』はまた、流体力学のいくつかの理論も述べている。この著書は、万有引力と運動3原則を説明し、科学史における最も偉大な著書と言われている。同書は、古典力学の基礎を確定し、その後3世紀間の物的世界の科学的視野を確立させ、近代技術の基礎を築いた。
ニュートンが古典力学を定義した後、次の重大な物理学的探究の分野は、電気と磁気の世界となり、共に〔後の〕反重力に結び付く研究の重要な分野となった。重力は、磁気という反面を持っているのか。スピン〔粒子が軸を中心に回転すること〕は何らかの電荷を帯び、磁場が存在する。アインシュタインによると、任意の質量をスピンすると、磁性のようなものが働き、極めてわずかな効果をもたらす。この効果はあまりに小さく、実際経験の域に満たないため、実験的計測の基礎となることが期待される。しかし、それはどういうことなのか。そこで、現在、物理学で知られていることが何であるかより始め、その理論へと入って行こう。
まずはじめに、重力にある2つのタイプを区別することが必要である。重力Aと重力Bは明らかに異なる特性を有している。私たちが暮らすマクロ世界では、重力Bが地球重力として働き、地球上の人間はだれもそれに親しみ、日常に経験している。それは、諸惑星を太陽のまわりの諸軌道に整べて保持し、アイザック・ニュートン卿の頭の上にりんごを落下させ、そして、私たちの足をしっかりと地面に据え付けているものである。他方、この章が主に取り扱う重力Aは、強い核力とも呼ばれ、マイクロ世界で、中性子と陽子の双方の質量をつくっている重力である。科学者たちは長い間、超重元素は、厳密には原子内部の問題ではなく、原子の境界の外部――彼らがアクセスし測定することが可能――に重力A波場をもっていると考えてきた。
19世紀から20世紀へ変わる頃、ニュートンの法則とマクスウェル方程式が惑星の運動と光の挙動を極めてうまく説明していたが、それらは、ガスが熱せられた時に光を発することや、いくつかの材料は異なる温度で電気を通すことや、特定の金属が一定の温度で溶融することなど、多くの問題をいずれも説明できなかった。これらの問題はすべて、原子内部の理解を必要としていた。 1900年、ドイツの科学者マックス・プランクは、ニュートンが考えたようにエネルギーは連続しておらず、量子と呼ばれる目に見えない小さな粒によって発生していると提案した。 1905年、アインシュタインはこの説を次のレベルに引き上げ、光はそうした小さな粒々から出来ており、後にこれを「光子」と呼んだ。また、「光電効果」とは、光を照らすと電子が金属から放出される現象の名称である。今日では、光子と光電効果は、スルー・ビーム・モーション・センサー、レーザー、太陽電池など、今日の多くの エレクトロニクス製品の基礎を成すものである。
物理学における熱力学の第一法則は、物理的過程の2種類、すなわち、仕事(または運動)などのエネルギー伝播と、熱としてのエネルギーの伝導、を区別するものである。これは、対象とするシステムの内部エネルギーと呼ばれる数学的な量の働きを説明する。熱力学第二法則は、密閉系内にあるすべてのメカニズムあるいは生命体は、最終的にはそのエネルギーのすべてを使い、機能を終えることを述べている。車の場合、それはガソリンを使い果たすことを意味し、振り子の場合は勢いを失うことを意味し、生命体の場合は高齢化と最終的な死を意味する。エントロピーとは、仕事に利用できない熱エネルギーの量で、また、システムの乱れまたはでたらめ性の尺度である。同様に、熱力第一法則は、第一種の永久運動マシンがあり得ないことを述べ、当然のことながら、永久に動き続ける機械はない。というのは、それが物質で作られており、すべての物質は摩耗するからである。この原則を回避する方法は、力の源を事実上、無限にすることである。エントロピー自体は、自動車でブレーキをかけた場合、バッテリにエネルギーを戻す場合のように、エネルギーとしての利用が可能である。
