著者の肉声

〈連載「訳読‐2」解説〉 グローバル・フィクション(その79)

私は一昨年にアメリカ西岸を訪れた際、サンフランシスコに立ち寄り、著者のブラッド・オルセンにお会いしました。ただ、その際、時間が短く、歓談も限られ、彼の人となりを理解するには余りに短時間でした。

本章は、そうした私の不満を埋め合わせて十分な記述であり、本章冒頭で、彼が「一人称で語る」ことの必要を感じていると述べているように、ご本人も、その欠いた部分の埋め合わせの重要さに気付いていたようです。

 

この章の記述の中で、著者は、エソテリック・シリーズの第三作目を準備し、今年その出版の予定と述べています。

ただ、私の知識の限りでは、まだその出版の案内は見当たらりません。

すでにこの訳読シリーズは、その一作目は完了し、二作目ももう、ほとんど終了しようとしています。

そこでもし第三作が発表された時には、さっそく、その訳読に臨もうと考えています。

私も読者も、本シリーズを読み進めてきて、この先の議論の展開には、興味深々なものを持っていることと思います。

その三作目の発行に期待したいところです。

 

では、本章の(その1)にご案内いたします。

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