原子の内部の動的特性は、量子科学の新たなフロンティアである。原子のほぼ完全な姿は、1925年以降に確認され、私たちは原子の動的特性に深くかかわり、それを予測することが可能となった。原子は、微小な太陽系の構造をなすと考えられたが、これは完全には正確ではない。電子は、電子雲内に存続する波の内の軌道をとり、その意味は、同時に一か所以上の場所に存在するということである。原子は振動し、亜原子粒子も共鳴状態にあるため、すべてのものは、異なったレベルで振動している。重力も、質量が存在する下での振動であり、質量の共鳴振動の変化によって中和する。チベットの僧侶が岩を浮き上がらせるように、もしあなたも振動を発生させれば、重力を変化させることができる。これは、音響浮上と呼ばれている。
教科書的には、物理学のもう一つの原理は、物質の状態はその中の原子の振動数に関係し、重力は電磁気の別形態ということである。だが、事実はそれにとどまらない。もし重力場をとてつもなく増幅しようとするには、一定の条件を満たすことでそれが可能となる。重力の磁気成分――Z軸に沿った双方性反重力として働く――は、核構造中で音速に等しくすれば、電子構造内では光速となる。
科学者は、周期表上に新元素を発見し続けているが、私たちはまだ物質の年齢を測る正確な測定方法を見出していない。科学者たちは、有機物あるいは炭素系物質などの特定の種類の材質が、最終的には悪化するように見えるので、物質にも劣化があることを前提としている。だが、木材や骨の年齢の測定方に基づいて、石の年齢を測定するのは妥当ではない。これは基本的な誤りである。実際には、物質は劣化せず、崩壊もしない。物質は形状を変えることはあっても、本当に破壊されることはない。
地球の外形上の変化は、山脈が上昇したり沈降したり、大陸が位置を変えたり、両極が移動したり、氷域が広がったり狭まったり、海が現れたり消えたり、そして、川や谷が変わったりすることで生じている。そのいずれの場合においても、例えば、岩が磯で壊されて砂になっても、その物質自体は変わらず、それは常に同じである。どんな形状も物性も同じ基本物質からなり、完全に劣化したり消滅したりはしない。
ボブ・ラザーがエリア51のS-4施設で働いていた時、彼の任務は、ETから得たらしい奇妙な推進装置を逆工学することだった。ラザーによると、記録でも、写真でも、文書でも、そして(彼が実際に関わっていた)飛行体も、反物質炉を持っており、見知らぬ元素115を用いた奇妙な燃料によって動いていた。その当時、この奇妙な燃料を地球上で有機体として見つけることはできなかった。ラザーが最初に元素115について、UFOの推進エンジンの重力と空間を操作するために必要な「燃料」として話題にした時、即座に、彼を疑い、その考えを絵空事だと決めつけた人たちがいた。しかし2003年、元素115の発見が公けにされ、「ウンウンペンチウム」もしくは「ウープ」と命名された。それ以来、さらにいくつもの超重元素(113、114、116、117、118)が発見された。これらの最新の発見は、ボブ・ラザーの見解に非常な信頼性をもたらした。これらの超重元素のいずれも、ラザーの見解が公表された1989年当時には、その存在は知られていなかった。
ラザーは、元素115は、重力と空間を操作するために不可欠な燃料となると主張した。つまり、空飛ぶ円盤を飛行させる動力として重力波を増幅して用いていると推定された。彼は、ウンウンペンチウムは推進システムの「駆動」部で使用され、安定した形態だったと主張した。しかし、ウィキペディアによると、ウンウンペンチウムの原子は、これまでにわずか30個が合成されたにすぎない。現在までに、元素115の4つの同位体が発見されており、まだどれも安定していない。ラザーは、米国の秘密政府は、元素115の225キロを所有していたと見ていたが、政府がそれをどのように得たかは不明であった。もし、政府が実際にこれだけの量を所有していたとするなら、その唯一の論理的な結論は、異星人、Reticulan EBEから得た――アイゼンハワーがグレイとの条約の中で技術交易を提起した――とする可能性がもっとも高い。内部告発者は、現代のアメリカの秘密宇宙計画の反重力飛行体のほとんどが、「強い力」の重力を活用していると報告している。この強い力の場が、元素115の原子核をわずかに超えて広がっている。広がった重力の強い力を増幅し、それを方向付けることで、地球から飛行体を浮上させ、また、こうして生成された反重力場ベクトルにより方向を操作することができる。肝心なのは、元素115という物質なのである。
ラザーによると、元素115は、少なくとも彼が調べた飛行体に関する限り、反重力装置を製作し重力を操作するための鍵の物質である。この〔元素115が発する〕重力A波は、振幅、波長、および周波数を持っている。〔それらが作る〕この場を操作できると、反物質発生器や反重力装置など、重大な結果を得ることが可能となる。ラザーはさらに、元素115は、原子炉の内部で、熱イオン発生器を通じてプロトンと熱の衝撃を受けると、飛行体を飛ばせる正電圧が提供され、そして、重力A波が、宇宙を航海するための動力として使うために放出される、と説明する。それが作動すると、元素は減衰し、反水素とも呼ばれる2つの反陽子を放出して反物質の形態を作る。反物質は、それがガスと反応するチューブによって導かれ、物質からエネルギーへの100%の変換である「全消滅反応」を起こす。この反応によって生成された熱は、ほぼ100パーセントの効率の熱電発電機をつうじて、安定状態化された電気エネルギーに変換される。そしてこのエネルギーは、重力A波を増幅するために使用される。
元素115がどれほど驚異的であるかと言えば、原子の外側へと広がる重力A波を持ち、かつ、超重元素の113から118のみがこの拡張場を持つ可能性があることである。科学者が、地球上のどんな自然現象からも、原子の外の重力A波を見つけることができていないことに留意すべきである。にもかかわらず、人造の元素115は、独自の場や自身の重力A波を持っているらしい。重力A波は元素115の原子核から放射され、実際には原子の境界を越えて広がる。この場は原子自身の外まで広がっているために、科学者は、他の波でも行えるように、その場を増幅することができるのである。
科学者たちが働いているほとんどの核反応では、彼らは、核分裂や核融合を利用する。核分裂は、原子を分裂させることによってエネルギーを生成する一方、核融合は、原子――通常は水素――を融合することによって、より多くのエネルギーを解放する。ラザーが観察した小型原子炉内で行われる全消滅反応は、空飛ぶ円盤内の推進システムで、重力A波を増幅し集中するものである。これは、ブラックホールの強い重力場における時空の歪みのように、飛行体を用いて時空を歪めるものである。この旅行方法は、空飛ぶ円盤が用いている、二つの推進力の方法の一つである。もう一つの方法では、円盤の重力増幅器は「デルタ構成」にあり、回転パターンで連続してパルス化する。こうした時空の歪みを引き起こして重力を操る能力は、円盤が高速で直線的に飛行することなく時空の広大さの横断を可能にする。
ラザーが働いた逆工学中の宇宙船内では、元素115は二重の目的を持っていた。まず、現在では地球の科学者によって解明されている重力波を動力源としていた。第二に、それは電力を提供する反応である反物質放射線の源でもあった。その反応炉の内部では、元素115は不安定な元素116――即座に反物質を放出して減衰――に変換される。反物質は、ガス状物質と反応して全消滅反応を起こす。ボブ・ラザーが従事した元素115空飛ぶ円盤は、それの反物質原子炉の「スポーツモデル」とも言うべき新型を作るために使用され、マジックナンバー184の中性子を含む――つまり299原子質量を持つ――元素115の同位体をもっていた。
光は電磁波だが、その磁性部が保存されることはない。つまり、正と負の電荷をもった陽子と電子は、電磁エネルギーではない自身の静電エネルギーの力場を作る。この電界は、それが働いているかぎり、無からその場のうちの磁性部を作る。このように、力の磁気部は決して保存されない。力場があるところはどこでもその任意の点で作動し、それは源からどれだけ離れているかの関数である。例えば、電磁波の場合には、力は距離の二乗の関数として低下する。この場は、力に関連する情報を持っている。理想的な状況では、この情報は、光の速度で移動する。光の速度は、真空内で測定されたときには変化しないので、一定を表す「C」で表される。実際には、光の速度はつねに光速Cを保っているのではなく、光速Cは真空内である時に限られる。この速度Cはまた、光の種別とも無関係である。光は、真空内でのみその速度で移動する。電磁波が宇宙全体で伝播する速度はそれよりもよりも早く、その速度をもって、重力の情報が転送されたり運ばれたりする。重力と電磁気の両方がこのようにCで移動するが、それは全ての情報が真空内で伝播する速度である。
光は不連続な量または粒で「移動」する。しかし、放出する光の量の速さや小ささに限界があるのだろうか。おそらく放出することができる電磁性の最小量は光子、あるいはアインシュタインのいう光量子、もしくは光の量子である。これは仮想粒子で、陽子や電子などといった実際の粒子とは異なるが、それは、光電効果――アインシュタインが実験からひらめいた――として明らかとなった粒子特性をもっている。光はガラスの内側や水中では減速する。これは、光が回折や屈折を引き起こすからである。原子は99%の真空からなる。原子は光子を吸収したり再放出したりできるが、その再放出は完全にランダムで、それが吸収された方向ではない。これが、太陽が低いレベルのガンマ線やX線のみを出す理由で、放出されるほとんどは、人間の目に見える熱線や光である。
光の速度は、原子の電子構造によって減速され、実際に、媒体によって調整することができる。 2003年、ハーバード大学の物理学者は、その方法で、光を送り出す前にほんの一瞬、光を完全に停止することができた。〔その際もちいた〕極めて冷たい凝縮物を、もしもっと長く維持することが可能であった場合、光を永久に止めることができる。電子構造中の光のスピードを核構造の力学的な波の中で音の速度にまで遅くすれば、反重力と常温核融合の作業を行うための条件をつくることができる。その場合、原子内の光の速度と原子核内の音速とを一致させることが重要です。これらの条件が満たされると、エネルギーは、何の妨害も受けず、ある形から他のものへと完全に変換されることが可能となる。ポイントは、光の速度と音の速さが等しい原子自体の量子構造を決定することである。波の伝播速度を変えるためには、質量は同じままなので、力の大きさが変えなければならない。
それは〔エネルギー〕保存の法則の少なくとも一つを破壊することにならないのだろうか。そうではなく、ここでは私たちは力そのものを扱っているのではなく、力の磁気部分を扱っている。電気と重力の両方が磁気部を持っており、反重力として作用する。力はどれも対称性のもとにあり、そこでは、たとえ成分の効果が非常に異なっていても、同様の成分を持っている。これらの力成分の一つ一つについて、それらのどれもが保存されず、その意味は、それらのすべての場を何倍にも乗ずることが可能で、かつそれは純粋に局部的な場であるため、どの保存の法則をも破ることはない。結局のところ、私たちは実際の力そのものを扱っているのではなく、ただそれらの磁気部のみを扱っているぼである。局部的な場は、磁気といった宇宙全体におよぼされるのではなく、密閉体系をなす曲線をへて自分自体にもどされる。このようなシステムは、実際の磁気などといった、いかなる保存の法則も破壊しない。
物理学者が、電気を除いて、ほとんどすべての力の磁気部を完全に無視しているのは驚くべきことである。発明者にもたらされるおそらく巨大なボーナスを考えてみよう。保全の法則が適用されないため、彼らは、低いエネルギー技術を生産する能力を入手し実証することができる。常温核融合では、私たちはこれらの力の磁気成分を増幅する必要はあるが、ひとつを増幅するだけで、全部を増幅することができる。量子転換の間では、100%のエネルギー転換がおこる。
アルバート・アインシュタインは、再度、正しかった。地球の周囲には時空の渦が存在し、その形は正確にアインシュタインの重力理論の予測と一致している。重力証明Bテストは、もともと一般相対性理論でアインシュタインによって予測されていた力である重力磁性〔gravitomagnetism〕の存在を確認している。電気と磁気は、真に独立することはできず、移動電場が磁場を作り、また逆に動磁場が電場を生成する。これが光波で、絶えず電気と磁気の間を行き来している。重力磁性を直接測定する大胆な試みとして、2004年に米航空宇宙局(NASA)は、かつてなく滑らかに製造された球体が宇宙に打ち上げられ、そのスピン状態が観測された。その4つの球体(それぞれおよそピンポン玉のサイズ)は、重力証明Bテストの核心である超精密ジャイロスコープの鍵であった。実験の背後にある考え方は単純なもので、スピンしているジャイロスコープを地球を回る軌道に入れ、そのスピン軸を固定基準点として遠くの星に合わせた。もし外力の影響を受けずそのジャイロスコープの軸がその星に合い続けるはずで、重力がゼロであるなら、永遠にその方向は固定している。しかし、空間がねじれている場合、ジャイロスコープの軸の方向は、時間の経過と共に移動するはずである。こうして、その星に対する方向のずれに注目することによって、時空のねじれを測定することが可能である。実際、実験は途方もなく困難であることと、大きな成功であることを証明した。
持続する背景ノイズを除去して、2011年5月、この実験結果が発表された。ジャイロスコープは、アインシュタインの一般相対性理論の重力の予測に一致した速度で回転していた。この既存の知見を補強することとなった結果は、莫大な長期的な利益に加え、より精巧な時計や全地球位置測定など、短期的な利益をも成すものであった。
1990年代、フィンランドの科学者たちは、電磁界を使用し、カエルや植物や他の有機体を浮上させていた。あるYouTubeの動画では、「反磁性を用いた10テスラ磁気コイル」を使用し、カエルが浮上しているのを見せていた。水分を含む生物体が浮上したのは最初のことで、他の動画では、35キロの砲弾が浮上しているのを見せていた。
実際、研究室での実験は、科学者たちは、対象物の重量の少なくとも1パーセントの変化が可能で、彼らは両方向に、対象物をおよそ1パーセント増減できた。もちろん、宇宙船を浮き上がらせるまでには長い道のりがあり、そのためには乗組員や貨物の重量を加えた100パーセントの変化を必要とする。科学者たちは、彼らが研究していた逆工学飛行体がこの原理で飛行していること約60年前から知っていた。そうした飛行体の下側に着陸装置と呼ばれている3つの物体がある。だがそれらは着陸装置ではまったくなく、その中で帯電した球体が回転している球状突起である。それらの回転を受けているのが磁気軸受で、単にN極とS極に永久に磁界化されている。私たちの科学者たちは実験室でそれらを制作し、試運転し、完璧に作動することを見出した。それは比較的簡単な装置である。その球体は電荷をおび、大きな球体の内側にこのタイプの軸受けで支えられてスピンしている。傾斜は、わずかに球体を回すことによって生じ、場を屈曲させる。しかし、全体のプロセスは、見かけよりはるかに複雑で、そうした試作は最初のステップで、最終的な結果を生み出すためには、いくつかの他のステップを必要だった。要するに、対象物を浮き上がらせるためには、その周りに場が必要で、飛行体を操作するためには、重力の差や時間場の差を作る必要がある。
唯一、重力波のみが光を曲げることができる。引力の理論は、電磁波の姿で力としてふるまう、亜原子粒子に着目する。重力は力あるいは物質が相互に引き合う力である。既述のように、重力には2つの形態がある。第一は、亜原子大のもので、その諸粒子を原子を一体にくっつけあう。第二は、より宇宙大スケールのものである。これらは、惑星を法則的な軌道に保持し、また、私たちを地上に保持している。重力は空間を曲げ、時間を歪めたり遅らせたりし、そして光を曲げることができる。私たちが、太陽によって遮られされているはずの背後の星を見ることができる理由は、太陽がその質量の周りの光を曲げれるほどに驚異的な重力場を持っているからである。すべての力は、相互に関連しており、ひとつを変更すると、他のふたつを変えてしまう。空間、時間、および重力はすべて相互に関連している。重力場を変更すると、時間が短縮され、位置の間の距離を短くすることが知られている。あなたが強い重力場の周りにいるときはつねに、時間が遅くなっている。
もし科学者が、結晶を通じて磁気エネルギーを共振させ、巨大密度を通じてエネルギーを増幅する原理を使用し、そして変圧器のように速度を縮めさせる場合、重量物あるいは飛行体を移動させるメカニズムとして地球の磁場を使用することが可能である。それは車の玉突き衝突現象と似ているが、その磁気の場は地球によって作成されたものでなければならない。
空間、重力、および時間を操作することで、星間旅行に可能性が見えてくる。宇宙の膨大な距離を、空間と時間を歪め、重力を増幅することで、非常に短い時間に旅することができる。 UFOの研究者たちは、これが空飛ぶ円盤が宇宙空間を飛行できる理由であると言う。目撃者は、飛行体が空中遊よくしている際、それを真下から見ると、それは見えなくなると言う。つまり、その周りの光は屈折され、その上空のみの光が目に届くのである。その飛行体の真下から離れてみると、それを再び見ることができる。青い霧状の光も、通常、離陸の際に目撃されるが、これは高電圧のコロナ放電によるものである。
先に引用した軍高官のフィリップ・コルソ大佐は、ロズウェルの墜落円盤や、米国の秘密政府がことにその解明を熱望していたUFOを取り巻く高い技術について、知っていたことを公表した。コルソは、エンジニアでも科学者でもないことを自認の上、自分自身の研究を行い、専門家と対談した。彼の調査に基づいて、彼は回収飛行体の飛行方法について、いくつかの興味深い観察を表し、以下のように述べた。「その飛行体は、電磁波の伝播を介して重力を除去することができ、機体の周りの磁極を移動させて、推進のためでなく電荷のような反発力として、操縦や方向づけのために用いた。彼らはこれをいったん実現すると、わが国の主要防衛産業にたずさわるエンジニアたちは、いかに飛行体の電気容量を維持し、それを操縦するパイロットがその電磁波のエネルギーの中でどう生命を保つかの方法をめぐって、互いに競い合った」。ただこの発見には、膨大な量のエネルギーが投入された。
科学者たちは、推進装置の機能の仕方について学んだ後、次には、フリーエネルギー装置の理解が課題となった。この知識を得ることで、飛行体自体とそのフリーエネルギー装置――膨大な量のエネルギーを発生させることが発見された――を稼働させることができた。そのエネルギーは、「プラズマ球」やエネルギーの安定流の中に形成された。この装置は、0.1 kT〔エネルギー単位〕から350 kTのまでの範囲の核爆発に相当するエネルギーを発生させることができながら、それは残留放射線の少しの痕跡も残さなかった。これは科学者を困惑させた。彼らは、2個の水素原子が互いに近づくと、その組み合ったエネルギーレベルが奇妙な結合原理を介して数倍になることを見出していた。それは、原子価に関係なく結合し、イオンの正負には無関係であった。その推進システム内部では、何かが原因で、これらの奇妙で「不自然な」現象が発生することが認められた。最後に、その気体が「混合」される直前、放出されるエネルギーに対して集まるある種の光が見られた。この光は、低い周波数だった。通常、定着した量子理論においては、小さな周波数とは低いエネルギーを意味した。しかし、このシステムでは、光の低周波数が測定されながら、放出エネルギーは膨大な量のエネルギーを発していた。
光の速度は、アルバート・アインシュタインの方程式による、普遍的な上限があり、それは秒速299,611キロメートル(186,170マイル)。星と星の間の距離は、私たちに最も近いケンタウル座アルファ星までが4.3光年あり、銀河系の向こう側のその他の星では数10万光年の距離であり、さらに遠方の別の銀河までは数百万光年の範囲である。光速の限界は4次元時空を通過する動きに適用される。
相対性理論によると、もしある人が宇宙船に乗り、光速に近い速度で地球から出発し、例えば、ケンタウル座アルファ星まで旅し、その周りをまわって戻ってきた場合、地球上の人々は、その乗客が約8年半を費やしたと見る。だが、この宇宙旅行者の時計によると、彼はわずか1年間しか費やしていない。これは相対性理論における時間の遅れの結果である。宇宙飛行士が乗っていた宇宙船は、光速にほぼ等しい速度で地球に対して移動したからだ。ここでもしあなたが、〔両者を逆にして〕宇宙船に対し地球が正確に同じ速度で飛び去ってゆく場合を考えると、パラドックスが生じる。すなわち、相対的には静止している宇宙船の人々にとっては8.5年が経過しており、地球は彼らのところに戻ってきた時点で、わずか1年しか経ていないこととなる。つまり、相対性理論の前提によって、AがBに相対する場合、BもAに相対的でなければならず、ここに不可能なパラドックスが発生する。しかし、このパラドックスは、我々が時間の可変性を想定した場合は、完全に解決される。誰かが宇宙のある場所から別の場所を回って帰ってきた時、その人は、ある所定の時の間隔ごとに、その値の異なる体験に遭遇することとなる。だが、ここ地球上では、私たちは、時計によって刻まれる間隔が(私たちの空間的な感覚より)時間そのものであると信じる程度に応じ、時計の奴隷になり、自らを再調整することは非常に困難となる。
物理学者は、次元的レベルは角度90度で離れていると言う。音符とチャクラもまた、90度で分割されている。それは、いつも現れてくる数字である。次元のレベルは、音楽や調和音以上のなにものかがある。宇宙の万物は原子レベルで見ることができ、また、音につらなる波として見ることができる。あなたの意識の基準波長を変えてみることにより、新しい波長にあなたの体のパターンを変え、あなたは別の次元に入ることができる。
科学者は私たちに、一般相対性理論と数学的に一致する平坦な時空の泡の周りでは、時空がゆがんだり伸びたりしていると言う。これは興味深いことだが、エネルギー上の要件が問題を不可能にしているようだ。現代の超ひも理論とMブレーン理論は、多数の追加次元の存在を暗示している。最近の研究では、これらの追加次元はプランクの尺度よりはるかに大きい可能性があることを示している。例えば、非常に高密度な第一次元には、結晶や植物がある。小動物や昆虫は、第二次元で共振する。人間やより大きな動物は、第三次元で共振する。シリウスとハトホルのET人種は第四次元の波長上で存在すると言われている。頂点近くの第九次元では波長が短くなればなるほど、高エネルギーを要する。
私たちの宇宙全体は、高次元空間に浮かぶ膜の上に乗っている可能性がある。超過次元は、なぜ重力がとても弱く、自然のすべての力を統一する鍵となる可能性を説明するかもしれない。おそらく、私たちの4次元時空を構成する膜宇宙から浮上し、光速の制限が適用されない追加次元のひとつに移動し、非常に遠く離れた私たちの膜宇宙に再帰還することが可能かもしれない。すべてはもちろんの推測上のことだが、ある位置から消滅したり、形状を変えたり、ある場所から別の場所へと不連続にジャンプしたりすることは、頻繁にUFOの観測で報告されることで、それは注目の必要がある。そうした挙動は、多分に垂直の次元上の動きと関連していると考えられる。UFOは、消える際には一様に、急激に90度向きを変えている。
おそらく、次元間のワームホールに入って行くことは迅速に宇宙を横断するための手段であろう。天文学者は、見かけ上の「暗黒物質」を探してきた。それは、銀河の回転の重力効果の原因や、銀河団のウイルス状の動きや、他の天体物理学的な異常に関係していると考えられている。おそらく、我々の宇宙の中には、暗黒物質はまったく存在していない。むしろ、隣接する膜宇宙における物質の重力が我々の宇宙に広がり波及しているのであろう。言い換えれば、他の宇宙は、ただ一つの小さな宇宙のひとつが、我々の宇宙から離れて、ひとつあるいはもっと多くの次元のなかに存在しているのであろう。この可能性は専門家にこう推測させている。すなわち、もし地球外の訪問者が実際に私たちを調査しているのなら、彼らは私たちの目に見える宇宙の幾光年も遠くの星系から来るのではなく、むしろ、他の膜宇宙にある他の惑星からであろう。その宇宙には私たちも属しているのかも知れないが、私たちの限られた三次元の視野からは目に見えないのである。
【本章完結】
Future Esoteric: The Unseen Realms (Second Edition) by Brad Olsen
http://cccpublishing.com/FutureEsoteric www.bradolsen.com
with permission, (c) Brad Olsen, 2016